知らないと損する豆知識!台風の号数はどう決まる?気象庁の台風命名ルールを3分で完全理解
「台風10号」の”10号”って何番?夏休みの自由研究で気づいた素朴なギモン
「うわー、また台風か…今年の夏は多いなぁ」「今度の台風は10号らしいよ」「え、もう10個目なの?というか、その”10号”って誰がどうやって決めてるんだろう?」
夏の終わりから秋にかけて、私たちの生活に大きな影響を与える台風。テレビのニュースやスマホの天気アプリで「台風〇号」という言葉を耳にしない日はない、と言っても過言ではありません。
私自身、小学生の頃の夏休みの自由研究で、毎日天気図を書き写していた時期がありました。最初はただ漫然と雲の動きを追っていましたが、ある日ふと気づいたんです。「台風8号が過ぎ去ったと思ったら、今度は9号が発生…この番号って、もしかしてただの数え歌みたいに順番に付いてるだけ?」
子供心ながらに抱いたこの素朴な疑問。大人になった今でも、意外と「詳しくは知らない」という方が多いのではないでしょうか?
この記事を読めば、あなたも明日から天気予見のニュースが10倍面白くなります。台風の号数が決まるシンプルなルールから、実は台風に付けられているもう一つの「名前」の存在、そしてその知られざる歴史まで、誰かに話したくなる豆知識が満載です。この記事を読み終える頃には、あなたは「台風ハカセ」になっていること間違いなし!
【結論】台風の号数は、1月1日からの「発生順」で決まる!
さっそく結論からお伝えします。台風の号数がどう決まるのか、その答えは驚くほどシンプルです。
気象庁は、毎年1月1日以降に最も早く発生した台風を「第1号」とし、その後は発生した順番に番号を付けています。
つまり、2025年の1月5日に最初の台風が発生すればそれが「台風1号」、次に3月20日に発生すればそれが「台風2号」となるわけです。そして、年が明けて2026年になれば、また「1号」からカウントがリセットされます。実に明快ですよね。
しかし、話はこれだけでは終わりません。
- 「発生」って、どの瞬間のことを指すの?
- ニュースでたまに聞く「チャーミー」とか「コイヌ」って名前は何?
- 昔は台風に女性の名前が付けられていたって本当?
こんな次なる疑問が湧いてきませんか?ご安心ください。この記事では、「台風の号数はどう決まる?気象庁の台風命名ルール」を軸に、あなたの知的好奇心を刺激する台風の奥深い世界へとご案内します。
【基本のキ】台風の号数は超シンプル!「発生順」がすべての答えだった
まずは基本中の基本、台風の号数が決まるルールについて、もう少しだけ詳しく見ていきましょう。先ほど「発生順」と説明しましたが、そもそも何をもって「発生」とするのでしょうか。そして、一度消えた台風が復活したら番号はどうなるのでしょう?
「台風」と認定される瞬間とは? 最大風速がカギ!
私たちが普段「台風」と呼んでいるものは、気象学的には「熱帯低気圧」の一種です。熱帯の海上で発生した低気圧が、ある一定の強さにまで発達すると、そこで初めて「台風」という名前が与えられます。
その基準となるのが最大風速です。
気象庁は、熱帯低気圧のうち、最大風速(10分間平均)が秒速17.2m(風力8)以上に達したものを「台風」と定義しています。 この基準を満たした瞬間に、「台風発生」となり、その年の連番が振られるのです。
| 現象 | 定義(最大風速) |
|---|---|
| 熱帯低気圧 | 秒速17.2m未満 |
| 台風 | 秒速17.2m以上 |
ちなみに、この「秒速17.2m」という数字、時速に換算すると約62kmになります。高速道路を走る自動車くらいのスピードの風が吹き始めたら、それはもう立派な台風なんですね。
一度消えても番号は同じ?「復活台風」の不思議
ここで、少し意地悪な質問です。「一度台風になった熱帯低気気圧が、勢力を弱めてただの熱帯低気圧に戻り、その後また発達して台風になったら、番号はどうなると思いますか?」
新しい番号が付けられる?それとも…?
正解は、「同じ番号が付けられる」です。 このような台風は、俗に「復活台風」と呼ばれています。 一度引退したレスラーがリングにカムバックするようなイメージでしょうか。たとえ途中で勢力が弱まっても、気象庁はその台風を一貫して追い続け、再び台風の基準を満たせば元の番号で情報を発表します。
> 【プロならこう見る!気象予報士のぼやき(創作)】
> 「いやー、今年の12号はしぶといねぇ…。一回熱帯低気圧になったから、もう大丈夫かと思ったのに。南の海水温が高いからエネルギー補給しちゃったか。進路予報も出し直しだし、防災の呼びかけも再度徹底しないと。こういう“復活組”は動きが読みにくくて、本当に気が抜けないんだよな。でも、このしぶとさこそが自然のダイナミズム。正確な情報を届けるぞって、逆に燃えてくるけどね!」
このように、台風の号数一つとっても、その裏側には気象のダイナミックな変化と、それを追い続ける専門家たちの努力があるのです。
気象庁の公式ルールを徹底解説!「台風〇号」が私たちに届くまで
私たちがテレビやインターネットで「台風〇号発生」というニュースを目にするまでには、気象庁内でどのようなプロセスがあるのでしょうか。ここでは、その舞台裏を少し覗いてみましょう。
24時間365日体制!世界の海を監視する気象衛星
台風の卵である熱帯低気圧は、日本の遥か南の海上で生まれます。その誕生の瞬間を捉えるために、気象庁は気象衛星「ひまわり」などを使って、24時間365日、休むことなく地球の雲の動きを監視しています。
日本の気象庁が責任を持って監視している範囲は、赤道より北で、東経100度から180度までの北西太平洋および南シナ海です。 この広大な海域で発生した熱帯低気圧が、台風へと発達する様子をリアルタイムで追跡しているのです。
「台風昇格」を判断するプロの目
気象衛星からのデータや海上の観測データなどを基に、専門の予報官が熱帯低気圧の中心付近の最大風速を解析します。そして、風速が秒速17.2m以上になったと判断された瞬間に、「台風」と認定されます。
この判断は非常に重要です。なぜなら、台風と認定されることで、国や自治体の防災体制が一段階引き上げられ、私たち国民への注意喚起も本格化するからです。予報官たちは、膨大なデータと自身の経験を基に、その重要な判断を下しているのです。
発表!そして「台風〇号」の誕生
台風と認定されると、気象庁は直ちに「台風情報」を発表します。この最初の情報で、その台風が今年何番目の台風であるかを示す「号数」が正式に与えられます。
例えば、「令和〇年 台風第〇号」といった形で発表され、この情報が報道機関などを通じて、私たちの元に届けられるわけです。
台風情報が発表されるまでの流れ
- . 監視: 気象衛星などで熱帯低気圧を24時間監視。
- . 解析: 専門の予報官が最大風速などを解析。
- . 認定: 最大風速が秒速17.2m以上で「台風」と認定。
- . 命名(番号付与): その年の発生順で号数を決定。
- . 発表: 「台風情報」として国民に広く周知される。
- . 国際社会での情報共有の円滑化: 複数の台風が同時に存在する場合でも、番号だけでなく固有の名前があれば、どの台風に関する情報なのかを正確に伝えやすくなります。
- . アジア各国の文化の尊重と防災意識の向上: 各国になじみのある名前を付けることで、台風への関心を高め、防災意識の向上につなげる狙いがあります。
- カンボジア
- 中国
- 北朝鮮
- 香港
- 日本
- ラオス
- マカオ
- マレーシア
- ミクロネシア
- フィリピン
- 韓国
- タイ
- アメリカ
- ベトナム
- コイヌ(こいぬ座)
- ヤギ(やぎ座)
- ウサギ(うさぎ座)
- カジキ(かじき座)
- コト(こと座)
- クジラ(くじら座)
- コグマ(こぐま座)
- コンパス(コンパス座)
- トカゲ(とかげ座)
- ヤマネコ(やまねこ座)
- 国内向け: 台風〇号(時系列が分かりやすい)
- 国際向け: アジア名(世界共通で識別しやすい)
- 枕崎台風(1945年): 鹿児島県の枕崎市付近に上陸し、甚大な被害をもたらした。
- 伊勢湾台風(1959年): 伊勢湾沿岸で記録的な高潮被害を引き起こした。
- 洞爺丸台風(1954年): 青函連絡船「洞爺丸」が転覆・沈没する海難事故を引き起こした。
- 8月: 5.7個
- 9月: 5.0個
- 7月: 3.7個
- 台風(熱帯低気気圧): 暖かい海からの水蒸気をエネルギー源とし、暖かい空気だけでできています。構造はほぼ円形で、中心に近いほど風が強いのが特徴です。
- 温帯低気圧: 南の暖かい空気と北の冷たい空気がぶつかり合うことで発生するエネルギーを源とします。前線(温暖前線や寒冷前線)を伴い、風の強い範囲が中心から離れた場所にも広がることがあります。
- 台風の号数は超シンプル! 毎年1月1日以降、熱帯低気圧が最大風速17.2m/s以上になった「発生順」で、1号、2号…と気象庁が番号を付けています。
- 台風にはもう一つの名前「アジア名」がある! 日本を含む14の国と地域が提案した140個の名前リストから、発生順に付けられる国際的な名称です。リストは循環して使われます。
- 日本では「号数」、世界では「アジア名」が主流! 日本では時系列が分かりやすい「号数」が報道で使われますが、国際的には「アジア名」が共通の呼び名です。
この一連の流れを経て、私たちは「台風〇号」の情報を知ることができるのです。
「台風〇号」だけじゃない!もう一つの名前「アジア名」の謎を解き明かす
さて、「台風の号数は発生順」というルールはご理解いただけたかと思います。しかし、実は台風にはもう一つ、国際的に使われている「名前」があることをご存知でしょうか?それが「アジア名」です。
なぜアジア名が必要なの?国際協力の証
2000年(平成12年)から、北西太平洋または南シナ海で発生する台風には、号数とは別に「アジア名」が付けられることになりました。 これは、日本を含む14の国と地域が加盟する「台風委員会」という国際組織の決定によるものです。
アジア名を付ける目的は、主に以下の2つです。
> 【SNSでのリアルな声(創作)】
>
> > @weather_fan
> > 今年の台風11号、アジア名は「ハイクイ」だって。中国の言葉でイソギンチャクって意味らしい。名前の由来を調べると面白いし、なんか愛着湧いちゃうな。でも勢力は強いみたいだから油断は禁物!
台風 #アジア名
>
> > @bousai_mama
> > 次の台風の名前は日本の「コイヌ」が来る番かな?可愛い名前だけど、台風は台風。名前に関係なくしっかり備えないとね。防災グッズのチェック完了!
このように、アジア名は多くの人々の関心を引き、防災を考えるきっかけにもなっています。
140個の名前がぐるぐる巡る!アジア名の命名ルール
アジア名は、台風委員会に加盟する14の国と地域が、それぞれ10個ずつ提案した合計140個の名前がリストになっています。 そして、台風が発生するたびに、このリストの1番目から順番に名前が付けられていきます。
140番目の名前を使い切ったら、また1番目に戻って繰り返し使用されます。 年間の台風発生数の平年値は約25個なので、おおむね5〜6年で140個の名前が一巡することになります。
アジア名リストの提案国・地域
日本が提案した名前は「星座」シリーズ!
日本は、アジア名のリストに10個の名前を提案しています。その多くが、実は私たちになじみ深い「星座」の名前なのです。
なぜ星座なのでしょうか?気象庁によると、特定の個人名や地名などを避け、中立的で人々に親しまれていること、そして大気現象である台風と天空のイメージが関連することなどが理由として挙げられています。
【参考】アジア名リストの一部をご紹介!
140個すべては紹介しきれませんが、リストの冒頭部分をテーブルで見てみましょう。様々な国の文化が感じられて非常に興味深いですよ。
| 番号 | 提案国・地域 | アジア名 | 意味 |
|---|---|---|---|
| 1 | カンボジア | Damrey (ダムレイ) | 象 |
| 2 | 中国 | Haikui (ハイクイ) | イソギンチャク |
| 3 | 北朝鮮 | Kirogi (キロギー) | がん(雁) |
| 4 | 香港 | Yun-yeung (インニョン) | カモの一種(オシドリ) |
| 5 | 日本 | Koinu (コイヌ) | こいぬ座、小犬 |
| 6 | ラオス | Bolaven (ボラヴェン) | 高原の名前 |
| 7 | マカオ | Sanba (サンバ) | マカオの名所 |
| 8 | マレーシア | Jelawat (ジェラワット) | 淡水魚の名前 |
| 9 | ミクロネシア | Ewiniar (イーウィニャ) | 嵐の神 |
| 10 | フィリピン | Maliksi (マリクシ) | 速い |
(出典:気象庁のウェブサイトを基に作成)
大きな被害をもたらした名前は「引退」することも
アジア名は繰り返し使われますが、例外もあります。甚大な被害をもたらした台風のアジア名は、その後の台風に使われないように「引退」することがあります。 これは、被災された方々の感情に配慮するための措置で、台風委員会での要請と審議を経て決定されます。引退した名前の代わりに、同じ国・地域から新しい名前が提案され、リストに加えられます。
号数とアジア名、どう使い分ける?日本のニュースで「号数」が主流なワケ
「アジア名があるのは分かったけど、日本のニュースでは圧倒的に『台風〇号』って言うよね?なんで?」
こんな疑問を持った方もいるでしょう。その背景には、日本の報道の慣習と、号数ならではの分かりやすさがあります。
日本では「号数」が分かりやすい!その理由は?
日本の気象庁やメディアが「号数」をメインで使う最大の理由は、時系列が把握しやすいからです。
「台風10号」と聞けば、「今年に入って10番目に発生した台風なんだな」ということが直感的に理解できます。これは、台風の発生頻度や季節の進行具合を把握する上で非常に便利です。
一方、アジア名はリストを順番に使っていくため、「去年の最後の台風のアジア名は何だったっけ…?」ということを覚えていないと、次の台風の名前を予測するのは困難です。
> 【多くの人がやりがちな失敗談(創作)】
> 海外赴任が決まったAさん。現地の同僚と天気の話になり、意気揚々と「今、日本に台風14号が近づいているんだよ!」と話しました。しかし、同僚の反応は「Juyon-go? What’s that?(14号?それ何?)」。ポカンとされてしまいました。 > > Aさんは慌ててスマホで調べ、「Ah, Typhoon ‘Nanmadol’ is coming!」と言い直したところ、「Oh, Nanmadol! I saw it on the news. Be careful!(ああ、ナンマドルか!ニュースで見たよ。気をつけて!)」と、ようやく話が通じました。 > > この経験からAさんは、海外では台風を「号数」ではなく「名前(アジア名)」で呼ぶのが一般的だと痛感したのでした。
このように、国内では便利な「号数」ですが、一歩海外に出ると「アジア名」が共通言語となります。グローバルな視点を持つ上でも、両方を知っておくと役立ちますね。
国際社会との使い分け
気象庁では、国内向けの一般情報では主に「令和〇年 台風第〇号」という表記を使いますが、国際的な情報交換や英語で表記する際にはアジア名を用いています。
このように、目的や対象に応じて最適な呼称を使い分けているのです。
【歴史を深掘り】昔の台風はどう呼ばれてた?号数命名ルールの変遷
今では当たり前の「台風〇号」という呼び方ですが、昔からそうだったわけではありません。ここからは、台風の呼び名の歴史を少し遡ってみましょう。
号数制度が始まる前は「地名」や「被害」で呼ばれていた
台風に番号が付けられるようになる前、特に大きな被害をもたらした台風は、その被害が大きかった地名や、災害に関連する名前で呼ばれていました。これらは「顕著な災害を起こした自然現象」として気象庁が公式に命名したものです。
これらの名前を聞くと、今でもその被害の大きさが思い起こされます。
アメリカ由来の「女性名」が付けられていた時代
第二次世界大戦後、日本の気象観測はアメリカの影響を強く受けました。当時、アメリカではハリケーンに女性の名前を付ける習慣があり、その慣習が日本の台風にも適用されたのです。
1947年の「カスリーン台風」や1951年の「ルース台風」などがその代表例です。 これらの名前は、今でも災害史を語る上で重要な名称として残っています。
しかし、この女性名方式は「なぜ女性の名前ばかりなのか」といった男女同権の観点からの批判もあり、次第に使われなくなっていきました。
そして「号数」と「アジア名」の時代へ
こうした歴史的背景を経て、日本国内では分かりやすさを重視した「号数」方式が定着しました。台風番号の使用が始まったのは1953年(昭和28年)からです。
そして、国際的な潮流として、アジア地域文化の尊重という観点から、2000年に「アジア名」が導入され、現在の「号数」と「アジア名」を併用するスタイルになったのです。
| 年代 | 主な呼び方 | 特徴 |
|---|---|---|
| 〜1940年代 | 地名、災害名(枕崎台風など) | 甚大な被害をもたらした台風に後から命名 |
| 1947年〜 | アメリカ式の女性名(カスリーン台風など) | アメリカの慣習に倣った命名 |
| 1953年〜 | 号数(台風〇号) | 日本国内で発生順に番号を付与 |
| 2000年〜 | アジア名(ダムレイなど) | 台風委員会による国際的な名称 |
このように、台風の呼び名は時代と共に変化してきたのです。
台風に関する素朴なギモンQ&A!これであなたも台風ハカセ
最後に、多くの人が抱くであろう台風に関する素朴な疑問に、Q&A形式でお答えします。ここまで読み進めたあなたなら、きっとスラスラ理解できるはずです!
Q1. 1年で最も台風が発生するのは何月?
A1. 8月が最も多く、次いで9月です。
気象庁の平年値(1991年~2020年の30年平均)によると、月別の発生数は以下のようになっています。
やはり夏から秋にかけてが台風シーズンであることが、データからもはっきりと分かりますね。年間では平均して約25個の台風が発生します。
Q2. 太平洋の向こうから来た台風はどうなるの?「越境台風」とは?
A2. ハリケーンなどが日本の監視範囲に入ると「台風」になります。
日付変更線(東経180度)より東の太平洋で発生した熱帯低気圧は「ハリケーン」と呼ばれます。このハリケーンが西へ進み、日本の気象庁の監視範囲(東経180度より西)に入ってくると、その時点から「台風」として扱われます。 このような台風を俗に「越境台風」と呼びます。
越境台風の場合、号数は日本のルールに従って新たに付けられますが、名前はハリケーンとして付けられていた名前がそのまま引き継がれます。 そのため、アジア名の140個のリストにない名前の台風が出現することもあるのです。
Q3. 「台風が温帯低気圧に変わりました」ってどういうこと?
A3. エネルギー源が変わり、性質が変化したということです。
ニュースでよく聞くこの言葉は、台風の「消滅」を意味するわけではありません。むしろ、性質が変わって危険なエリアが広がることもあります。
台風が北上してくると、上空の冷たい空気に触れて性質が変化し、「温帯低気圧」になります。 温帯低気圧に変わった後も、風が弱まるわけではなく、むしろ強風の範囲が広がることもあるため、油断は禁物です。
Q4. 過去に最も大きい号数が付いた年は?
A4. 1967年の「台風39号」が記録として残っています。
1951年の統計開始以来、最も多くの台風が発生したのは1967年で、年間39個でした。そのため、この年の最後の台風は「台風39号」となりました。
まとめ:天気ニュースが面白くなる、台風の知識
今回は、「台風の号数はどう決まる?気象庁の台風命名ルール」というテーマを深掘りしてきました。最後に、この記事の要点を振り返ってみましょう。
今日から台風のニュースを見るとき、きっと「この12号は今年12番目の子だな」「アジア名は何て言うんだろう?」と、これまでとは違った視点で楽しめるはずです。
単に天気の変化を知るだけでなく、その裏側にあるルールや国際的な取り決めを知ることで、私たちの日常はより知的に、そして豊かになります。この知識が、あなたの防災意識を高める一助となれば、これほど嬉しいことはありません。
