「どっちを選べばいいの？」カメラ選びの永遠のテーマに終止符を！

「よし、カメラを始めよう！」そう思ってカメラの情報を調べ始めると、多くの人が最初にぶつかる壁。それが「一眼レフとミラーレスの違い」です。

「一眼レフは本格的でプロっぽいけど、重くて難しそう…」 「ミラーレスは軽くておしゃれだけど、本当にキレイな写真が撮れるの？」 「そもそも、名前は聞くけど何が違うのかサッパリ…」

そんな風に、カタログやネットの情報を眺めては、ため息をついている方も多いのではないでしょうか？カメラは決して安い買い物ではありません。だからこそ、絶対に失敗したくないし、自分にピッ-タリの一台を見つけたいですよね。

ご安心ください！この記事を読めば、そんなあなたの悩みはすべて解決します。この記事では、一眼レフとミラーレスの根本的な違いから、それぞれのメリット・デメリット、そして最終的にあなたがどちらを選ぶべきかまで、専門用語を一切使わずに、世界一わかりやすく解説していきます。

この記事を読み終える頃には、あなたはカメラ店の店員さんよりも「一眼レフとミラーレスの違い」に詳しくなり、「こっちのカメラが、今の私には絶対に合っている！」と確信を持って言えるようになっているはずです。さあ、一緒にカメラ選びの迷宮から脱出して、最高の相棒を見つける旅に出かけましょう！

【結論】サクッと知りたい！一眼レフとミラーレス、最大の違いはこれだ！

時間がない方のために、まずは結論からお伝えします。一眼レフとミラーレスの最も大きな違いは、カメラの内部に鏡（ミラー）があるかないか、ただそれだけです。

ざっくり言うと、「軽くてコンパクト、瞳AFなどの最新機能や動画性能を重視するならミラーレス」、「光学ファインダーの自然な見え味や、バッテリーの持ちを重視するなら一眼レフ」というのが現代の基本的な選び方になります。

「え、たったそれだけ？」と思うかもしれませんが、この「ミラーの有無」というシンプルな違いが、これから解説するサイズ、重さ、ファインダー、オートフォーカス性能など、あらゆる面に大きな影響を与えているのです。

ここからは、それぞれの違いがあなたのカメラライフにどう影響するのか、具体的なエピソードやSNSでのリアルな声を交えながら、一つひとつ丁寧に掘り下げていきます。

【超基本】そもそも何が違うの？構造の違いを世界一わかりやすく解説！

まず、すべての違いの根源である「構造」について、もう少しだけ詳しく見ていきましょう。難しくないので安心してくださいね。例えるなら、昔のブラウン管テレビと、今の薄型テレビくらい構造が違う、というイメージです。

一眼レフの仕組み：「レフ」＝レフレックス（反射）の名前の通り、鏡で光を反射させる

一眼レフカメラの「レフ」とは、英語の「レフレックス（Reflex）」、つまり「反射」を意味します。 その名の通り、カメラのボディ内部に鏡（ミラー）が内蔵されているのが最大の特徴です。

1. . レンズを通ってきた景色（光）が、内部のミラーに反射します。
2. . 反射した光は、カメラの上部にある「ペンタプリズム」というガラスの塊でさらに反射・屈折します。
3. . そして、ファインダー（覗き窓）に届きます。

これにより、撮影者はレンズが捉えた景色を、電気信号を介さずに、光として直接見ることができます。 そして、シャッターボタンを押した瞬間だけ、このミラーが「カシャッ！」と音を立てて上に跳ね上がり、奥にあるイメージセンサー（光を電気信号に変える部品）に光が当たり、写真が記録されるのです。

> 【ちょっと一息・プロの裏話】

> 「よく『一眼レフのあのシャッター音が好き』って言われますよね。実は、あの音の大部分はシャッターそのものの音じゃなくて、ミラーがバタン！と動く音なんです。 だから、ミラーのないミラーレスは、すごく静かなんですよ。静かな場所での撮影では、この違いが本当に大きいんです」

ミラーレスの仕組み：その名の通り、ミラーをなくしてシンプルに！

一方、ミラーレス一眼は、その名の通り、一眼レフの心臓部であったミラーとペンタプリズムがありません。

1. . レンズを通ってきた景色（光）は、直接イメージセンサーに当たります。
2. . イメージセンサーが光を電気信号に変え、映像を作り出します。
3. . その映像が、液晶モニターや電子ビューファインダー（EVF）に映し出されます。

つまり、ミラーレスで見ているのは、センサーが作り出した「電子的な映像」ということになります。 このシンプルな構造が、一眼レフとの様々な違いを生み出す元凶…もとい、源泉となっているのです。

【徹底比較①】ファインダーの違いが体験を左右する！OVF vs EVF

「カメラはファインダーを覗いて撮るもの」というイメージがありますよね。実は、このファインダーの見え方が、一眼レフとミラーレスでは全くの別物なんです。これは撮影の快適さや楽しさに直結する、非常に重要な違いです。

一眼レフの「OVF」：ありのままの光景を、リアルタイムで見る快感

一眼レフに搭載されているのはOVF（Optical View Finder：光学ファインダー）です。 これは、鏡で反射させた光を直接見る仕組みなので、メリットはなんといってもその自然な見え味にあります。

OVFのメリット

• タイムラグがゼロ： 光をそのまま見ているので、表示の遅れが一切ありません。 スポーツや野鳥、走り回る子どもなど、一瞬の動きを捉えたい撮影で絶大な威力を発揮します。
• 自然でクリアな視界： 肉眼で見ているのに近い、ありのままのクリアな光景が広がります。 長時間覗いていても目が疲れにくいと感じる人も多いです。
• バッテリーを消費しない： ただの「覗き窓」なので、ファインダー自体は電力を全く消費しません。 これが一眼レフのバッテリー持ちの良さに繋がっています。

> SNSの声
> > 「やっぱりファインダーはOVFに限る！あのクリアな視界で被写体を捉えた時の高揚感は、何物にも代えがたい。ミラーレスのEVFも進化したけど、まだあの『見てる感』はOVFが上かな。

一眼レフ #OVF」

OVFのデメリット

• 撮れる写真のイメージがわからない： 見ているのは「ただの景色」なので、明るさ（露出）や色味（ホワイトバランス）といったカメラの設定を変えても、ファインダー内の見え方は変わりません。 そのため、「撮ってみたら思ったより暗かった（明るかった）」という失敗が起こりやすいのです。
• 暗い場所では見えにくい： 暗い場所では、単純に暗くて被写体が見えにくくなります。
• 情報表示が限定的： 画面内に表示できる情報は、シャッタースピードやF値など、基本的なものに限られます。

> 【あるある失敗談】

> 「カメラを始めたての頃、夕焼けを撮ろうと一眼レフを構えて、ファインダー越しにはすごく綺麗に見えたんです。でも、設定をミスっていて、撮れた写真は真っ暗…。OVFは見たままじゃないって、この時初めて痛感しました（笑）」

ミラーレスの「EVF」：撮れる絵を先に確認できる、魔法の窓

ミラーレスに搭載されているのはEVF（Electronic View Finder：電子ビューファインダー）です。 これは小型の液晶モニターを覗く仕組みで、まさに現代のテクノロジーの結晶と言えます。

EVFのメリット

• 撮影結果を事前に確認できる： 明るさや色味、ボケ具合といった設定の変更が、リアルタイムでファインダー内に反映されます。 つまり、「シャッターを押す前に、撮れる写真がわかる」のです。 これは初心者にとって、失敗を劇的に減らしてくれる最大のメリットです。
• 暗い場所でも明るく見える： センサーが捉えた映像を増幅して表示できるため、肉眼では見えないような暗い場所でも、被写体をはっきりと確認できます。
• 拡大表示でピント合わせが楽々： ファインダー内の映像を拡大表示できるため、マニュアルフォーカスでシビアなピント合わせをしたい時に非常に便利です。
• 豊富な情報表示： ヒストグラム（明るさの分布グラフ）や水準器など、撮影に役立つ様々な情報を表示できます。

> SNSの声
> > 「ミラーレスにして本当に良かったと思うのがEVF。露出補正の結果がそのまま見えるから、イメージ通りの写真が一発で決まる！もうOVFには戻れないかも。

ミラーレス #EVF最高」

EVFのデメリット

• バッテリーを消費する： 小さな液晶モニターを常に表示させているため、OVFに比べて電力を消費します。
• 若干のタイムラグがある（あった）： 映像処理が入るため、ごくわずかな表示の遅れがあります。しかし、近年の高性能モデルでは、このタイムラグは人間がほとんど知覚できないレベルにまで改善されています。
• 見え方に個人差がある： 人によっては、電子的な見え方に違和感を覚えたり、目が疲れたりすることがあります。

OVF vs EVF 比較まとめ

項目	OVF（一眼レフ）	EVF（ミラーレス）
見え方	光学的な実像（自然でクリア）	電子的な映像（設定が反映される）
タイムラグ	なし	ごく僅かにある（最新機種はほぼ無し）
暗所での見え方	肉眼と同じ（暗いと見えにくい）	明るく表示できる
情報表示量	少ない	多い
バッテリー消費	なし	あり

【徹底比較②】サイズ・重さ・携帯性の違いは歴然！旅行好きは必見

カメラ選びで多くの人が気にするのが、サイズと重さですよね。特に、旅行やイベント、日常のスナップで気軽に持ち歩きたいと考えているなら、この違いは非常に重要です。

結論から言うと、小型・軽量なのは圧倒的にミラーレス一眼です。

その理由は、もうお分かりですね。一眼レフの内部にあるミラーとペンタプリズムの部品（ミラーボックス）がない分、ボディを大幅に薄く、小さく作ることができるからです。

主要モデルのサイズ・重さ比較（一例）

機種名（タイプ）	本体のみ重量	サイズ（幅×高さ×奥行き）
Canon EOS R8（ミラーレス）	約461g	約132.5 × 86.1 × 70.0 mm
Canon EOS 5D Mark IV（一眼レフ）	約890g	約150.7 × 116.4 × 75.9 mm
Nikon Z 5（ミラーレス）	約675g	約134 × 100.5 × 69.5 mm
Nikon D780（一眼レフ）	約840g	約143.5 × 115.5 × 76 mm

※数値は一例であり、機種によって異なります。

表を見てわかる通り、同程度のセンサーサイズを持つカメラで比較すると、一眼レフはミラーレスの1.5倍から2倍近い重さになることも珍しくありません。 この差は、実際に首から下げたり、カバンに入れて一日中持ち歩いたりすると、想像以上に大きく感じられます。

> 【創作エピソード：カメラ女子A子さんの場合】

> 「最初に憧れで買ったのは、ゴツくてカッコいい一眼レフでした。でも、女子会やカフェに持っていくにはちょっと大きくて重くて…。だんだん持ち出すのが億劫になって、気づけば部屋のインテリアに。思い切って友達が持っていた小さなミラーレスに買い替えたら、世界が変わりました！カバンにポンと入れて気軽に持ち運べるから、写真を撮る機会が本当に増えたんです。 今では毎日一緒のお出かけパートナーです♪」

もちろん、一眼レフの大きくて重いボディには、「ホールド感（握りやすさ）が高い」「大きな望遠レンズをつけた時のバランスが良い」といったメリットもあります。 しかし、「いつでもどこでも気軽に写真を撮りたい」というニーズには、ミラーレスの携帯性が非常にマッチしていると言えるでしょう。

【徹底比較③】オートフォーカス（AF）性能の進化がヤバい！最新技術はミラーレスが牽引

オートフォーカス（AF）とは、カメラが自動でピントを合わせてくれる機能のことです。このAF性能の進化こそが、近年のカメラ業界における最大のトピックであり、一眼レフとミラーレスの差が最も顕著に現れる部分と言っても過言ではありません。

そして、この分野をリードしているのは、間違いなくミラーレス一眼です。

AFの仕組みが根本的に違う

なぜミラーレスのAFが優れているのか？それは、ピント合わせの仕組みが違うからです。

• 一眼レフ（位相差AF）： レンズを通った光の一部をミラーで反射させ、ボディ下部にある専用のAFセンサーでピントを測ります。 高速なのがメリットですが、測距点が画面の中央付近に集中しがちで、画面の端の方にいる被写体にピントを合わせるのが苦手という弱点がありました。
• ミラーレス（像面位相差AF）： イメージセンサーそのものにAFセンサーが埋め込まれています。 これにより、画面のほぼ全域で高速・高精度なピント合わせが可能になりました。

ミラーレスの十八番！「被写体認識AF」が革命的

この像面位相差AFの技術的な進化と、AI（人工知能）技術の発展が組み合わさって生まれたのが、ミラーレスのキラー機能「被写体認識AF」です。

これは、カメラが被写体を自動で認識し、ピントを合わせ続けてくれる機能です。

• 瞳AF： 人物の瞳を検出して、自動でピントを合わせ続けます。ポートレート撮影では、もはや必須の機能です。
• 動物AF/鳥AF： 犬や猫、鳥の瞳や顔、全身を認識して追いかけます。
• 乗り物AF： クルマやバイク、電車、飛行機などを認識します。

これらの機能のおかげで、これまではプロでも難しかった「動き回る被写体の目にピントを合わせ続ける」といった撮影が、カメラ任せで、しかもいとも簡単にできてしまうようになったのです。

> SNSの声
> > 「運動会で走り回る息子の写真、昔の一眼レフじゃ半分以上ピンボケだったのに、ミラーレスの瞳AFを使ったらほぼ全部ジャスピン！マジで感動した…。もうこれなしの撮影は考えられない。

瞳AF #ミラーレス最強」

一眼レフにも顔認識機能などはありましたが、ミラーレスの被写体認識AFの精度と速度、そして認識できる被写体の多様性は、それを遥かに凌駕します。 特に、動き回る子どもやペット、スポーツシーンなどを撮りたいと考えている方にとって、このAF性能の違いは、ミラーレスを選ぶ非常に大きな理由になるでしょう。

【徹底比較④】動画性能で選ぶなら？YouTuberやVloggerはこっち！

最近は写真だけでなく、動画を撮る機会も増えましたよね。特にYouTubeやVlog（ブイログ）に挑戦したいと考えているなら、選ぶべきは断然ミラーレス一眼です。

理由はいくつかあります。

1. . 動画撮影中のAF性能： 写真と同様、動画でもミラーレスの高性能なAFが光ります。被写体認識AFを使えば、人物が動いても滑らかにピントを合わせ続けてくれるため、見ていて心地よい映像が撮れます。
2. . ファインダーが使える： 一眼レフは、動画撮影中はミラーが上がりっぱなしになるため、OVFを覗いても真っ暗で何も見えません。撮影は背面の液晶モニターで行うことになります。一方、ミラーレスはEVFが使えるため、明るい屋外などで液晶モニターが見にくい場合でも、ファインダーを覗いて安定した姿勢で撮影できます。
3. . 高画質・高機能： 4Kはもちろん、8Kでの動画撮影が可能なモデルも登場しています。また、スローモーション撮影や、色編集の自由度が高い「Log撮影」など、プロ向けの機能が充実しているのもミラーレスの特徴です。
4. . 小型・軽量： ジンバル（手ブレを抑える機材）に乗せたり、自撮り棒につけて歩きながら撮影したりする際、カメラが軽いことは大きなアドバンテージになります。

> プロの視点

> 「今、映像制作の現場では、映画用の大きなシネマカメラと並んで、ミラーレス一眼が普通に使われています。その理由は、コンパクトさゆえの機動力の高さと、シネマカメラに引けを取らない画質、そして高性能なAFです。特に小規模なチームやワンマンでの撮影では、ミラーレスがメインカメラになることも珍しくありません。それくらい、今のミラーレスの動画性能はプロの要求に応えられるレベルにあるんです」

もちろん一眼レフでも綺麗な動画は撮れますが、操作性や機能面を総合的に考えると、動画を主目的とするならミラーレスを選んだ方が、より快適でクオリティの高い映像制作ができるでしょう。

【徹底比較⑤】レンズの選択肢と将来性。今から買うならどっち？

カメラはレンズを交換できるのが魅力ですが、このレンズのラインナップや将来性も、一眼レフとミラーレスで状況が大きく異なります。

一眼レフ：豊富な中古レンズという「資産」

一眼レフには数十年にわたる長い歴史があります。そのため、これまでに発売されたレンズの種類は膨大で、特に中古市場が非常に充実しているのが最大の魅力です。

• メリット：
• すでに生産終了した「名玉」と呼ばれる高性能レンズが、手頃な価格で見つかることがある。
• サードパーティ製（カメラメーカー純正ではないレンズ）も豊富で、安価に様々なレンズを試せる。
• 予算を抑えつつ、多彩な表現にチャレンジしたい人には大きなメリットとなる。
• デメリット：
• 各カメラメーカーは、すでに一眼レフ用の新しいレンズ開発を終了、あるいは縮小しています。今後、新しい魅力的なレンズが登場する可能性は低いでしょう。

ミラーレス：最新設計の高性能レンズと「将来性」

ミラーレスは比較的新しいシステムですが、各メーカーが開発リソースを集中させているため、ここ数年でレンズのラインナップは急速に充実してきました。

• メリット：
• ミラーレス専用に設計されたレンズは、最新の光学技術が投入されており、非常に高画質です。
• ボディと同様に、レンズ自体も小型・軽量に設計されているものが多いです。
• 今後も各メーカーから、続々と新しい高性能レンズが登場することが期待でき、将来性は非常に高いと言えます。
• デメリット：
• 最新のレンズが多いため、価格は比較的高価な傾向にあります。
• 中古市場は一眼レフに比べるとまだ小さく、価格も高めです。

> 【意外な発見】マウントアダプターで二刀流も可能！

> 「実は、『マウントアダプター』というアイテムを使えば、ミラーレスカメラに一眼レフ用のレンズを装着して使うことができるんです。これを使えば、『ボディは最新のミラーレス、レンズは安くて味のある中古の一眼レフ用』なんていう、いいとこ取りの組み合わせも可能なんですよ。特に昔のレンズには、今のレンズにはない独特の写りをするものもあって、オールドレンズの世界にハマる人も多いんです」

これから長くカメラ趣味を楽しみたい、最新の性能を追い求めたい、という方には、将来性のあるミラーレスシステムを選ぶのが賢明な選択と言えるでしょう。

【徹底比較⑥】バッテリー持ちとシャッター音。意外と見落としがちな違い

これまでミラーレス優勢の話が多かったですが、一眼レフにもまだまだ負けていない、むしろ優れている点があります。それが「バッテリーの持ち」と、ある種の人には魅力的に映る「シャッター音」です。

バッテリーの持ちは、やっぱり一眼レフに軍配

一般的に、バッテリーの持ちは一眼レフの方が優れています。

その最大の理由は、ファインダーの違いです。

• 一眼レフ： OVF（光学ファインダー）は電力を消費しません。液晶モニターを使わずにファインダー撮影に専念すれば、1つのバッテリーで1000枚以上撮影できることも珍しくありません。
• ミラーレス： EVF（電子ビューファインダー）や液晶モニターは、常に映像を表示するために電力を消費します。 そのため、一眼レフに比べると撮影可能枚数は少なくなる傾向があります。

撮影可能枚数の比較（CIPA規格、一例）

機種名（タイプ）	ファインダー使用時
Nikon Z 6II（ミラーレス）	約340コマ
Nikon D780（一眼レフ）	約2260コマ

※メーカー公表の仕様書に基づく比較例

この差は、旅行先で一日中撮影したい場合や、すぐに充電できる環境がない場所での撮影では、結構重要になってきます。

もちろん、ミラーレスでも予備のバッテリーを1〜2個持っておけば、ほとんどの場合は問題ありません。 また、最近のモデルはUSB給電・充電に対応しているものも多く、モバイルバッテリーで充電しながら撮影することも可能です。 しかし、純粋なバッテリーの持ちという点では、今なお一眼レフにアドバンテージがあります。

シャッター音：機械音の魅力 vs 静音撮影の利便性

シャッター音も、両者で大きく異なります。

• 一眼レフ： 「カシャッ！」あるいは「バシャッ！」という、ミラーが物理的に動く音がします。 この機械的でしっかりとした操作感や音を「撮っている実感があって好き」と感じる人は少なくありません。 しかし、その音の大きさゆえに、静かな場所では目立ってしまうというデメリットもあります。
• ミラーレス： ミラーがないため、シャッター音は非常に静かです。 さらに、多くのミラーレスカメラには「サイレント撮影（電子シャッター）」機能が搭載されています。これを使うと、シャッター音を完全に無音にすることができます。

> 【プロはこう使う！サイレント撮影の活用シーン】

> 「サイレント撮影は本当に革命的でした。例えば、子どもの寝顔を撮るとき、ピアノの発表会や講演会、静かなレストランでの料理撮影、ゴルフ競技など、シャッター音が憚られる場面は意外と多いんです。以前は息を殺して一枚一枚撮っていましたが、今はサイレント撮影で気兼ねなく連写できます。被写体にプレッシャーを与えないので、より自然な表情が撮れるというメリットもありますね」

シャッター音の好みは人それぞれですが、撮影シーンを選ばないという点では、サイレント撮影ができるミラーレスの方が圧倒的に有利と言えるでしょう。

【シーン別】あなたに合うのはどっち？一眼レフ vs ミラーレス 最終診断

さて、ここまで様々な違いを見てきました。最後に、これまでの情報を元に、具体的な撮影シーンや目的別にどちらのカメラがおすすめかをまとめてみましょう。あなた自身の使い方をイメージしながら、最終診断をしてみてください。

こんなあなたにおすすめ！	ミラーレス一眼	一眼レフ
撮影したいもの
動き回る子どもやペット	◎（被写体認識AFが最強）	〇
旅行先の風景やスナップ	◎（小型軽量が正義）	△（重さがネックに）
ポートレート（人物撮影）	◎（瞳AFが非常に便利）	〇
スポーツ、野鳥、飛行機	◎（最新のAFと連写性能）	◎（OVFの追従性も魅力）
VlogやYouTubeなどの動画	◎（機能・操作性ともに優れる）	△
カフェの料理や小物	◎（サイレント撮影が活躍）	△（シャッター音が気になる）
重視するポイント
とにかく軽くて気軽に持ち歩きたい	◎	×
最新の便利機能を使いたい	◎	×
カメラ任せで失敗なく撮りたい	◎	〇
ファインダーを覗いて撮るのが好き	〇（EVFも高性能）	◎（OVFの自然な見え味）
バッテリー切れを気にせず撮りたい	△（予備バッテリーで対策可）	◎
コストを抑えてレンズを揃えたい	△	◎（中古レンズが豊富）
カメラとの付き合い方
これから長く趣味として続けたい	◎（将来性が高い）	△
スマホからのステップアップ	◎（操作感が近く、軽い）	〇

診断結果はいかがでしたか？

おそらく、多くの方にとって「ミラーレス一眼」が有力な候補になったのではないでしょうか。実際に、2025年現在、カメラ市場の主流は完全にミラーレスへと移行しており、初心者からプロまで、幅広い層に支持されています。

しかし、だからといって一眼レフがダメになったわけではありません。中古市場には、今でも十分に通用する高性能な名機がたくさん眠っています。 OVFのクリアな見え味や、豊富なレンズ資産は何物にも代えがたい魅力です。特定の目的があれば、あえて一眼レフを選ぶというのも、通な選択と言えるでしょう。

まとめ

今回は、「一眼レフとミラーレスの違い」という、カメラ選びの最初の関門について、徹底的に解説してきました。最後に、この記事の最も重要なポイントを振り返ってみましょう。

• 最大の違いは「ミラーの有無」：この構造の違いが、サイズ・重さ・ファインダー・AF性能など、あらゆる差を生み出しています。
• ミラーレスは「軽くて高機能」：小型・軽量なボディに、瞳AFや強力な動画性能など、最新技術が凝縮されています。手軽さと性能を両立したいなら、まず間違いのない選択肢です。
• 一眼レフは「伝統と信頼性」：OVFの自然な見え味、優れたバッテリー性能、豊富で安価な中古レンズ群が魅力です。特定のこだわるポイントがあるなら、今でも選ぶ価値は十分にあります。

カメラ選びは、スペックの数字を比べるだけでは答えが出ません。大切なのは、あなたがどんな写真を撮りたくて、どんな風にカメラと付き合っていきたいかを想像することです。この記事が、あなたのその想像を少しでもクリアにする手助けとなっていれば、これほど嬉しいことはありません。

さあ、迷いは晴れましたか？ 最終的にどちらを選んだとしても、それはあなたにとって最高の相棒になるはずです。ぜひ、実際にカメラ店に足を運んで、その手で触れて、ファインダーを覗いてみてください。きっと、「これだ！」と思える一台に出会えるはずです。

あなたの素晴らしいカメラライフの第一歩を、心から応援しています！

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