【知らないと9割が損する】株式会社と合同会社の違いを徹底比較!選ぶべきはどっち?プロが教える7つの視点
「で、結局どっちがいいの?」会社設立で悩むあなたへ。この記事が最後の答えになります。
「よし、自分のビジネスを始めるぞ!」と意気込んで会社設立を考え始めたあなた。
でも、ちょっと待ってください。
「株式会社」と「合同会社」、この2つの選択肢の違い、あなたはハッキリと説明できますか?
「なんとなく株式会社の方がカッコいい?」 「合同会社の方が安く作れるって聞いたけど…」 「税金とか、信用とか、後から損しないか不安…」
こんな風に、モヤモヤとした疑問や不安を抱えていませんか?
会社設立は、あなたのビジネスの未来を左右する、まさに「最初の、そして最も重要な意思決定」です。ここで選択を間違えると、後々「ああ、あの時ちゃんと調べておけば…」と後悔することになりかねません。融資が受けにくかったり、仲間と揉めてしまったり、無駄な税金を払い続けることになったり…。
でも、安心してください。
この記事を最後まで読めば、そんな不安はすべて解消されます。まるであなたの隣にプロのコンサルタントがいるかのように、「株式会社と合同会社の違い」をゼロから、どこよりも分かりやすく解説します。
この記事を読み終える頃には、あなたは「自分のビジネスには、こっちの会社形態が最適だ!」と、自信を持って断言できるようになるでしょう。さあ、後悔しない会社設立への第一歩を、一緒に踏み出しましょう!
結論:先に答えを言います!「株式会社」と「合同会社」最大の違いはコレ!
忙しいあなたのために、まずは結論から。どちらを選ぶべきか、一番大事なポイントは「あなたのビジネスがどこを目指すか」です。
- 株式会社が向いている人:
- 外部から広く資金を集め(出資)、事業を大きく成長させたい
- 将来的に株式上場(IPO)も視野に入れている
- BtoB取引が多く、会社の「社会的信用」を最大限に高めたい
- 合同会社が向いている人:
- とにかく設立・運営コストを安く抑えたい
- 仲間内の少人数で、スピーディーかつ自由に経営したい
- 利益の配分を、出資額に関わらず貢献度などで柔軟に決めたい
この2つの違いを、もう少し具体的に比較してみましょう。
比較ポイント | 株式会社 | 合同会社 | どっち向き? |
---|---|---|---|
社会的信用度 | 高い | やや低い | BtoB取引や融資で有利に立ちたいなら株式会社 |
設立費用 | 約20万円~ | 約6万円~ | 初期費用を抑えたいなら合同会社 |
役員の任期 | あり(最長10年) | なし | 役員変更の手間とコストを省きたいなら合同会社 |
決算公告の義務 | あり | なし | 運営コストを抑えたいなら合同会社 |
資金調達の方法 | 豊富(株式発行など) | 限定的(融資など) | 事業拡大を目指すなら株式会社 |
意思決定 | 株主総会(時間がかかることも) | 迅速(原則、社員の過半数) | スピード経営を重視するなら合同会社 |
利益の配分 | 出資額(株式数)に応じる | 自由に決められる | 貢献度に応じて利益を分けたいなら合同会社 |
どうでしょう?少しイメージが湧いてきましたか?
ここからは、これらの違いが実際のビジネスシーンでどのように影響してくるのか、具体的なエピソードやプロの視点を交えながら、一つひとつ深く掘り下げていきます。
【物語で理解】元カフェ店長サトシの失敗談。安さだけで合同会社を選んだ末路とは?
「会社設立なんて、安くて簡単な方がいいに決まってる!」
都内で念願のカフェを開業することになった元店長のサトシさん(35歳・架空)も、最初はそう考えていました。インターネットで「会社設立 費用」と検索し、株式会社よりも合同会社の方が10万円以上も安く設立できることを知ります。
「浮いたお金で最新のエスプレッソマシンが買えるぞ!」
サトシさんは迷わず合同会社を選び、手続きもスムーズに完了。夢だった自分のカフェはオープン当初から大盛況で、経営は順調そのものでした。
しかし、落とし穴は1年後にやってきました。
2号店の出店を計画し、事業拡大のために銀行へ融資の相談に行った時のことです。担当者から事業計画を褒められ、融資も前向きに進むかと思いきえた矢先、ポツリと言われました。
「なるほど…会社形態は、合同会社さんなのですね」
その一言に、サトシさんは何とも言えない空気を感じ取りました。もちろん、合同会社だからといって即座に融資を断られるわけではありません。しかし、担当者の表情からは「株式会社と比べると、どうしても慎重な審査になります」という心の声が透けて見えたのです。
さらに追い打ちをかけるように、地元の有名企業からイベント出店のオファーが来た際にも、思わぬ壁にぶつかります。契約手続きの段階で、法務部の担当者からこう言われたのです。
「弊社との取引は、原則として株式会社様を対象としておりまして…。一度、社内で稟議にかける必要がありますので、少々お時間をいただけますでしょうか」
結局、融資の審査は長引き、企業との契約もスムーズに進みませんでした。サトシさんは、カフェのカウンターでため息をつきます。
「初期費用が安いのは確かに魅力的だった。でも、まさか後からこんな形で『信用の差』が出てくるとは…。あの時、株式会社と合同会社の違いをもっと深く理解していれば、違う選択をしていたかもしれない」
このサトシさんの物語は、決して他人事ではありません。会社形態の選択は、設立時のコストだけでなく、その後の事業展開における「信用力」や「成長の可能性」にまで大きく影響を与えるのです。
あなたには、サトシさんのような後悔をしてほしくありません。 次の章からは、あなたが正しい選択をするために知っておくべき「7つの視点」を、プロの目線で徹底的に解説していきます。
【視点1:コスト】設立費用だけじゃない!知らないと損する「お金」の話
会社設立を考える上で、まず気になるのが「お金」の話ですよね。「安く済むならそれに越したことはない」と考えるのは当然です。しかし、サトシさんのように目先の安さだけで判断すると、後々「安物買いの銭失い」になりかねません。
ここでは、設立時にかかる「初期費用」と、会社を維持していくための「ランニングコスト」という2つの側面から、株式会社と合同会社のお金の違いを丸裸にしていきます。
設立費用を徹底比較!本当に合同会社は安いのか?
結論から言うと、設立時の法定費用(法律で定められた最低限必要な費用)は、合同会社の方が圧倒的に安いです。その差は実に10万円以上にもなります。
具体的に見ていきましょう。
費用の内訳 | 株式会社 | 合同会社 | 備考 |
---|---|---|---|
① 登録免許税 | 15万円~ | 6万円~ | 資本金の額×0.7%。最低額がそれぞれ15万円と6万円。 |
② 定款認証手数料 | 3万円~5万円 | 0円 | 合同会社は公証役場での定款認証が不要。 |
③ 定款に貼る収入印紙代 | 4万円 | 4万円 | 電子定款ならどちらも0円! |
④ 定款の謄本手数料 | 約2,000円 | 0円 | 定款認証に伴う費用のため合同会社は不要。 |
合計(紙の定款の場合) | 約22.2万円~ | 約10万円 | 約12万円以上の差! |
合計(電子定款の場合) | 約18.2万円~ | 約6万円 | 電子定款にすればさらに安くなる! |
表を見ると、その差は一目瞭然ですね。合同会社が安い理由は主に2つです。
- . 登録免許税が安い: 国に納める税金が、株式会社の半分以下で済みます。
- . 定款認証が不要: 株式会社は、会社のルールブックである「定款」を公証役場で「この内容は間違いありません」と証明してもらう必要がありますが、合同会社にはこの手続きが必要ありません。
- . 厳格なルール: 株式会社は、合同会社に比べて会社法で定められたルールが厳しく、情報開示(決算公告など)も義務付けられています。 「法律に則って、透明性の高い経営をしている」という証明になるため、取引先や金融機関も安心しやすいのです。
- . 所有と経営の分離: 株式会社の基本は、お金を出す人(株主)と経営する人(取締役)が別である「所有と経営の分離」です。 これにより、経営者が暴走しないように株主がチェックする仕組み(ガバナンス)が働き、健全な経営が期待されます。
- . 歴史と知名度: 株式会社という形態は歴史が長く、世間一般に広く認知されています。 一方で合同会社は2006年の会社法施行で導入された比較的新しい形態のため、まだ馴染みが薄いのが実情です。
- 金融機関からの融資: 融資審査において、会社の透明性や安定性が重視されるため。
- 大手企業との取引: 取引先の与信調査で、信用力が高いと判断されやすいため。
- 人材採用: 求職者が「安定したしっかりした会社」というイメージを持ちやすいため。
- 許認可の取得: 事業によっては、株式会社であることが許認可の条件になっている場合もあります。
- Apple Japan合同会社
- グーグル合同会社
- アマゾンジャパン合同会社
- メリット:
- 市場の変化に素早く対応できる。
- 経営の舵取りが機動的に行える。
- スタートアップや小規模なビジネスに最適。
- デメリット:
- 社員同士で意見が対立すると、経営が停滞するリスクがある。
- メリット:
- 経営のプロ(取締役)に運営を任せることができる。
- 株主が経営を監視することで、健全な経営(コーポレート・ガバナンス)が保たれやすい。
- 出資者(株主)が多くなっても、意思決定がまとまりやすい。
- デメリット:
- 重要な決定には株主総会の招集が必要で、時間と手間がかかる。
- 経営の自由度が低くなる可能性がある。
- 株式会社の利益配分:
- 合同会社の利益配分:
- メリット:
- 返済不要のお金: 銀行からの「融資(借金)」とは違い、出資してもらったお金は基本的に返す必要がありません。
- 大規模な資金調達が可能: 事業の将来性に共感してくれれば、ベンチャーキャピタル(VC)や個人投資家から数千万、数億円といった大きな資金を集めることも夢ではありません。
- 株式上場(IPO): 将来的には証券取引所に株式を上場させ、広く一般の投資家から資金を調達することも可能です。これは株式会社だけの特権です。
- . 融資(デット・ファイナンス):
- . 社員からの追加出資:
- . 新規社員の加入:
- . 補助金・助成金:
- 法人税: 会社の利益(所得)に対してかかる税金。
- 法人住民税: 会社の所在地である都道府県や市町村に納める税金。赤字でも最低限支払う義務がある「均等割」があります。
- 法人事業税: 所得に対してかかる税金。
- 消費税: 売上にかかる税金。
- . 役員報酬の柔軟性:
- . 利益配分の自由度:
- . 将来的に、投資家やベンチャーキャピタルから出資を受けて事業を急拡大させたいと考えている。
- . 主に大企業を相手にビジネスをする予定で、会社の社会的信用度を何よりも重視したい。
- . 設立費用や毎年の運営コストは、1円でも安く抑えたい。
- . 経営の意思決定は、会議などに時間をかけず、とにかくスピーディーに行いたい。
- . 利益は、出資額の比率に関わらず、メンバーの貢献度などに応じて柔軟に分配したい。
- 「YES」が3つ以上で、特に質問1か2に「YES」と答えたあなた
- 「YES」が3つ以上で、特に質問3, 4, 5に「YES」と答えたあなた
- 手続き:
- 組織変更計画の作成
- 総社員の同意
- 債権者保護手続き(官報への公告など)
- 登記申請(合同会社の解散登記と株式会社の設立登記)
- 費用:
- 登録免許税(最低でも6万円:合同会社の解散登記3万円+株式会社の設立登記3万円)
- 官報公告費用(約3万円~)
- 司法書士など専門家への報酬
- 株式会社は「成長」と「信用」のパートナー。
- 合同会社は「自由」と「スピード」のパートナー。
- コストや税金だけで選ぶのはNG。
- どちらが優れているか、ではない。
> 【プロの視点】電子定款で4万円節約しよう!
> 表にある「収入印紙代4万円」は、定款を紙で作成した場合にかかる費用です。しかし、専用のソフトや機材を使って「電子定款」を作成すれば、この4万円はまるまる不要になります。 自分でやるのは少し手間がかかるので、会社設立を代行してくれる司法書士や行政書士に依頼するのが一般的です。手数料を払っても、結果的に安く済むことが多いので、ぜひ検討してみてください。
盲点!ランニングコストの違いとは?役員任期と決算公告の罠
設立費用の安さで合同会社に心が傾いているあなた、ちょっと待ってください。会社のコストは、設立したら終わりではありません。むしろ、その後ずっと払い続ける「ランニングコスト」の方が重要です。
ここでも、株式会社と合同会社には大きな違いがあります。
1. 役員任期の違い(登記費用)
株式会社には「役員(取締役など)の任期」があり、最長でも10年です。 任期が満了すると、同じ人が続ける場合(重任)でも、法務局で「役員変更登記」の手続きが必要になります。この登記には、登録免許税として1万円(資本金1億円以下の会社の場合)がかかります。
一方、合同会社の役員(業務執行社員)には任期がありません。 一度就任すれば、辞めない限りずっとそのままでOK。つまり、定期的な役員変更登記の手間も費用も一切かからないのです。
> 【SNSの声(創作)】
> 「株式会社を立ち上げて5年。2年ごとに役員変更登記があるのをすっかり忘れてて、司法書士さんから連絡が来て慌てた(笑)費用も地味に痛いし、合同会社の友達が『うちは任期ないから楽だよ』って言ってて羨ましい…」
2. 決算公告の義務(掲載費用)
株式会社は、年に一度の決算が終わった後、その会社の財務状況を世間に知らせる「決算公告」を行う義務があります。 これは、株主や取引先を保護するためのルールです。
公告の方法はいくつかありますが、最も一般的な「官報」に掲載する場合、約7万円程度の費用がかかります。
これに対し、合同会社には決算公告の義務がありません。 これも、毎年のランニングコストを大きく左右するポイントです。
ランニングコスト比較まとめ
項目 | 株式会社 | 合同会社 | 10年間のコスト差(概算) |
---|---|---|---|
役員変更登記費用 | 1万円~(2年ごとだと5回で5万円) | 0円 | 約5万円 |
決算公告費用 | 約7万円(毎年だと10年で70万円) | 0円 | 約70万円 |
合計 | – | – | 約75万円! |
いかがでしょうか。設立費用では合同会社が約12万円安かったですが、10年というスパンで見ると、ランニングコストでは実に75万円もの差がつく可能性があるのです。
もちろん、これは単純計算であり、会社の状況によって変わります。しかし、「コスト」という視点だけで見れば、設立時も運営時も合同会社の方が有利であることは間違いありません。
ただし、冒頭のサトシさんのように、コストだけで選ぶのは危険です。次の章では、お金には代えられない「信用力」について見ていきましょう。
【視点2:信用力】「株式会社」という名前は水戸黄門の印籠?社会的信用のリアル
「うちの会社、株式会社なんです」 この言葉に、なんとなく「しっかりしてそう」「安心できる」というイメージを持つ人は少なくないでしょう。BtoBの取引や銀行からの融資、さらには人材採用の場面において、「株式会社」という看板が持つ「社会的信用力」は、見えない力として確実に存在します。
なぜ株式会社は信用されやすいのか?歴史的背景から解説
株式会社が信用されやすいのには、ちゃんとした理由があります。
これらの理由から、特に以下のような場面では、株式会社の方が有利に働く傾向があります。
合同会社は本当に信用されない?AppleやGoogleも実は…
「じゃあ、やっぱり合同会社はダメなのか…」と思ったあなた、それは早計です。
「合同会社=信用が低い」と一概に決めつけることはできません。ここで一つ、驚きの事実をお伝えしましょう。あなたが普段使っているサービスを提供している、あの超有名企業も実は合同会社なのです。
など、名だたる外資系の大企業が、日本法人として合同会社の形態を選んでいます。
彼らがなぜ合同会社を選ぶのか?その理由は後の章で詳しく解説しますが、重要なのは「会社形態だけで信用が決まるわけではない」ということです。
> 【プロの視点】信用は「形態」ではなく「実績」で作るもの
> 確かに、設立当初や取引実績のない相手に対しては、「株式会社」という看板が一定の安心感を与えることは事実です。しかし、ビジネスの現場で最終的に問われるのは、会社形態ではなく、その会社が提供するサービスや商品の質、そしてこれまでの取引実績や財務状況です。たとえ合同会社であっても、しっかりと利益を出し、誠実な取引を積み重ねていけば、信用は自ずとついてきます。「合同会社だから取引しない」という企業は、今やほとんどないと言っていいでしょう。
結論として、短期的な信用の獲得や、大手企業との取引を最初からスムーズに進めたいのであれば株式会社に分があります。しかし、長期的に見れば、会社の信用は事業そのもので築いていくものであり、合同会社であることが決定的なハンデになるわけではない、と覚えておいてください。
【視点3:組織・運営】経営の自由度か、ガバナンスか。あなたのスタイルに合うのはどっち?
会社の「形」を選ぶことは、これから着る「服」を選ぶことに似ています。動きやすさを重視するのか、見た目のカチッと感を重視するのか。あなたの経営スタイルによって、最適な服は変わってきます。
この章では、会社の「意思決定」や「利益の分け方」といった、内部の運営ルールに焦点を当てて、株式会社と合同会社の違いを見ていきましょう。
意思決定のスピードが命!合同会社の「総社員の同意」
合同会社の最大の特徴の一つが、意思決定のスピード感です。
合同会社では、出資した人(「社員」と呼びます。従業員のことではありません)がそのまま会社の経営者になります。 野球チームで例えるなら、選手(社員)兼監督(経営者)のようなイメージです。
会社の重要な方針を決める際、株式会社のようにわざわざ「株主総会」というフォーマルな会議を開く必要がありません。 原則として、社員の過半数の同意があれば、すぐに物事を決定し、実行に移すことができます。
> 【失敗談(創作)】
> 「気の合う友人3人で、デザイン系の合同会社を立ち上げました。最初は順調だったんですが、ある大きな案件の進め方で意見が真っ二つに割れてしまって…。『総社員の同意』が原則だったので、何も決められなくなり、結局その案件は流れてしまいました。後から知ったんですが、定款で『意思決定は多数決でOK』みたいにルールを柔軟に変えられたんですね。最初に専門家に相談しておけばよかったと、心から後悔しています…」
所有と経営の分離がキモ!株式会社の「株主総会」
一方、株式会社の意思決定は、よりフォーマルで段階的です。 株式会社では、会社の所有者である「株主」と、経営を行う「取締役」が原則として分離されています。 会社の最高意思決定機関は「株主総会」であり、ここで会社の重要な方針が決められます。
利益の分け方も大違い!自由な合同会社、厳しい株式会社
ビジネスで得た利益を、出資してくれたメンバーにどう分配するか。ここにも、両者の思想の違いが明確に表れます。
原則として「出資額(保有する株式の数)に応じて」公平に分配されます。 100万円出資した人と、10万円出資した人では、受け取る配当金に10倍の差がつくのが基本です。「たくさんリスクを取ってくれた人に、たくさん還元する」という、非常に分かりやすいルールです。
最大の魅力は、「定款で自由に決められる」という点です。 例えば、「出資額はAさんの方が多いけど、技術面で一番貢献してくれたBさんに利益を多く分配する」といった、柔軟な対応が可能なのです。
この違いは、特に以下のような場合に重要になります。
> 【こんな時、合同会社が有利!】
> あるITサービスを立ち上げるために、2人で会社を作るケースを考えてみましょう。 > * Aさん: 資金は豊富にあるが、プログラミングの知識はない。出資金として500万円を提供。 > * Bさん: 資金はないが、天才的なスキルを持つエンジニア。技術力を提供。 > > もし株式会社で設立すると、出資ゼロのBさんは利益の配分を受けられません。しかし合同会社なら、「出資比率はAさんが100%だけど、利益はAさんとBさんで50%ずつ分ける」というルールを定款に定めておくことができるのです。これにより、それぞれの強みを活かした最高のチームを作ることが可能になります。
組織・運営のまとめ
項目 | 株式会社 | 合同会社 | あなたのスタイルは? |
---|---|---|---|
意思決定 | 株主総会(慎重・段階的) | 社員の同意(迅速・機動的) | スピード重視なら合同会社 |
経営の自由度 | 低い(株主の意向を反映) | 高い(経営陣の裁量が大きい) | 自由な経営がしたいなら合同会社 |
利益の配分 | 出資額に応じて(公平性) | 自由に設定可能(柔軟性) | 貢献度を評価したいなら合同会社 |
あなたの目指す会社の姿は、どちらに近いでしょうか? もしあなたが、仲間と対等な立場で、自由に、そしてスピーディーに事業を進めていきたいと考えるなら、合同会社の柔軟性は非常に大きな魅力となるはずです。
【視点4:資金調達】事業を大きくしたいなら必見!お金の集め方の違い
どんなビジネスも、成長のためには「燃料」となる資金が不可欠です。事業を大きくスケールさせたい、新しい設備を導入したい、優秀な人材を雇いたい…。そんな時、自己資金だけでは限界があります。
外部からいかにスムーズにお金を集められるか。この「資金調達」の選択肢の広さこそ、株式会社と合同会社を分ける最も決定的な違いと言っても過言ではありません。
株式会社の十八番!「出資」による資金調達
株式会社が持つ最大の武器、それは「株式の発行」による資金調達(エクイティ・ファイナンス)ができることです。
これは、会社の「所有権の一部」を切り売り(=株式を発行)して、その対価として投資家からお金を出してもらう方法です。
事業を急成長させたいスタートアップや、大きな設備投資が必要なビジネスにとって、この資金調達の選択肢の広さは何物にも代えがたい魅力です。
合同会社の資金調達、どうする?
一方、合同会社は株式を発行することができません。 そのため、株式会社のような「出資」による大規模な資金調達は非常に困難です。
合同会社の主な資金調達方法は、以下の通りです。
日本政策金融公庫や銀行などの金融機関からお金を借りる方法です。 もちろん返済義務があり、利息も発生します。
既存の社員(出資者)が、さらに会社にお金を出す方法です。
新たに出資してくれる人を社員として迎え入れる方法です。ただし、社員が増えると意思決定が複雑になる可能性があります。
国や地方自治体が提供している、返済不要の支援金制度を活用する方法です。
> 【SNSの声(創作)】
> 「Webサービスが軌道に乗ってきて、エンジェル投資家から『ぜひ出資させてほしい』と嬉しいお話をいただいた。でも、うちの会社は合同会社。株式を発行できないから、出資を受け入れるためのスキームがすごく複雑で…。結局、話が流れてしまった。本気でスケールさせたいなら、最初から株式会社にしておくべきだったと痛感してる。」
資金調達のまとめ
会社形態 | メリット | デメリット | こんな人におすすめ |
---|---|---|---|
株式会社 | ・株式発行による大規模な資金調達が可能 ・返済不要の資金を得られる ・株式上場(IPO)を目指せる |
・株主が増えると経営の自由度が下がる可能性 | ・将来的に事業を大きく拡大したい ・ベンチャーキャピタルなどから出資を受けたい |
合同会社 | ・外部の株主に経営を干渉されない | ・大規模な資金調達が難しい ・資金調達の選択肢が融資などに限定される |
・自己資金や融資の範囲で事業を行いたい ・外部資本を入れずに経営したい |
もしあなたのビジネスプランに「数年後に〇億円調達して、一気に市場シェアを取りに行く」といったビジョンが含まれているのであれば、迷わず株式会社を選ぶべきです。
逆に、「自分のペースで、着実に事業を育てていきたい」「借金はするかもしれないけど、外部の投資家に口出しはされたくない」という考えであれば、合同会社でも全く問題ありません。
【視点5:税金】結局、税金はどっちが安いの?節税のプロがこっそり教えるポイント
「合同会社の方が設立費用も安いし、もしかして税金も安くなるんじゃないの?」 そんな淡い期待を抱いている方もいるかもしれませんね。
この章では、多くの人が勘違いしがちな「会社形態と税金」の関係について、ハッキリと結論をお伝えします。
法人税に違いはナシ!勘違いしやすいポイント
結論から言ってしまうと、株式会社と合同会社で、納める税金の種類や税率に違いは一切ありません。
会社が納める主な税金には以下のようなものがありますが、これらはどちらの会社形態を選んでも同じ条件で課税されます。
よく「合同会社は節税に有利」といった情報を見かけることがありますが、それはあくまで「個人事業主と比べた場合」の話です。 法人になることで、経費として認められる範囲が広がったり、役員報酬を損金算入できたりといった節税メリットはありますが、それは株式会社でも合同会社でも全く同じです。
「会社形態によって、直接的な税金の有利・不利は発生しない」 — これが鉄則です。
違いが出るのは「役員報酬」と「利益配分」の考え方
では、税務上、全く違いがないのかというと、厳密には少しだけ考慮すべき点があります。それは、運営ルールの違いからくる間接的な影響です。
役員報酬は経費(損金)にできるため、法人にとって重要な節税策となります。合同会社は社員(役員)の任期がなく、役員の追加や変更も比較的柔軟に行えるため、事業の状況に応じて役員構成や報酬額を見直しやすい、という側面があります。
前述の通り、合同会社は利益の配分を定款で自由に決められます。 これを利用して、例えば所得税率が低い家族を社員に加え、その家族に利益を分配することで、会社全体(世帯全体)としての手取り額を最適化する、といったプランニングも考えられます。ただし、実態が伴わない過度な節税策は税務署から否認されるリスクもあるため、必ず税理士などの専門家に相談しましょう。
> 【プロの視点】節税は「形態」ではなく「運営」で考える
> 会社形態で税金が変わらない以上、節税で本当に重要なのは「どういう会社を作るか」ではなく、「作った会社をどう運営していくか」です。 > * 適切な役員報酬の設定 > * 出張旅費規程の整備 > * 倒産防止共済(経営セーフティ共済)への加入 > * 社宅制度の活用 > > こうした具体的な節税策は、株式会社か合同会社かに関わらず実践できます。会社設立を考える段階で、税理士に相談し、設立後の運営まで見据えたタックスプランニングを立てておくことが、最も賢い選択と言えるでしょう。
税金のまとめ
会社形態を選ぶ際に、税金の有利・不利を気にする必要はほとんどありません。それよりも、あなたの事業モデルや将来のビジョンに合った形態を選び、その上で専門家と相談しながら最適な節税策を実行していくことが重要です。
【実践編】あなたに合うのはどっち?5つの質問で簡単診断&設立後の変更は可能?
さて、ここまで「コスト」「信用力」「組織・運営」「資金調達」「税金」という5つの視点から、株式会社と合同会社の違いを詳しく見てきました。
「違いは理解できたけど、じゃあ自分は結局どっちを選べばいいんだろう?」
そんなあなたのために、この章ではこれまでのおさらいも兼ねて、あなたに最適な会社形態がわかる簡単な診断テストを用意しました。そして、「もし選んだ後に後悔したら…」という不安を解消するために、設立後の形態変更についても解説します。
5つの質問でわかる!最適カンパニー診断
以下の5つの質問に、直感で「YES」か「NO」で答えてみてください。
【質問】
【診断結果】
→「株式会社」がおすすめです!
あなたは、事業の成長と社会的な信用を重視するタイプのようです。将来の大きな飛躍のためには、資金調達の選択肢が広く、信用力も高い株式会社が最適なパートナーとなるでしょう。設立や運営に多少の手間やコストはかかりますが、それを上回るメリットを享受できる可能性が高いです。
→「合同会社」がおすすめです!
あなたは、コストパフォーマンスと経営の自由度を重視するタイプのようです。仲間と共に、機動的で柔軟な経営を目指すあなたにとって、設立が簡単で運営コストも安い合同会社は非常に魅力的な選択肢です。 BtoCビジネスや、まずはスモールスタートで始めたい事業に特に向いています。
いかがでしたか?あくまで簡易的な診断ですが、あなたがどちらのタイプに近いか、イメージを掴む手助けになれば幸いです。
「しまった!」を防ぐ知識。合同会社から株式会社への変更(組織変更)
「診断では合同会社が向いてるって出たけど、将来事業が大きくなったら、やっぱり株式会社にしたくなるかも…」
そんな心配をしているあなた、ご安心ください。
合同会社から株式会社へ、途中で形態を変更することは可能です。これを「組織変更」と呼びます。
例えば、最初は合同会社としてスモールスタートし、事業が軌道に乗って外部からの資金調達が必要になったタイミングで株式会社へ変更する、という戦略も取れるのです。
ただし、組織変更には以下のような手間とコストがかかることを覚えておく必要があります。
組織変更は可能ですが、決して「簡単なお引越し」ではありません。時間もお金もかかるため、「とりあえず合同会社で始めて、ダメなら後から変えればいいや」と安易に考えるのは禁物です。
やはり、設立の段階で、あなたの事業の将来像をできるだけ具体的に描き、それに最適な会社形態を慎重に選ぶことが、成功への一番の近道と言えるでしょう。
まとめ
長い道のりでしたが、これで「株式会社と合同会社の違い」は完璧にマスターできたはずです。最後に、この記事の最も重要なポイントを振り返り、あなたの新たな船出を応援させてください。
社会的信用が高く、株式発行による大規模な資金調達が可能です。 将来的に事業を大きくしたい、株式上場を目指したいという高い志を持つあなたに最適な形態です。
設立・運営コストが安く、意思決定が迅速で、経営の自由度が高いのが魅力です。 まずはスモールスタートしたい、仲間と柔軟な会社運営をしたいと考えるあなたにピッタリです。
設立費用の安さだけで合同会社を選ぶと、将来の資金調達で苦労するかもしれません。また、両者に税金の有利・不利はほとんどありません。
最も大切なのは、「あなたのビジネスの目的やビジョンに、どちらが合っているか」という視点です。
会社設立は、ゴールではなく、壮大な冒険の始まりです。あなたが選んだ会社形態は、その冒険を共にする大切な船となります。頑丈で大きな船(株式会社)を選ぶのか、小回りの利く軽快な船(合同会社)を選ぶのか。正解は、あなたが目指す航路によって変わります。
この記事が、あなたの最高の船選びの一助となったなら、これほど嬉しいことはありません。 さあ、羅針盤はあなたの手の中にあります。自信を持って、未来への第一歩を踏み出してください。応援しています!