2025年大寒：全国的に3月並みの気温、融雪災害への警戒呼びかけ

大寒の気温：平年を大幅に上回る暖かさ

2025年1月20日は二十四節気の大寒でしたが、全国的に平年を大幅に上回る気温となり、多くの地域で3月並みの暖かさとなりました。ウェザーニュース、Yahoo!ニュース、tenki.jpなどの報道によると、上空の寒気が北へ後退したため、比較的暖かい空気が流れ込んだことが原因です。 東京や名古屋では朝の最低気温が5℃を上回り、12月以来の暖かさとなりました。大阪では7.1℃とさらに冷え込みが緩みました。北海道でも道南や道央を中心に冷え込みが弱まり、札幌ではプラスの気温を観測、雨の報告もありました。予想最高気温も、札幌で5℃（平年より6℃高い）、帯広で平年より8℃高いなど、各地で平年より4℃～6℃高い気温となりました。 この暖かさにより、雪解けが急速に進み、特に北日本では、屋根からの落雪や雪崩の危険性が高まっているため、注意が必要です。

融雪災害への警戒と注意点

気象予報士や気象情報サイトは、大寒の暖かさによる急激な融雪に伴う災害リスクについて警告を発しています。tenki.jpの記事では、全層なだれ、屋根からの落雪、道路冠水の3点を特に注意すべき点として挙げています。全層なだれは気温上昇や雨の後などに発生しやすく、過去に発生した斜面や積雪に亀裂が入っている場所では特に警戒が必要です。屋根からの落雪も気温上昇によって危険性が増し、除雪作業を行う際は安全確保を徹底する必要があります。さらに、道路冠水は路肩の雪や雪の塊が排水溝を塞ぐことで発生しやすいため、大雪後の雨には注意が必要です。 日本気象協会の気象予報士も、積雪地域での融雪災害への警戒を呼びかけています。

大寒の風物詩と季節の移ろい

ウェザーニュースの記事では、大寒の時期に見られる自然現象として「霜」「霜柱」「霜の声」、そして氷結した滝である「氷瀑」を紹介しています。これらの現象は冬の季語としても使われ、俳句などを通して季節の移ろいを味わうことができます。 また、子供たちの遊びであった「押し競饅頭」も紹介され、昔ながらの遊びを通して冬の寒さを乗り越える知恵が伝えられています。さらに、沖縄ではヒカンザクラ（カンヒザクラ）が開花し始める時期であり、春の訪れを告げるニュースとして紹介されています。

地域の取り組み：大寒みそぎとトウガラシの雪さらし

NHKニュースでは、石川県白山市白山比咩神社で行われた「大寒みそぎ」の様子が報じられています。参加者は能登半島地震と豪雨からの復興を祈願し、冷たい水につかりました。 一方、上越妙高タウン情報では、妙高市で行われた「トウガラシの雪さらし」の様子が伝えられています。これはかんずりの原料となるトウガラシを雪にさらす伝統的な作業で、アク抜きと風味向上を目的としています。この作業には、外国人観光客も参加し、地域の伝統文化に触れる機会となっています。

今後の気温予想と注意点

東洋経済オンラインの記事によると、気象庁は「高温に関する早期天候情報」を発表しており、1月22日頃から約5日間、北海道から近畿にかけて気温が平年よりもかなり高くなる見込みです。 2月にかけても、冬型の気圧配置は続きにくく、気温は平年並みか高くなる予想です。ただし、大雪に見舞われた地域では、気温上昇による急激な融雪に引き続き注意が必要です。 tenki.jpの記事では、東海地方の2週間天気予報として、前半は3月上旬～中旬並みの陽気となるものの、週末に寒さが戻る可能性を示唆しています。花粉の飛散も始まりつつあり、花粉症対策も必要です。

その他の関連情報

西武所沢Ｓ.Ｃ.のニュースリリースでは、大寒時期に関連するイベント情報は確認できませんでした。

雑談力向上委員会

編集部