北海道帯広市:記録的大雪と交通機関への影響
記録的大雪
帯広市では、2月4日午前9時までに24時間で124センチの降雪が観測されました。これは1970年以来55年ぶり、過去最大となる100センチを超える降雪量です。 午前5時までの6時間では85センチの降雪があり、1999年の統計開始以来最多となりました。 芽室町でも6時間降雪量が87センチに達し、観測史上最大を記録しました。その他、十勝地方では本別町で61センチ、新得町で38センチ、浦幌町で31センチなど、各地で記録的な大雪となりました。 NHK札幌放送局の報道によると、この大雪は急速に発達する低気圧の影響によるもので、十勝地方を中心に雪が強まっていると伝えています。 ウェザーニュースの報道では、帯広測候所における9時までの12時間降雪量が統計史上1位の120cmとなり、9時の積雪深は129cmに達し、1972年以来53年ぶりに120cm以上の積雪となったと報じています。 北海道新聞デジタルも、帯広市の12時間降雪量が120センチに達し、国内観測史上1位となったと報じています。 Yahoo!ニュース(HBCニュース北海道)では、HBC帯広放送局の取材車が、3日午後9時から4日午前5時までの8時間にわたって降り積もった雪に埋まった様子が写真で公開されています。
交通機関への影響
大雪の影響で、交通機関にも大きな影響が出ました。JR北海道は、特急を含む58本の列車を運休しました。 北海道バス株式会社のニュースター号も、2月3日深夜から2月4日にかけて、釧路・帯広線が運休となりました。 帯広市では、2月4日のごみ収集が中止されました。 道路状況の悪化により、車両の立ち往生が多数発生し、市内中心部では生活道路が埋まり、交通機関が乱れました。 一部の病院では診療制限が行われ、多くの学校が臨時休校となりました。 ウェザーニュースは、今後の更なる積雪の増加や猛吹雪、吹き溜まりによる車の立ち往生などに警戒が必要であると呼びかけています。 Yahoo!ニュース(HBCニュース北海道)では、24時間降雪量が帯広で106センチ、芽室町で107センチに達したと報じ、JRの特急を含む58本の運休を伝えています。
市民生活への影響
記録的な大雪は、市民生活に多大な影響を与えました。住民は除雪作業に追われ、視界を覆う雪の壁に苦労する様子が報道されています。 十勝毎日新聞電子版は、大雪の影響で、フクハラ5店舗が臨時休業、閉店時間の繰り上げを行ったと報じています。 また、路線バスも5日も終日運休し、都市間バスも運休となりました。 道路の通行止めや、交通機関の乱れによって、市民の移動が困難になっている状況です。 多くの商店も営業に影響が出ており、市民生活は大きく停滞しています。
今後の見通し
気象台は、4日夕方にかけて日本海側南部と太平洋側東部では大雪による交通への影響に警戒し、5日夕方にかけては日本海側と太平洋側で猛吹雪や吹きだまりによる交通への影響、暴風、高波に警戒するよう呼びかけています。 大荒れの天気は5日にかけて続き、気温が高いことから6日にかけても湿った重い雪が降り、大雪が続く見込みです。 低気圧の進路や発達の程度によっては、警報級の大雪や暴風雪、高波となる地域が広がり、影響が長期化する可能性もあります。 ウェザーニュースは、雪のピークは十勝地方で昼頃まで、根室・釧路地方で夕方頃までと予想し、不要不急の外出を控えるよう呼びかけています。