妻夫木聡、2025年の最新動向:主演映画『宝島』公開間近、ドラマ、CM、そして熱い全国キャラバンに迫る
はじめに
国民的俳優として幅広い世代から絶大な支持を集める妻夫木聡(つまぶきさとし)さん。2025年もその勢いは止まることなく、主演映画の公開、連続テレビ小説への出演、そして数々のCMでの活躍と、多岐にわたる分野でその存在感を発揮しています。特に、直近では主演映画『宝島』の公開が目前に迫り、その宣伝活動として全国を飛び回る妻夫木さんの熱い想いが大きな話題となっています。本記事では、そんな妻夫木聡さんの2025年における最新の動向を網羅的に解説し、彼の魅力と今後の活躍に迫ります。
魂を揺さぶる熱演!主演映画『宝島』の全貌と舞台裏
2025年9月19日(金)に公開が決定している妻夫木聡さん主演の映画『宝島』は、すでに多くの注目を集めています。本作は、直木賞受賞作家・真藤順丈氏の同名小説が原作で、大友啓史監督がメガホンを取りました。妻夫木聡さんのほか、広瀬すずさん、窪田正孝さん、永山瑛太さんといった日本映画界を牽引する豪華俳優陣が集結していることでも話題です。
『宝島』が描く、激動の沖縄
映画『宝島』は、アメリカ統治下の戦後沖縄を舞台に、激動の時代を生き抜いた若者たちの友情と葛藤を描く感動超大作です。物語の冒頭では、1952年、米軍基地から物資を奪い、困窮する住民に分け与えていた「戦果アギヤー」と呼ばれる若者たちの姿が描かれます。彼らのリーダーであるオン(永山瑛太さん)は、仲間たちにとっての“誇り”でした。しかし、ある襲撃の夜、オンが忽然と姿を消してしまいます。残された幼なじみのグスク(妻夫木聡さん)、ヤマコ(広瀬すずさん)、レイ(窪田正孝さん)は、それぞれ刑事、教師、ヤクザの道を歩みながら、オンの行方を追い続けることになります。
妻夫木聡、圧巻の「魂の叫び」と191分の衝撃
先日公開された本予告映像では、規格外のスケールで描かれるコザ暴動のシーンが大きな反響を呼んでいます。映像のラストでは、観る者をその渦中へ引き込むほどの圧倒的な臨場感と緊迫感の中で、妻夫木さん演じるグスクが「なんくるないで済むかぁ!なんくるならんどぉ!!」と魂を振り絞る叫びが胸に迫ると話題です。
完成した映画を鑑賞した妻夫木さん自身も、「圧倒されて、立ち上がれなかった。鼓動みたいなものが、ドクンドクンと動き出すのが聞こえた気がした。俺たちはここにいるんだ、生きてるんだという魂の叫び。人の生きる力をまじまじと感じさせられた」と語っており、その熱演に期待が高まります。
監督の故郷・盛岡での舞台挨拶と感動の涙
『宝島』の宣伝アンバサダーを務める妻夫木聡さんと大友啓史監督は、9月19日の公開に先立ち、全国各地でキャラバンを展開しています。その一環として、7月19日には大友監督の故郷である岩手・盛岡を訪問し、映画本編上映後の舞台挨拶を行いました。
盛岡での舞台挨拶では、小学5年生の男の子から「僕たち子どもに映画を通して、どんなことを伝えたいですか?」という質問が寄せられました。これに対し妻夫木さんは、「“いまこうして生きていられることは、決して当たり前ではない”ということを、何より伝えたいと思っています。当たり前のように感じている日常が、実は多くの先人たちの想いや努力のうえに成り立っていることを感じてもらえたらうれしいです。そして、たくさんの愛情を受け取って育っている君たちが、その愛を将来、自分の子どもたちへどう受け継いでいくか――そんなことにも思いを馳せてもらえたらと思います」と語り、会場を感動させました。
さらに、6歳の娘を持つ女性からの「今すぐ帰って抱きしめたくなった」という感想には、妻夫木さんと大友監督の二人が涙を見せる一幕も。妻夫木さんは、「沖縄には“命どぅ宝(ぬちどぅたから)”という言葉があります。『命こそ宝』という意味ですが、その想いが皆さんの心にも届いたんだなと感じて、こらえきれなかったです」と涙の理由を明かしました。 このように、観客一人ひとりとの対話を大切にする妻夫木さんの姿勢が、作品に込められたメッセージをより深く観る者の心に届けています。
広がる『宝島』の輪:全国キャラバンの軌跡と今後の予定
『宝島』の「人生のバトン」というテーマを直接観客に届けたいという妻夫木さんの強い想いから始まった全国キャラバンは、物語の舞台である沖縄を皮切りに、静岡、愛知、富山、長野、大阪、福岡、北海道、宮城、岩手、そして直近では7月26日に広島を訪問し、これまでに13エリア10都市以上を巡っています。
広島では、妻夫木さんと大友監督が地元の崇徳高等学校新聞部の生徒たち約40名と公開記念取材会を実施しました。生徒たちからの真剣な眼差しと真っ直ぐな感想や質問に、妻夫木さんは「皆さんの言葉は僕らの心に本当にストレートに響きます。グッとくるものがあって、本当に感動しております」と語りました。また、生徒の一人から「今はコンプライアンスもなかなか厳しくなってきて。実際に起きたことをストレートに伝えるのはなかなか難しくなっていると思うんですけど、この『宝島』は、現実を伝え、受け継いでいくことの大切さを訴えている」という意見が寄せられると、大友監督は「伝えなきゃいけないことを堂々と伝えていかなきゃいけない。そこをわかってもらえてうれしいです」と力強く応えました。
このキャラバンは、8月2日に山形、8月3日に新潟での実施も予定されており、新潟ではT・ジョイ新潟万代で舞台挨拶付き先行上映会が開催されます。 妻夫木さんの「一人一人の想いが希望の光になっていくんだと僕は信じています」という言葉が示すように、映画『宝島』は単なるエンターテインメント作品にとどまらず、観る人々の心に深く響く社会的なメッセージを投げかけています。
NHK連続テレビ小説『あんぱん』で日本軍上官役
妻夫木聡さんは、2025年放送のNHK連続テレビ小説『あんぱん』にも出演しています。今田美桜さんが主演を務める本作で、妻夫木さんは日本軍の上官である八木役を演じています。
7月22日に放送された第82回では、今田美桜さん演じる主人公・のぶが、東京で八木(妻夫木聡さん)と再会し、のぶの夫・柳井嵩(北村匠海さん)が戦地でも絵を描いていたことを聞く場面が描かれました。八木が「嵩の絵は人の心を動かす」と語る言葉に、のぶが嬉しそうにする姿が印象的でした。
妻夫木さんは、2006年に公開された主演映画『涙そうそう』の撮影をきっかけに沖縄を「大好きな場所になった」「第2のふるさと」と語っており、今回の『あんぱん』で日本軍の上官役を演じたことを通じて、改めて「戦争」や「沖縄の歴史」に向き合いたいという強い思いが芽生えたと語っています。 この背景から、7月28日にはNHK総合の情報番組『あさイチ』で「戦後80年 妻夫木聡のもっと知りたい沖縄」と題した特集が放送される予定です。この特集では、妻夫木さんが沖縄市のコザ名物の「ソウルフード」や伝統の踊り「エイサー」に込められた故郷への思い、そして沖縄戦の悲劇を深く感じることができる美術館を訪れる様子が密着取材されています。
新たな共演に期待!日曜劇場『幸せの道』(仮題)
2025年秋に放送が決定している日曜劇場(TBS系)で、妻夫木聡さんがSnow Manの目黒蓮さんと共演することが報じられ、大きな話題となっています。 現時点では、妻夫木さんが主演を務めるという情報があり、目黒さんは主要な役柄で出演するようです。
このドラマは『幸せの道』(仮題)とされており、アクションとロマンス、あるいは難病と戦う家族の物語といった要素が取り入れられる可能性があるとされています。 日曜劇場という日本のテレビドラマ界における品質の象徴とも言える枠での妻夫木さんと目黒さんの共演は、視聴者にとって新たな感動と興奮をもたらすだけでなく、両者のこれまでのキャリアに新たな挑戦を刻むものとして、業界内外から大きな注目を集めています。 放送時期が決定した今、放送開始までの期間、様々な憶測や期待、そして業界内での議論を巻き起こしており、その一挙手一投足にファンは熱い視線を向けています。
継続するCM出演と「ある男」の海外評価
妻夫木聡さんは、長年にわたり数々のCMに出演しており、その親しみやすいキャラクターは多くの企業から信頼を得ています。2025年もマクドナルドのCMに登場し、2月には濱田岳さんと共演した「ひるまック」の新TVCM「おいしい時間帯」篇が、3月には「夜マック®」の新TVCMシリーズ「倍バーガー篇『夜のマックは、はしゃいでる。』」が放映されました。 特に、「夜のマックは、はしゃいでる。」のCMでは、妻夫木さんが自由演技で「僕もはしゃいじゃっていいですか!?」と語る場面が印象的です。 また、サッポロビール「黒ラベル」のCMにも継続して出演しており、4月には元サッカー日本代表の長谷部誠氏と共演した「THE PERFECT 黒ラベル WAGON オープニングイベント」に登場し、長谷部氏の言葉に感銘を受けたと語る一幕もありました。
一方、2022年に公開された主演映画『ある男』は、国内だけでなく海外でも高い評価を受けています。 本作は、第46回日本アカデミー賞で作品賞を含む最多8部門を受賞したほか、2022年のベネチア映画祭のオリゾンティ部門でワールドプレミア上映され、釜山やバルセロナ、カイロなど世界の映画祭を巡りました。 フランスでは、最近の邦画の話題作をしのぐスタートダッシュを見せ、批評家からも「エレガントなスリラーの外観をまとう」「ビロードのような優美さで、奥行きのあるテーマをかき回す」などと絶賛されました。
この作品では、妻夫木さん演じる弁護士・城戸章良が在日コリアン3世という設定で、その複雑な内面が繊細に表現されていると評価されています。 妻夫木さんはパンフレットのインタビューで、この役を演じるにあたり、「城戸という人間の等身大の姿を演じることにつながった」と語っており、彼の深い演技力が国際的な評価にも繋がっています。
まとめ
2025年も妻夫木聡さんの活躍は目覚ましく、特に主演映画『宝島』の公開と、それに伴う全国キャラバンは大きな話題となっています。沖縄の歴史と若者たちの魂の軌跡を描いたこの作品に対する彼の熱い思いは、舞台挨拶での涙や高校生との交流からも強く伝わってきます。また、連続テレビ小説『あんぱん』での演技や、今後の日曜劇場への出演、そして長年にわたるCMでの活躍は、彼の多才な魅力を改めて示しています。
『ある男』での国際的な評価も記憶に新しい中、妻夫木聡さんは常に新しい挑戦を続け、日本のエンターテインメント界を牽引する存在であり続けています。彼の真摯な役作りと観客への熱いメッセージは、多くの人々に感動と勇気を与えています。今後も、俳優として、そして一人の表現者として、どのような感動を私たちに届けてくれるのか、その動向から目が離せません。