知らないと9割損する!新語流行語大賞の「審査基準」と全受賞語で振り返る平成・令和史

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「今年の流行語大賞、なんであの言葉が?」そのギモン、5分で完全解決します!

年末になると、テレビやネットで決まって話題になる「新語・流行語大賞」。友人や同僚と「今年はアレが来るんじゃない?」なんて予想で盛り上がった経験、あなたにもきっとありますよね。

でも、発表された受賞語を見て、「え、これが大賞?」「私の周りでは誰も使ってなかったけど…」と、少しだけモヤっとした気持ちになったことはありませんか?

  • 「一体、どんな基準で選んでいるの?」
  • 「審査員って、どんな人たちなの?」
  • 「昔はどんな言葉が流行ってたんだっけ?」
  • 「歴代の受賞語を見ると、何か面白い発見があるかも!」

もし、あなたが少しでもこんな風に思ったことがあるなら、この記事はまさにあなたのためのものです。

この記事を読めば、これまでベールに包まれていた「新語流行語大賞の審査基準」のナゾが解けるだけでなく、歴代の受賞語を振り返ることで、平成から令和にかけての日本の歩みを、まるでタイムスリップしたかのように面白く学ぶことができます。

もう、「なんでこの言葉が?」なんて言わせません。明日からあなたが、新語・流行語大賞の「通」になれること間違いなしです!

結論:流行語大賞のキモは「世相の鋭さ」と「言葉の将来性」!歴代受賞語は最高の”学ぶエンタメ”です!

時間がないあなたのために、先に結論からお伝えします!

新語・流行語大賞の審査基準で最も重要なのは、「ただ流行ったかどうか」だけではありません。 それ以上に、「その年の世相をどれだけ軽妙に、そして鋭く切り取っているか」、そして「一過性で終わらず、後世に残る可能性を秘めているか」という2つの視点が、実は大きなカギを握っているのです。

そして、この基準を知った上で歴代の受賞語を眺めてみると、単なる懐かしい言葉のリストが、一気に「時代の変化を映し出す最高のエンタメ教材」に変わります。この記事を最後まで読めば、あなたもその面白さにどっぷりハマるはずです!

【基本のキ】そもそも「新語・流行語大賞」って何?意外と知らない成り立ち

まずは基本情報からサクッと押さえておきましょう。「知ってるよ!」という方も、意外な発見があるかもしれませんよ。

主催はどこ?いつから始まった?

「新語・流行語大賞」は、自由国民社という出版社が1984年から毎年行っているイベントです。 正式名称は「『現代用語の基礎知識』選 新語・流行語大賞」といいます。

そう、あの分厚い年鑑雑誌『現代用語の基礎知識』がベースになっているんです。 毎年12月の初めにトップテンと年間大賞が発表され、年末の風物詩としてすっかり定着していますよね。

この賞の目的は、その年1年間に生まれたたくさんの言葉の中から、「軽妙に世相を衝いた表現とニュアンスをもって、広く大衆の目・口・耳をにぎわせた新語・流行語」を選び、その言葉に関わった人物や団体を称えることです。

つまり、ただ流行った言葉を選ぶだけでなく、「その言葉が生まれた背景」や「社会に与えたインパクト」まで含めて評価している、ということなんですね。

昔は部門が分かれていた?

実は、今でこそ「年間大賞」と「トップテン」という形式ですが、始まった当初は少し違いました。

1984年の創設当初は、「新語部門」と「流行語部門」に分かれていて、それぞれ金賞などが選ばれる形でした。 今のように年間大賞が一つ選ばれるようになったのは、1991年(平成3年)からなんです。 そして、部門が統合されて現在のトップテン方式になったのは1994年(平成6年)からでした。

この変遷を知っているだけでも、ちょっとした「通」だと思われませんか?

【本題】知らないと損!年間大賞が決まるまでの「審査基準」と知られざるプロセス

お待たせしました! ここからがこの記事の核心、「審査基準」の裏側に迫ります。「なんであの言葉が選ばれるの?」という長年の疑問が、ここでスッキリ解消しますよ。

公表されている選考プロセスはこれだ!

まず、公式サイトなどで公表されている選考プロセスを見てみましょう。

ステップ 内容
Step1: 候補語のリストアップ 『現代用語の基礎知識』に掲載されている用語がベースとなる。 かつては読者アンケートを基にしていた時期もありましたが、現在は編集部が選んだ約60語が最初の候補になります。
Step2: ノミネート語の選出 選考委員会が、Step1の候補語に「これも流行ったのでは?」という言葉を加え、議論を重ねて30語のノミネート語に絞り込みます。 このノミネート語は、毎年11月上旬に発表されます。
Step3: トップテン&年間大賞の決定 選考委員会がノミネートされた30語の中から、トップテンを選び出します。 そして、そのトップテンの中から、最終的に年間大賞が決定されます。

この流れを見ると、私たちの目に触れる「ノミネート30語」が発表されるまでに、すでにかなりの絞り込みが行われていることがわかりますね。

「大賞」を決めるのは誰?気になる審査員たちの顔ぶれ

では、その重要な選考を行っているのは一体どんな人たちなのでしょうか。審査員の顔ぶれを見ると、選考の方向性も見えてきます。

近年の選考委員は、以下のような多彩なメンバーで構成されています。

  • 姜尚中(カン・サンジュン)さん(東京大学名誉教授):政治学や社会評論の視点
  • 金田一秀穂(きんだいち ひでほ)さん(杏林大学教授):日本語研究の専門家としての視点
  • 辛酸なめ子(しんさん なめこ)さん(漫画家・コラムニスト):独自のサブカルチャー的視点
  • 俵万智(たわら まち)さん(歌人):言葉のプロとしての感性
  • 室井滋(むろい しげる)さん(俳優・エッセイスト):生活者としてのリアルな感覚
  • やくみつるさん(漫画家):時事ネタや世相を風刺する視点
  • 大塚陽子(おおつか ようこ)さん(『現代用語の基礎知識』編集長):言葉の記録者としての視点

このように、言語学者から漫画家、俳優まで、非常に幅広い分野の専門家が集まっているのが特徴です。だからこそ、多角的な視点から「その年の言葉」が選ばれるんですね。

プロが語る「見えない審査基準」とは?

公式のプロセスや審査員は分かりました。でも、本当に知りたいのは「彼らが何を重視しているのか」ですよね。選考委員のインタビューや過去の選考結果から、プロの視点で見える「隠れた審査基準」を大胆に推測してみました!

  1. . 「社会へのインパクト」と「批評性」
  2. 単に多くの人が使ったという量的な側面だけでなく、その言葉が社会にどれだけの影響を与え、時には社会をチクリと風刺するような「批評性」を持っているかが重視されます。 例えば、2016年の「保育園落ちた日本死ね」は、多くの議論を巻き起こしましたが、待機児童問題という社会課題に強烈なスポットライトを当てた点で、まさにこの基準を体現した受賞と言えるでしょう。

    1. . 「言葉としての将来性」と「定着度」
    2. 一瞬で消えてしまう「ハヤり言葉」よりも、その後も日本語として定着する可能性を秘めた言葉が評価される傾向にあります。 例えば、「イケメン」(2000年トップテン)や「上から目線」(2007年トップテン)などは、今や完全に日常会話に溶け込んでいますよね。選考委員は、言葉の”寿命”まで見据えているのかもしれません。

      1. . 「ポジティブな力」と「希望」
      2. 特にスポーツ関連の言葉に多いですが、人々を元気づけ、社会に明るい空気をもたらした言葉も選ばれやすいです。 2019年の「ONE TEAM」や2021年の「リアル二刀流/ショータイム」などは、その象徴です。暗いニュースが多い年ほど、こうしたポジティブな言葉が輝きを増す傾向があります。

        1. . 「意外性」と「ユーモア」
        2. 思わず「うまいこと言うな!」と膝を打ちたくなるような、ユーモアや意外性のある言葉も評価の対象です。 2006年の「イナバウアー」は、技そのものよりも、のけぞるポーズを指す言葉として社会に浸透しました。 このような「意味の転用」の面白さも、審査のポイントになっていると考えられます。

          【プロの視点】ありがちな勘違い:「ネットで一番バズった言葉」が選ばれるわけではない!

          SNSが普及した現代、多くの人が「ネットで流行った言葉が選ばれるはず」と考えがちです。しかし、これは大きな勘違い。ネット上の一部コミュニティで爆発的に流行した言葉が、必ずしも社会全体の流行語として認識されるとは限りません。

          > ある友人は、毎年SNSのトレンドだけを見て流行語大賞を予想するのですが、見事に外してばかり。「なんで『〇〇』が入ってないんだ!」と憤慨していますが、それは彼のタイムラインの中での流行。審査員が見ているのは、もっと広い「社会」という名の舞台なのです。この”視野のズレ”こそが、予想を難しくし、また面白くしている要因なんですね。

          【歴代受賞語でタイムスリップ】平成を彩った「あの言葉」を振り返る!

          さあ、審査基準の裏側を知ったところで、いよいよ歴代の受賞語を見ていきましょう! 平成の30年間は、バブル経済から崩壊、IT革命、自然災害など、まさに激動の時代でした。その時代ごとの空気を、言葉を通じて感じてみてください。

          【平成初期:1989年~1999年】バブルと崩壊、そして希望の光

          この時代は、まさに天国と地獄。浮かれたバブル景気に沸いたかと思えば、一転して長い不況のトンネルへ。そんな社会のアップダウンが、言葉にも色濃く反映されています。

          年間大賞 受賞背景・エピソード
          1989年 (平元) セクシャル・ハラスメント 男女雇用機会均等法から数年、職場の男女問題を考えるきっかけとなった言葉。今では当たり前ですが、この年に初めて社会的な注目を集めました。
          1991年 (平3) …じゃ、あ~りませんか 吉本新喜劇のチャーリー浜さんのギャグ。お笑いが世の中を明るくする、そんな時代の象徴でした。
          1993年 (平5) Jリーグ 日本にプロサッカーリーグが誕生。カズダンスやラモス瑠偉などスター選手も生まれ、空前のサッカーブームが到来しました。
          1994年 (平6) すったもんだがありました / イチロー(効果) / 同情するならカネをくれ 異例の3語同時受賞。宮沢りえさんの会見、天才打者イチローの登場、ドラマ『家なき子』の名台詞と、各界の話題をさらった言葉が並びました。
          1995年 (平7) 無党派 / NOMO / がんばろうKOBE 阪神・淡路大震災、オウム真理教事件など暗い出来事があった一方、野茂英雄投手のメジャー挑戦が日本中を熱狂させました。復興のスローガンが選ばれたのもこの年ならでは。
          1996年 (平8) 自分で自分をほめたい アトランタ五輪女子マラソンで銅メダルを獲得した有森裕子さんの言葉。プレッシャーを乗り越えた彼女の言葉は、多くの人に勇気を与えました。
          1998年 (平10) ハマの大魔神 横浜ベイスターズの絶対的守護神、佐々木主浩投手の愛称。38年ぶりの日本一に貢献し、その存在感はまさに「魔神」でした。
          1999年 (平11) 雑草魂 / ブッチホン / リベンジ 巨人・上原浩治投手の座右の銘、小渕恵三首相とクリントン大統領の電話会談、そして甲子園を沸かせた松坂大輔投手の雪辱宣言。平成最後の年も話題が尽きませんでした。

          【平成中期:2000年~2009年】IT革命と格差社会の影

          2000年代に入ると、インターネットや携帯電話が急速に普及。社会の仕組みが大きく変わる一方で、「格差」という言葉が頻繁に聞かれるようになります。

          年間大賞 受賞背景・エピソード
          2000年 (平12) おっはー / IT革命 慎吾ママのキャラクターが大ブレイク。一方で、森喜朗首相(当時)が掲げた「IT革命」が、日本のデジタル化を象徴する言葉となりました。
          2001年 (平13) 米百俵・聖域なき構造改革…(小泉語録) 「自民党をぶっ壊す!」と叫んだ小泉純一郎首相。その独特のフレーズは「小泉劇場」と呼ばれ、国民の注目を集めました。
          2002年 (平14) タマちゃん 多摩川に突如現れたアゴヒゲアザラシ。連日メディアで報道され、日本中の癒やしとなりました。平和な時代の象徴かもしれません。
          2003年 (平15) なんでだろう~ お笑いコンビ、テツandトモの決め台詞。子どもから大人まで真似する人が続出し、社会現象に。
          2004年 (平16) チョー気持ちいい アテネ五輪競泳で金メダルを獲得した北島康介選手の言葉。レース直後の興奮がストレートに伝わる名言でした。
          2005年 (平17) 小泉劇場 / 想定内(外) 郵政民営化をめぐる選挙戦はまさに劇場型。一方、ライブドアの堀江貴文氏が使った「想定内」は、ビジネスシーンでも流行しました。
          2006年 (平18) イナバウアー / 品格 トリノ五輪フィギュアスケートで金メダルに輝いた荒川静香さんの代名詞。また、書籍『国家の品格』がベストセラーになり、「品格」が問われた年でもありました。
          2007年 (平19) (宮崎を)どげんかせんといかん / ハニカミ王子 東国原英夫宮崎県知事(当時)の熱い言葉と、プロゴルファー石川遼選手の爽やかな笑顔。対照的な2つの言葉が世間の注目を集めました。
          2008年 (平20) アラフォー / グ~! 40歳前後の女性を指す「アラウンド40」。エド・はるみさんのギャグと共に、特定の世代にスポットライトが当たりました。

          【平成後期:2010年~2019年】SNSの台頭と激動の時代の幕開け

          スマホの普及により、誰もが情報を発信できる時代へ。東日本大震災という未曾有の災害も経験し、社会の価値観が大きく揺れ動いた10年でした。

          年間大賞 受賞背景・エピソード
          2011年 (平23) なでしこジャパン 女子ワールドカップで劇的な初優勝。東日本大震災で沈んだ日本に、大きな勇気と感動を与えてくれました。
          2012年 (平24) ワイルドだろぉ? お笑い芸人、スギちゃんの決め台詞。その破天荒な(?)キャラクターが子どもたちを中心に大人気となりました。
          2013年 (平25) 今でしょ! / お・も・て・な・し / じぇじぇじぇ / 倍返し 史上初の4語同時受賞。予備校講師の林修さん、東京五輪招致の滝川クリステルさん、朝ドラ『あまちゃん』、ドラマ『半沢直樹』と、豊作の年でした。
          2014年 (平26) ダメよ~ダメダメ / 集団的自衛権 日本エレキテル連合のコミカルなフレーズと、安全保障政策をめぐる硬派なテーマが同時に大賞に。この振れ幅が流行語大賞の面白さです。
          2015年 (平27) 爆買い / トリプルスリー 中国人観光客による旺盛な消費活動と、プロ野球で2選手が達成した偉業。国内外の経済とスポーツが話題の中心でした。
          2016年 (平28) 神ってる 広島東洋カープの緒方監督が、鈴木誠也選手の活躍を評した言葉。25年ぶりのリーグ優勝の勢いを象徴する一言でした。
          2017年 (平29) インスタ映え / 忖度(そんたく) SNS映えする写真がブームになる一方、森友・加計学園問題で「忖度」という言葉が国会で飛び交い、流行しました。
          2018年 (平30) そだねー 平昌五輪カーリング女子日本代表の選手たちが使っていた北海道の方言。その和やかな雰囲気が、多くの国民を魅了しました。

          【記憶に新しい!】令和の歴代受賞語から見る激動の社会

          平成が終わり、新しい「令和」の時代がスタート。しかし、その幕開けは新型コロナウイルスという見えない敵との戦いから始まりました。まさに激動の時代を、私たちは言葉と共に生きています。

          年間大賞 受賞背景・エピソード
          2019年 (令元) ONE TEAM ラグビーワールドカップで快進撃を見せた日本代表のスローガン。多様な背景を持つ選手たちが一つになる姿は、日本中に感動を与えました。
          2020年 (令2) 3密 新型コロナウイルス感染症対策として、避けるべき「密集・密接・密閉」を分かりやすく示した言葉。国民の行動変容を促す重要な役割を果たしました。
          2021年 (令3) リアル二刀流/ショータイム メジャーリーグで投打にわたる大活躍を見せた大谷翔平選手。その歴史的な活躍ぶりは、まさに漫画の世界のようでした。
          2022年 (令4) 村神様 プロ野球・ヤクルトスワローズの村上宗隆選手が、日本人最多の56本塁打を放つなど、神がかった活躍を見せたことから生まれた言葉。
          2023年 (令5) アレ(A.R.E.) 38年ぶりに日本一を達成した阪神タイガースの岡田彰布監督が、「優勝」を意識させないために使った言葉。チームを一つにする魔法の合言葉となりました。
          2024年 (令6) ふてほど TBS系ドラマ『不適切にもほどがある!』の略称。昭和と令和の価値観の違いをコミカルに描き、大きな話題を呼びました。

          こうして振り返ると、その年のニュースや社会の雰囲気が鮮明に蘇ってきますね。歴代の受賞語は、まさに時代を映す鏡なのです。

          「なんでこれが大賞なの?」物議を醸した受賞語と選考の難しさ

          毎年多くの注目を集める一方で、「この言葉、流行った?」「選考が偏っているのでは?」といった批判や議論が巻き起こるのも、新語・流行語大賞の宿命です。

          世間の実感との”ズレ”

          SNSでは「

          流行してない語大賞」といったハッシュタグが登場するなど、選考結果と世間の実感との間に乖離が生まれることもしばしばあります。

          特に、2016年の「神ってる」や2019年の「ONE TEAM」などは、「一部の界隈でしか使われていない」「マスコミが流行らせようとしているだけでは?」といった声も聞かれました。

          > 【ありがちな失敗談】

          > 私も以前、「今年は絶対『〇〇(※ネットミーム)』が大賞だ!」と息巻いて、同僚とランチを賭けたことがあります。結果はもちろん惨敗…。自分の周りの”流行”と、社会全体の”流行”は違うのだと痛感した瞬間でした。特にテレビや新聞といった「オールドメディア」をあまり見ない若い世代ほど、このギャップを感じやすいのかもしれません。

          政治的な偏りへの批判

          時には、選考の政治的な偏りを指摘する声も上がります。 例えば、2015年の「アベ政治を許さない」や2016年の「保育園落ちた日本死ね」といった言葉がトップテン入りした際には、「特定の政治思想に基づいた選考ではないか」という批判がありました。

          しかし、これは見方を変えれば、それだけ政治が国民的な関心事であった証拠とも言えます。選考委員は、賛否両論が巻き起こることを覚悟の上で、「その年の世相を最も象徴する言葉」として、あえてこれらの言葉を選んだのかもしれません。

          選考委員のやくみつるさんは、過去の選考について「ギリギリを攻めて世に問うた」といった趣旨のコメントをすることもあり、言葉が持つ社会的な意義や問題提起の側面を重視していることがうかがえます。

          結局のところ、数多ある言葉の中からたった一つ、たった十の言葉を選ぶのですから、全員が納得する結果になることは不可能に近いのかもしれません。この「物議」も含めて、新語・流行語大賞というイベントの醍醐味と言えるのではないでしょうか。

          まとめ

          さて、ここまで新語・流行語大賞の審査基準から歴代受賞語まで、深掘りしてきました。最後に、この記事の要点をまとめておきましょう。

          • 審査基準の核心は「世相の反映度」と「言葉の将来性」であり、単なる流行度だけでは測れない多角的な視点で選ばれている。
          • 選考は、言語学者から俳優まで多様なバックグラウンドを持つ審査員たちの議論によって行われ、その過程で言葉の社会的インパクトや批評性が重視される。
          • 歴代の受賞語を時系列で振り返ることは、平成・令和という激動の時代を生きた私たちの記憶を呼び覚まし、社会の変化を体感できる最高のエンターテインメントである。

          「たかが流行語、されど流行語」。

          毎年発表される言葉たちは、その一瞬を切り取ったスナップ写真のようであり、同時に、後から見返すことで時代のアルバムにもなる不思議な存在です。

          この記事を読んで、少しでも「なるほど!」「面白い!」と感じていただけたなら、ぜひ今年の年末は、あなたなりの「審査基準」で流行語大賞を予想してみてください。きっと、これまでとは違う視点で、この年末の風物詩を楽しめるはずですよ。言葉という窓から社会を眺める面白さを、ぜひ日常に取り入れてみてくださいね。

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