山梨県甲府市・笛吹市で大蔵経寺山で発生した山火事
山火事の概要と発生状況
2025年1月18日午後1時10分頃、山梨県甲府市と笛吹市にまたがる大蔵経寺山で山火事が発生しました。火元は山頂の北側約1.2kmにある山林とされ、発生直後から甲府市側と笛吹市側にそれぞれ燃え広がりました。消防に通報があったのは、麓の住民が煙に気づいたためです。山間部であるため、消火活動は困難を極め、地上からの消火活動に加え、複数の都県と自衛隊のヘリコプター計6機による上空からの放水が行われました。山梨県の防災ヘリコプターは点検のため一時離陸できず、東京都や静岡県などの隣県からの応援が必要となりました。
山火事の延焼状況と被害
山火事は発生から2日以上経過しても延焼を続けました。1月19日午後5時時点では山林45ヘクタールが焼失したと推定され、20日時点での正確な焼失面積は発表されていません。1月20日午後7時現在も延焼が続いており、鎮火の目処は立っていません。延焼範囲は南北に500メートル、東西に800メートルに及ぶと報道されています。 火災による建物への被害やけが人は確認されていませんが、現場に近い横根町の6世帯15人が一時、公民館に自主避難しました。20日午後5時半時点で避難者は全員帰宅しています。
消火活動の状況
1月20日午前6時30分から消火活動が再開され、消防、自衛隊など合わせて200人以上が消火活動に従事しました。 上空からは、周辺都県と自衛隊のヘリコプター6機が放水を行いました。20日の消火活動は午後5時すぎに打ち切られ、21日朝に再開される予定です。 消火活動には、周辺の群馬県、東京都、静岡県の防災ヘリコプターも支援として参加しています。
住民の反応と避難状況
近隣住民からは、火災の急激な拡大への不安や恐怖の声が上がっています。 一部住民は、火災の拡大状況を目の当たりにし、自分の家への延焼を心配したと証言しています。消火活動に従事する自衛隊や消防隊員の懸命な活動に感謝する声も聞かれました。
気象状況と今後の見通し
山梨県内では1月12日以降、乾燥注意報の基準には達していませんが、空気が乾燥した状態が続いているため、甲府地方気象台は火の取り扱いに注意するよう呼びかけています。 山火事の鎮火には、依然として時間がかかると予想されます。 消火活動は継続され、周辺住民への警戒も続けられます。