【プロが暴露】9割が知らない火災保険と地震保険の決定的違い5選!あなたの家は本当に大丈夫?
「地震で火事が起きても、火災保険だけじゃ1円も出ないってホント…?」その不安、この記事がすべて解消します!
「家を建てたし、火災保険にはしっかり入ったから、とりあえず一安心!」 「火災保険って名前なんだから、火事になれば原因が何であれお金は出るでしょ?」
もしあなたが少しでもこう思っていたら、この記事を最後まで読んでください。その常識、もしかしたら、あなたとあなたの家族を大きなリスクに晒しているかもしれません。
実は、日本に住む多くの人が「火災保険と地震保険の違い」を正しく理解していません。そして、その”知らなかった”が原因で、万が一の時に「こんなはずじゃなかった…」と後悔するケースが後を絶たないのです。
特に、地震大国である日本において、「地震が原因で起きた火災」は決して他人事ではありません。想像してみてください。もし、大地震の揺れで自宅から火が出て全焼してしまったら…。火災保険に入っているから大丈夫、なんて思っていませんか?
答えは、残念ながら「NO」です。
この記事では、元保険マンで数々のお客様の”万が一”に立ち会ってきた私が、プロの視点から「火災保険と地震保険の違い」を徹底的に、そしてどこよりも分かりやすく解説します。
この記事を読み終える頃には、あなたは以下のことを手に入れているはずです。
- なぜ地震による火災が火災保険で補償されないのか、その衝撃的な理由がわかる
- 火災保険と地震保険の補償範囲の違いが、まるでパズルのピースがはまるようにスッキリ理解できる
- 自分にとって地震保険が本当に必要なのか、自信を持って判断できるようになる
- 保険料を無駄にせず、賢く保険に加入・見直しをするための具体的な方法がわかる
単なる情報の羅列ではありません。私が現場で見てきた「多くの人がやりがちな失敗談」や「プロだからこそ知っている裏ワザ」を交えながら、あなたの大切なマイホームと家族の未来を守るための「実践的な知識」をお届けします。さあ、一緒に「知らなかった」から卒業し、「賢く備える」ための一歩を踏み出しましょう!
【結論】火災保険と地震保険は全くの別物!セットで考えないと大損します
あれこれと詳しい説明に入る前に、この記事の最も重要な結論からお伝えします。
火災保険と地震保険は、名前は似ていますが補償される内容が全く異なる、完全に独立した保険です。
保険の種類 | 主な補償対象となる原因 |
---|---|
火災保険 | 火災、落雷、風災、水災、雪災など(地震・噴火・津波は対象外) |
地震保険 | 地震・噴火または、これらが原因で発生した津波による損害(火災、損壊、埋没、流失) |
そして、ここが一番のポイントですが、「地震を原因とする火災」による損害は、火災保険では補償されません。 このリスクをカバーできるのは、日本で唯一「地震保険」だけなのです。
「え、どういうこと?火事は火事じゃないの?」と混乱してしまいますよね。大丈夫です。今からその理由と、二つの保険の具体的な違いを、一つひとつ丁寧に解き明かしていきます。この違いを理解することが、あなたのお家を守る最強の第一歩になります。
【衝撃の事実】地震による火災は「火災保険」の対象外!その驚きの理由とは?
「地震でストーブが倒れて火事になった」「地震による停電復旧後の通電火災で家が燃えた」…これらはすべて「火災」ですが、火災保険の補償対象外となってしまいます。 この事実を知ったとき、多くの人が「え、なんで!?詐欺じゃないの?」と感じるのも無理はありません。
しかし、これには明確で、そして非常に重要な理由があるのです。
なぜ「地震火災」は補償されないのか?巨大すぎるリスクの世界
火災保険をはじめとする損害保険は、「大数の法則」という原則に基づいています。これは、「個々に見れば発生が偶然な出来事でも、大量に観察すれば一定の発生確率に収束する」という考え方です。例えば、一年間に全国で火災が起きる件数や損害額はある程度予測が可能です。保険会社はその予測に基づいて保険料を計算し、皆さんから集めた保険料で万が一の際の保険金を支払う、という仕組みを成り立たせています。
しかし、地震の場合はどうでしょうか?
一度大地震が発生すると、その被害は非常に広範囲に及び、一度に数千、数万という家屋が損壊・焼失する可能性があります。 その損害額は、民間保険会社の支払い能力をはるかに超える、まさに天文学的な数字になってしまうのです。
つまり、地震による損害は発生確率の予測が極めて困難で、被害が甚大すぎるため、民間の保険会社だけでは到底支えきれない、というのが「地震火災が火災保険で補償されない」最大の理由です。
> 【創作エピソード】「まさか…」火災保険だけを信じたAさんの悲劇
> > 私が以前担当していたお客様の中に、Aさんという方がいました。Aさんは長年の夢だったマイホームを建て、大手ハウスメーカーの言う通りに火災保険に加入。「これで火事になっても安心だ」と胸をなでおろしていました。 > > しかし、ある冬の早朝、震度6強の地震がAさんの街を襲います。幸い、家の倒壊は免れましたが、隣の家が地震の揺れで倒壊し、そこから発生した火がAさんの家に燃え移り、あっという間に全焼してしまいました。 > > 途方に暮れるAさんでしたが、「火災保険に入っているから、家は建て直せるはずだ」と、かすかな希望を持って保険会社に連絡を入れました。しかし、返ってきたのは非情な言葉でした。 > > 「A様、大変お気の毒ですが、今回の火災の原因は地震ですので、火災保険からの保険金はお支払いできません…」 > > Aさんは耳を疑いました。「火事で家が燃えたのに、なぜ火災保険が使えないんだ!」と何度も訴えましたが、結果は変わりませんでした。Aさんは、火災保険だけでは地震による火災は補償されないという事実を、すべてを失ってから知ることになったのです。住宅ローンだけが残り、再建の目処も立たない…。Aさんの「こんなはずじゃなかった…」という言葉が、今でも私の耳に残っています。
このような悲劇を生まないため、そして巨大なリスクに国全体で立ち向かうために作られたのが、次に説明する「地震保険」なのです。
国と民間がタッグを組む「地震保険」という特殊な仕組み
民間保険会社だけでは支えきれない地震のリスク。そこで、国民の生活を守るために、政府(国)と民間の保険会社が共同で運営しているのが地震保険です。
具体的には、保険会社が皆さんから預かった地震保険料の一部を政府に再保険という形で預け、万が一、巨大地震で保険会社の支払い能力を超える保険金が発生した場合は、政府がその一部を肩代わりして支払う仕組みになっています。 これにより、私たちは安心して地震のリスクに備えることができるのです。
この「官民一体」の制度だからこそ、地震保険には火災保険にはない、いくつかのユニークな特徴があります。
- どの保険会社で入っても補償内容と保険料は同じ: 地震保険は公共性の高い保険なので、保険会社による有利・不利がありません。
- 利益を含まない保険料: 地震保険の保険料は、将来の保険金支払いのための準備金と、制度の運営経費だけで構成されており、保険会社の利益(利潤)は含まれていません。
このように、火災保険と地震保険は、その成り立ちからして全くの別物。「火災」という同じ現象であっても、その「原因」が何かによって、どちらの保険が適用されるかが決まる、と覚えておきましょう。
ここまで違う!火災保険と地震保険の「補償範囲」を徹底比較
「原因」によって適用される保険が違うことはご理解いただけたと思います。では、具体的にどのような損害がそれぞれの保険でカバーされるのでしょうか? ここでは、二つの保険の補償範囲を、具体的なケースを交えながら徹底的に比較していきます。
火災保険の守備範囲:あなたの日常に潜む多彩なリスクをカバー
火災保険は、その名の通り「火災」だけを補償する保険ではありません。実は、自然災害や日常生活のトラブルなど、非常に幅広い損害をカバーしてくれる、暮らしの頼れるパートナーなのです。
一般的に、火災保険がカバーする主な損害は以下の通りです。
補償の種類 | 具体的にどんな損害が対象?(一例) |
---|---|
火災、落雷、破裂・爆発 | ・失火、もらい火による火災 ・落雷で屋根が壊れたり、家電が故障したりした ・ガス漏れによる爆発で家が壊れた |
風災、雹(ひょう)災、雪災 | ・台風で屋根瓦が飛んだ、窓ガラスが割れた ・雹(ひょう)が降ってきてカーポートがへこんだ ・大雪の重みで雨どいが壊れた |
水災 | ・ゲリラ豪雨で川が氾濫し、床上浸水した ・土砂崩れで家が流された |
水濡れ | ・マンションの上階からの水漏れで天井や壁にシミができた ・給排水管が破裂して床が水浸しになった |
物体の落下・飛来・衝突 | ・車が家に突っ込んできて壁が壊れた ・上空からボールが飛んできて窓が割れた |
盗難 | ・泥棒に入られ、窓ガラスを割られたり、家財を盗まれたりした |
破損・汚損 | ・子どもが室内で遊んでいて、壁に穴を開けてしまった ・模様替え中に家具を倒してしまい、床を傷つけてしまった |
※上記は一般的な補償内容であり、保険商品によって詳細は異なります。
> 【プロの視点】「水災補償」は本当に必要?ハザードマップで保険料を賢く節約!
> > 幅広い補償が魅力の火災保険ですが、すべての補償が必ずしもあなたに必要とは限りません。特に「水災補償」は、保険料に占める割合が比較的大きいため、見直しのポイントになります。 > > 例えば、高台に住んでいる、マンションの高層階に住んでいるなど、明らかに洪水や土砂崩れのリスクが低い場合は、水災補償を外すことで保険料を年間数千円~数万円節約できる可能性があります。 > > 判断に迷ったら、必ずお住まいの自治体が発行している「ハザードマップ」を確認しましょう。 自宅周辺の浸水リスクや土砂災害リスクを客観的に把握することで、「なんとなく不安だから」という理由ではなく、根拠を持って補償の要否を判断できます。これはプロが実践する賢い保険料節約術の一つです。
地震保険の守備範囲:「地震・噴火・津波」による損害に特化
一方、地震保険の守備範囲は非常にシンプルかつ強力です。補償対象となるのは、「地震・噴火または、これらによる津波」を直接または間接の原因とする損害に限られます。
原因 | 具体的にどんな損害が対象? |
---|---|
地震 | ・地震の揺れで家が倒壊・損壊した ・地震で発生した火災で家が燃えた(延焼・拡大も含む) ・地震による液状化で家が傾いた |
噴火 | ・火山の噴火で飛んできた噴石で屋根が壊れた ・噴火による火砕流で家が埋没・焼失した |
津波 | ・地震が原因で発生した津波によって家が流された・全壊した |
【ここが重要!】火災保険との境界線
ここで、火災保険との違いを明確にするために、いくつかのケーススタディを見てみましょう。
- ケース1:地震でストーブが倒れて出火し、家が全焼した
- 原因:地震
- 適用保険:地震保険(火災保険は×)
- ケース2:台風による強風で屋根が飛ばされ、雨漏りで家財がダメになった
- 原因:台風(風災)
- 適用保険:火災保険(地震保険は×)
- ケース3:地震が原因の津波で家が流された
- 原因:津波(地震による)
- 適用保険:地震保険(火災保険の水災補償は×)
このように、損害の「見た目」(火災、水害など)ではなく、その「大元の原因」が何かによって、適用される保険が決まるという点を、絶対に忘れないでください。
お金のハナシ。保険金額と保険料、驚きの違いを大公開!
補償範囲だけでなく、支払われる保険金の額(保険金額)や、私たちが支払う保険料にも、火災保険と地震保険には大きな違いがあります。この違いを知らないと、「いざという時にもらえるお金が思ったより少なかった…」なんてことになりかねません。
保険金額の決まり方:「再建費用」vs「生活再建資金」
火災保険の保険金額は、基本的に「もし今、同じ家を建て直したり、同じ家財を買い揃えたりしたらいくらかかるか(再調達価額)」を基準に、契約者が自由に設定することができます。例えば、3,000万円の価値がある家なら、保険金額の上限を3,000万円に設定し、万が一全焼した場合は、その再建費用がしっかり補償されるように備えることができます。
一方、地震保険の保険金額には大きな制約があります。なんと、火災保険の保険金額の30%~50%の範囲内でしか設定できないのです。 さらに、建物は5,000万円、家財は1,000万円という上限も定められています。
保険の種類 | 保険金額の設定方法 | 上限額 |
---|---|---|
火災保険 | 建物の評価額などに基づき、自由に設定可能 | 特になし(評価額まで) |
地震保険 | 火災保険の保険金額の30%~50%の範囲内 | 建物:5,000万円 家財:1,000万円 |
【例】火災保険の保険金額が建物2,000万円、家財1,000万円の場合
- 地震保険で設定できる保険金額
- 建物:600万円(30%)~1,000万円(50%)
- 家財:300万円(30%)~500万円(50%)
「え、なんで半分しか設定できないの?家を建て直せないじゃないか!」と思いますよね。その通りなんです。
実は、地震保険の目的は、被災した建物を元通りに再建することではなく、「被災者の当面の生活を安定させること」にあります。 つまり、住宅ローンの返済や、仮住まいの費用、当面の生活費など、生活を立て直すための「一時金」という位置づけなのです。この目的の違いが、保険金額の差に表れています。
保険金の支払われ方:「実損払い」vs「4段階の損害認定」
保険金の支払われ方にも違いがあります。
火災保険は、基本的に「実損払い」です。これは、実際に発生した損害額が、設定した保険金額を上限に支払われる方式です。例えば、修理費用が80万円かかったら、80万円が支払われます。
対して地震保険は、損害の状況を「全損」「大半損」「小半損」「一部損」の4つの区分に分けて認定し、その区分に応じてあらかじめ決められた割合の保険金が支払われる仕組みになっています。
損害の程度 | 支払われる保険金(地震保険の保険金額に対する割合) | 建物の損害認定基準(主要構造部の損害額が時価の…) |
---|---|---|
全損 | 100% | 50%以上 |
大半損 | 60% | 40%以上 50%未満 |
小半損 | 30% | 20%以上 40%未満 |
一部損 | 5% | 3%以上 20%未満 |
※家財の損害認定基準は異なります。
この仕組みにより、被災者一人ひとりの詳細な損害額を算定する手間を省き、迅速な保険金支払いを可能にしているのです。
保険料の決まり方:「自由競争」vs「全国一律」
最後に、私たちが支払う保険料の決まり方です。
火災保険の保険料は、保険会社がそれぞれ独自に設定しています。建物の構造(木造か鉄骨か)、所在地、築年数、補償内容、割引の適用など、様々な要素で保険料が変わり、保険会社によって保険料に大きな差が出ます。まさに自由競争の世界です。
一方、地震保険の保険料は、「地震保険に関する法律」に基づいて、建物の所在地(都道府県)と構造(イ構造:主に鉄骨・コンクリート造、ロ構造:主に木造)によって、全国一律の基準で定められています。 そのため、どの保険会社で加入しても、条件が同じであれば保険料は全く同じです。
> 【意外な発見】地震保険には最大50%OFFになる割引制度がある!
> > 「地震保険料って高いんでしょ…」と思っているあなたに朗報です。実は、地震保険には建物の耐震性能に応じて保険料が割引になる制度があります。これを知らないと、本来払わなくてもいい保険料を払い続けることになりかねません! > > 主な割引制度は以下の4つです(重複適用はできません)。 >
> | 割引の種類 | 割引率 | 主な適用条件 |
---|---|---|---|
> | :— | :— | :— |
> | 免震建築物割引 | 50% | 「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」に基づく免震建築物である場合。 |
> | 耐震等級割引 | 10%~50% | 品確法に基づく耐震等級(1~3)を有している場合(等級3で50%、2で30%、1で10%割引)。 |
耐震診断割引 | 10% | 地方公共団体などによる耐震診断を受け、改正後の建築基準法(1981年6月1日施行)の耐震基準を満たす場合。 | |
建築年割引 | 10% | 1981年6月1日以降に新築された建物である場合。 |
> > 特に、1981年6月1日以降に建てられた建物であれば、特別な手続きをしなくても「建築年割引」が適用される可能性が高いです。 マイホームがこれらの条件に当てはまるか、ぜひ一度確認してみてください。最大で半額になるのですから、利用しない手はありません。
そもそも地震保険は必要?不要?プロが教える判断基準
「火災保険と地震保険の違いはよくわかった。でも、結局うちは地震保険に入るべきなの?」
これは誰もが悩むポイントだと思います。保険料も決して安くはありませんから、慎重になるのは当然です。ここでは、一律に「入るべきです!」と言うのではなく、あなたがご自身の状況に合わせて冷静に判断するための「プロの視点」を提供します。
あなたはどっち?地震保険の必要性が「高い人」と「低い人」
まずは、ご自身の状況を客観的にチェックしてみましょう。
【地震保険の必要性が高い人】
- 住宅ローンがたくさん残っている人
- これが最も重要な判断基準です。もし地震で家を失っても、住宅ローンはなくなりません。 家(資産)を失い、ローン(負債)だけが残るという「二重ローン地獄」に陥るのを避けるため、地震保険は生活再建の命綱になります。
- 十分な貯蓄がない人
- 被災後の生活には、当面の生活費、仮住まいの費用、家の片付け費用など、まとまったお金が必要です。地震保険は、こうした緊急時の資金を確保する上で非常に有効です。
- 地震の発生確率が高い地域に住んでいる人
- 政府の地震調査研究推進本部が公表している「全国地震動予測地図」などで、お住まいの地域のリスクを確認してみましょう。リスクが高い地域に住んでいる場合、当然、備えの必要性も高まります。
- 被災した場合に収入が途絶える、または減る可能性がある人
- 自営業の方や、勤務先が被災する可能性が高い地域にある方など、災害によって収入が不安定になるリスクがある場合、生活を守るための保険の重要性は増します。
【地震保険の必要性が比較的低いかもしれない人】
- 住宅ローンがなく、十分すぎるほどの貯蓄がある人
- 極端な話、家が全壊しても、貯蓄だけで問題なく再建・生活できるという経済的体力があれば、保険の必要性は低くなります。
- 賃貸住宅に住んでいる人(ただし家財は要検討)
- 賃貸の場合、建物の所有者は大家さんなので、あなたが建物の保険に入る必要はありません。 ただし、自分の家財道具を守りたい場合は、「家財」を対象とした地震保険への加入を検討する価値は十分にあります。
- 災害リスクが極めて低いエリアに住んでいる人
- 日本にいる以上、リスクがゼロの場所はありませんが、相対的にリスクが低いと判断できる場所に住んでいる場合は、他の備えを優先するという考え方もあります。
> 【SNSでのリアルな声(創作)】
>
> X (旧Twitter)より
> > > 🗣️ @myhome_papa30: 「うちは住宅ローンがまだ25年残ってるから、地震保険は迷わず入った。もし家がなくなってローンだけ残ったらって考えると…ゾッとする。保険料は正直キツイけど、家族を守るための『お守り』だと思ってる。」 > > > 🗣️ @hitorigurashiOL: 「賃貸だから地震保険はいらないと思ってたけど、この前友達の家が地震で棚が倒れてPCもテレビも全部壊れたって聞いて、家財の地震保険に入った。月々数百円だし、これで安心できるなら安いもんよね。」
プロが語る地震保険の「本当の価値」とは
ここで、私が一番伝えたいことをお話しします。
多くの人が、「地震保険は家を建て直すための保険」だと勘違いしています。しかし、前述の通り、保険金は火災保険の最大50%しか出ません。これだけで元通りの家を建てるのは不可能です。
では、地震保険の本当の価値は何か? それは、「人生を再スタートするための、選択肢を与えてくれるお金」である、ということです。
被災してすべてを失ったとき、人々は様々な決断を迫られます。 「住宅ローンを払いながら、新しい家を建てるのか?」 「実家に戻るのか?」 「この土地を離れて、別の場所で再出発するのか?」
そんな過酷な状況で、もし手元に数百万円の現金があったらどうでしょうか。
- ローンの頭金にできるかもしれない。
- 当面の生活費の心配なく、じっくりと今後のことを考えられるかもしれない。
- 子どもを転校させずに、今の地域の賃貸住宅で暮らしを続けられるかもしれない。
この「お金があることで生まれる心の余裕と選択肢」こそが、地震保険が提供する最大の価値なのです。単なる損害の穴埋めではなく、絶望の淵から立ち上がり、前を向くための「希望の資金」。私は、地震保険をそのように捉えています。
【知らないと損】火災保険と地震保険の賢い加入・見直し術
さて、火災保険と地震保険の違いと必要性について理解が深まったところで、最後に「じゃあ、具体的にどうすればいいの?」という疑問にお答えします。賢く、そして無駄なく保険を活用するための実践的なテクニックです。
基本のキ:地震保険は単独では入れない!
まず大前提として、地震保険は単独で契約することができません。 必ず、ベースとなる火災保険にセットで加入する必要があります。
すでに火災保険に加入している場合は、契約期間の途中からでも地震保険を追加(中途付帯)することが可能です。 「うち、どうだったかな?」と不安な方は、今すぐ保険証券を確認してみましょう。
見直しのベストタイミングはいつ?
火災保険や地震保険は、一度入ったら終わり、ではありません。ライフステージや住まいの状況に合わせて、定期的に見直すことが、無駄な保険料をなくし、必要な補償を確保するコツです。
見直しのベストタイミングは、主に以下の時です。
- 保険の更新(満期)のタイミング
- 満期が近づくと保険会社から案内が届きます。 これは、現在の補償内容が今の自分に合っているか、他に良い保険商品はないかを確認する絶好の機会です。
- 住宅の増改築・リフォームをした時
- 家の価値(評価額)が変わるため、保険金額の見直しが必要です。 これを怠ると、万が一の際に十分な保険金が受け取れない可能性があります。
- 家族構成が変わった時
- 子どもが生まれて家財が増えたり、独立して家財が減ったりした場合、家財保険の金額を見直すと良いでしょう。
- 引っ越しをした時
- 建物の構造や所在地が変わると、保険料も大きく変わります。 新しい住まいのリスクに合わせて、補償内容をゼロから見直しましょう。
> 【多くの人がやりがちな失敗談】保険証券の「塩漬け」が招く悲劇
> > 住宅購入時に不動産会社や銀行に勧められるがままに長期の火災保険に加入し、その後一度も中身を確認していない…。これを私は「保険証券の塩漬け」と呼んでいます。 > > Bさんもその一人でした。10年前に加入した火災保険をそのままにしていましたが、その間に家族が増え、家電や家具もグレードアップしていました。しかし、家財の保険金額は入居当初の300万円のまま。 > > そんなある日、ボヤ騒ぎで家財の多くが水浸しとススで使えなくなってしまいました。損害額は見積もると600万円以上。しかし、Bさんが受け取れた保険金は、上限である300万円だけでした。 > > 「まさか、こんなに足りないなんて…。ちゃんと見直しておけばよかった」 > > Bさんの後悔は、決して他人事ではありません。あなたの家の保険証券、塩漬けになっていませんか?
最終奥義:必ず「相見積もり」を取るべし!
地震保険の保険料はどこも同じですが、火災保険の保険料は保険会社によって大きく異なります。 だからこそ、火災保険を選ぶ(見直す)際には、必ず複数の保険会社から見積もりを取る「相見積もり」が鉄則です。
今は、インターネットで複数の保険会社の見積もりを一度に比較できるサービスも充実しています。同じ補償内容でも、A社とB社では年間保険料が数万円も違う、なんてことも珍しくありません。
少しの手間で数万円単位の節約ができるのですから、やらない手はありません。ぜひ、一番お得で、あなたにピッട്ടりなプランを見つけてください。
まとめ
長い時間お付き合いいただき、ありがとうございました。「火災保険と地震保険の違い」という、少し複雑だけれども非常に重要なテーマについて、ご理解が深まっていれば幸いです。最後に、この記事の重要なポイントをもう一度振り返ってみましょう。
- 「火災保険」と「地震保険」は全くの別物。 地震が原因の火災や損壊、津波被害は、地震保険でしかカバーできません。
- 火災保険は日常の幅広いリスクを、地震保険は「地震・噴火・津波」という巨大リスクを補償します。 損害の「見た目」ではなく「原因」で判断することが重要です。
- 地震保険は、家を建て直すための保険ではなく、「生活を再建するための一時金」です。 その目的を理解することが、必要性を判断するカギとなります。
- 地震保険には最大50%の割引制度があります。 自宅が対象になっていないか必ず確認し、賢く保険料を節約しましょう。
- 保険は定期的な見直しが不可欠。 特に火災保険は、複数の会社を比較検討する「相見積もり」で、無駄な保険料を削減しましょう。
保険は、ただ入っていれば安心、というものではありません。その内容を正しく理解し、ご自身の状況に合わせて適切に備えることで、初めて真価を発揮します。この記事が、あなたと、あなたの愛する家族、そして大切なお住まいを未来のリスクから守るための一助となれたなら、これ以上の喜びはありません。
さあ、まずはご自宅の保険証券を手に取って、中身を確認することから始めてみませんか?あなたのその小さな一歩が、万が一の時に家族を救う、大きな力になるはずです。