キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド 公開情報と反響
映画『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』の概要とあらすじ
2月14日公開の映画『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』は、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)シリーズの最新作です。主人公は初代キャプテン・アメリカ、スティーブ・ロジャースの後継者として指名されたサム・ウィルソン(アンソニー・マッキー)です。ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」の約2年後が舞台となっており、アメリカ大統領ロス(ハリソン・フォード)暗殺未遂事件をきっかけに、サムは友人で元超人兵士のイザイア(カール・ランブリー)の汚名を晴らすべく奔走します。しかし、黒幕の陰謀によって事態は拡大し、日米の海上戦にまで発展するといった、ポリティカル・サスペンス色が強い展開が特徴です。サムはスーパーパワーを持たない生身の人間でありながら、特殊なスーツと高い戦闘技術を駆使して、現代社会の差別や分断といった問題と向き合いながら、キャプテン・アメリカとしての道を歩んでいきます。この作品は、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」で描かれた、サノスによる「全生命の半分を消失させる」計画からの復興後、依然として続く社会の混乱や、キャプテン・アメリカという平和の象徴の不在といった状況を背景に、現代社会の問題を反映した重厚なストーリーとなっています。
キャストとスタッフ
本作では、アンソニー・マッキーがサム・ウィルソン/キャプテン・アメリカ役、ハリソン・フォードがサディアス・ロス大統領役を務めています。その他、カール・ランブリー、ホアキン・トレス、ルース・バット=セラフといった主要キャラクターも登場します。監督はジュリアス・オナー、製作はケヴィン・ファイギです。ハリソン・フォードの起用は、本作の大きな話題の一つとなっています。82歳という年齢ながら、モーションキャプチャーも取り入れ、存在感あふれる演技を見せています。
批評家の評価
The Hollywood Reporter Japanによるレビューでは、複雑なストーリーは評価されているものの、創造性に欠ける凡庸な作品であり、期待を裏切ったと評されています。セリフの陳腐さやユーモアの欠如、CGIの完成度の低さなどが指摘されており、アンソニー・マッキーのカリスマ性が十分に発揮されていないとされています。一方で、ハリソン・フォードの演技や、パラノイアと陰謀が絡む緊張感のある展開は評価されています。映画.comのレビューでは、「見応えあるサスペンス・アクション」と評され、ハリソン・フォードの大スターとしての存在感や、アンソニー・マッキーの演技の成長、ポリティカルサスペンス的な要素と空中戦の迫力などが高く評価されています。しかし、クライマックスにおけるヒーローの大ピンチが不足している点が指摘されています。
プロモーションと関連イベント
ホロスターズ所属のVTuberである荒咬オウガが、日本語吹替版にひとこと声優として参加しています。また、アミュプラザ長崎では、公開を記念してかもめ広場のデジタル壁時計がキャプテン・アメリカのシールドのデザインに変更され、アンソニー・マッキー演じる新キャプテン・アメリカの等身大スタチューの特別展示も行われています。これらのイベントは、映画の公開を盛り上げるためのプロモーション活動の一環として実施されています。
まとめ
『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』は、従来のヒーロー映画とは異なる、ポリティカル・サスペンス色の強い作品となっています。ハリソン・フォードの起用や、現代社会の問題を反映したストーリー展開など、話題性も高く、公開前から注目を集めています。しかし、批評家の評価は賛否両論となっており、作品自体の完成度については意見が分かれています。 公開後、観客の反応も踏まえて、改めて作品全体の評価が定まるものと思われます。