高速道路料金に関する最新情報
ETCマイレージサービスによる高速料金の割引
ETCマイレージサービスは、高速道路料金の支払いにETCを利用することでポイントが貯まり、貯まったポイントを高速道路料金の支払いに充当できるサービスです。NEXCO各社等が管理する道路が対象で、ポイント加算率は事業者によって異なります。NEXCO各社等および本州四国連絡高速道路では10円につき1ポイント、愛知道路コンセッション、広島高速道路公社、福岡北九州道路公社では100円につき1ポイント、神戸市道路公社では50円につき3ポイントです。さらに、愛知道路コンセッション、神戸市道路公社、広島高速道路公社、福岡北九州道路公社では、月間の利用額に応じて加算ポイントが付与されます。ポイントは事業者ごとに貯まり、1000ポイントが500円分などに交換できます。還元額は通行料金として利用可能です。走行回数10回以上の場合、「ETC平日朝夕割引」が自動連携され、最大50%のポイント還元を受けることができます。ガソリン価格の高騰が続く中、ETCマイレージサービスの利用は高速道路利用者にとって大きな節約効果をもたらします。登録していない方は、登録することで最大半額の料金還元を受けることができるため、登録を検討することをお勧めします。
近畿圏における新たな高速道路料金体系の導入
令和6年6月1日午前0時から、近畿圏の新たな高速道路料金体系が導入されます。これは、「近畿圏の新たな高速道路料金に関する具体方針(案)」に基づき、国土交通大臣の事業許可を受けたものです。阪神高速道路の料金については、現行の上限料金の設定により都心通過交通の料金が低く抑えられ、都心部に交通が集中している状況を改善するため、新たな上限料金が設定されます。また、阪神高速道路の料金割引についても、大口・多頻度割引の拡充や深夜割引の導入など、整理・統一が図られます。新名神高速道路開通に伴う中国道の渋滞緩和や大和川線全線開通により、新たなネットワークの活用が可能になったことから、都心迂回経路の利用が料金面で不利にならないよう、都心迂回割引が導入されます。変更後の料金体系は、交通分散の促進と、対距離制を基本とした公平な料金体系の更なる前進を目指しています。利用者は、特設サイトや特設ダイヤル(0120-23-4359、2024年7月31日まで)で詳細を確認できます。
高速道路深夜割引制度の見直し
2025年3月ごろから、NEXCO各社が管理する高速道路における新たな深夜割引制度が運用開始されます。現行の深夜割引制度は、0時から4時の間に高速道路を通行するETC車の料金を3割引とするシンプルなものでしたが、新たな制度では、割引対象の上限が「1時間あたり105km」に設定されています。これは、時速105km/h以上で走行すると割引が適用されないことを意味します。速度上限が120km/hに設定されている区間が増えていることを考慮すると、この上限設定には批判の声も上がっています。新たな制度は、現行制度における不要な渋滞やトラックドライバーの労働環境悪化といった問題点を改善することを目指しており、割引時間帯に高速道路に入って延々と走行するという抜け道を防ぐ効果が期待されます。NEXCO各社では、見直し後の深夜割引の概算額を算出できるシミュレーション機能を料金・ルート検索サイトに追加しており、利用者は事前に料金を確認することができます。
高速道路料金変動制の全国拡大
政府は、高速道路の渋滞緩和策として、特定の時間帯や区間で料金を変動させるロードプライシングを2025年度から順次全国で拡大する方針を固めました。これは、混雑状況に応じて料金を上げ下げすることで、交通量を調整し、渋滞緩和や大気汚染の改善につなげることを目的としています。既に東京湾アクアラインで社会実験が行われており、料金に応じた通行量の分散効果が見られています。国土交通省は今夏以降、高速道路各社らと協議を開始し、料金体系の在り方について具体的な検討を行う予定です。また、混雑する一般道から高速道路への誘導を促進するため、「通勤パス」の全国展開も目指しています。ロードプライシングの全国拡大は、高速道路の利用状況を最適化し、より効率的な交通システム構築に貢献することが期待されます。
Uberによる羽田・成田空港の定額料金サービス
UberBLACKは、羽田空港と成田空港から指定エリアへの移動を定額料金で提供するサービスです。羽田空港では、対象エリアとの間で終日定額料金(高速料金を含む)が適用されますが、ピーク料金が適用される場合や複数箇所に立ち寄った場合は、通常の料金が適用されます。成田空港では、東京23区と成田空港間の往復を定額料金27,000円(高速料金・消費税込み)で利用できます。ただし、東京23区外への利用や、途中で立ち寄った場合は、追加料金が発生します。UberBLACKを利用する際は、アプリで料金を確認の上、ご利用ください。
東京特急ニュースター号の高速バス料金
大阪バス株式会社が運行する東京特急ニュースター号は、大阪と東京(池袋・埼玉方面)を結ぶ高速バスです。片道運賃は5200円からで、多客日と通常日で運賃が異なります。多客日は土曜日と休日です。割引サービスとして、往復乗車券、障がい者割引が適用されます。障がい者割引は、第一種障がい者の方は本人と同伴者、第二種障がい者の方は本人が片道運賃の半額となります。乗車券購入時に手帳の提示が必要です。時刻表は、大阪バス株式会社のウェブサイトで確認できます。
高速道路料金変動制に関する議論
政府が2025年度から高速道路料金の変動制を全国で拡大する方針を固めたことに対し、賛否両論が巻き起こっています。混雑時間帯の料金値上げと閑散時間帯の料金値下げによって、交通量を平準化し、渋滞を緩和するという狙いですが、一部からは、高速道路の利用機会減少や、ドライバーへの負担増といった懸念も表明されています。特に、新たな深夜割引制度における速度制限については、法定速度で走行しているドライバーが割引を受けられないという点で批判が集まっています。一方で、東京湾アクアラインでの社会実験では、料金に応じた通行量の分散効果が確認されており、変動料金制の効果を期待する声もあります。今後、政府は、国民からの意見を聞きながら、具体的な制度設計を進めていく必要があります。