なぜ？に答える15の事実

「そういえば、なんで郵便ポストって赤いの？」あなたのそのギモン、5分で解決します！

街を歩けば当たり前のように目に入る、あの赤い郵便ポスト。毎日見ているはずなのに、「なぜ郵便ポストが赤いのか」と聞かれると、意外と答えられないものですよね。「目立つため…？」もちろんそれも正解ですが、実はそこには、知られざる歴史のドラマと、思わず誰かに話したくなるような面白いエピソードが隠されているんです。

この記事を読めば、あなたは次の日から「郵便ポスト博士」になれること間違いなし！単なる色の話にとどまらず、日本の郵便制度が始まった頃のドタバタ劇から、世界各国のカラフルなポスト事情、さらには見つけたら幸せになれる（かもしれない）レアな色のポストまで、あなたの知的好奇心をくすぐる情報が満載です。この記事を読み終える頃には、いつもの街の風景が、昨日よりもっと面白く、もっと色鮮やかに見えてくるはずです。

結論：郵便ポストが赤いのは「見つけてもらうため」と「歴史的経緯」の合わせ技だった！

忙しいあなたのために、まずは結論からお伝えします。郵便ポストが赤い最大の理由は、ズバリ「誰にでも、すぐに見つけてもらうため」です。 さらに、日本の郵便制度が参考にしたイギリスのポストが赤かったことも、その色選びに影響を与えました。

しかし、話はそれほど単純ではありません。実は、日本のポストは最初から赤かったわけではないのです。そこには、思わず「え、そうなの！？」と声が出てしまうような、ユニークな歴史が隠されています。さあ、郵便ポストの奥深い「赤」の世界へ一緒に旅立ちましょう！

ポストは昔、黒かった！赤色になるまでの驚きの歴史ドラマ

今では「ポストといえば赤」が常識ですが、実は日本の郵便制度が始まった当初、ポストは赤くありませんでした。その色の変遷には、当時の社会状況を反映した興味深いストーリーが隠されています。

最初は木製！「書状集め箱」と呼ばれた初代ポスト

日本の郵便制度は1871年（明治4年）にスタートしました。 このとき、日本で初めて設置されたポストは「書状集め箱」と呼ばれ、木で作られた簡素な箱でした。 当時はまだ塗装もされていなかったと言われています。東京、京都、大阪、そしてそれらを結ぶ街道沿いに試験的に設置されたのが始まりです。

「垂便箱」と間違えられた？黒ポスト時代の珍事件

翌年の1872年（明治5年）、郵便が全国で取り扱われるようになると、ポストの数も大幅に増えました。 この時に登場したのが、杉の板で作られ、黒いペンキで塗装された「黒塗柱箱」、通称「黒ポスト」です。 この黒ポスト、約30年間も日本の郵便を支え続けたのですが、とんだ勘違いをされるという災難に見舞われます。

当時、ちょうど公衆便所の設置も広がり始めた頃でした。 ポストに書かれた「郵便箱」の文字を、夜に酔った人が「垂便箱（たれべんばこ）」、つまりトイレと読み間違えて用を足してしまう事件が多発した、という珍エピソードが残っています。 せっかく書いた手紙が汚されてしまうなんて、たまったものじゃありませんよね。

> 【SNSの声（創作）】
> 「昔のポストが黒かったってマジ？ しかもトイレと間違えられるとか、昔の人おおらかすぎでしょ(笑) 今じゃ考えられないけど、ちょっと面白いエピソードだよね。

郵便ポスト #豆知識」

この勘違い事件が直接の原因かは定かではありませんが、夜道では黒くて見えにくい、人がぶつかってしまう、といった問題点も指摘されていました。

赤色への大変身！きっかけは「目立つ」ことと「安全性」

こうした黒ポスト時代の問題を解決すべく、1901年（明治34年）に、ついに赤色のポストが試験的に設置されます。 このとき、素材も燃えやすい木製から、火事に強い鉄製へと大きく進化しました。

そして1908年（明治41年）、鉄製の赤い丸型ポストが正式に採用され、全国に広まっていきました。 日本郵便の公式な見解としても、赤色を採用した理由は「ポストの位置をわかりやすくするため」と説明されています。 やはり、遠くからでもパッと目につく「視認性の高さ」が、ポストの色を決める最も重要な要素だったのです。

郵便ポストの色の変遷

ただの赤じゃない！知られざるポストの色の秘密

「郵便ポストが赤い理由」はわかりやすさのため、と解説しましたが、実はこの「赤」にも、さらに深掘りしたくなるような面白い事実が隠されています。

正式な色の名前は「赤」じゃない？

私たちが普段「赤」と呼んでいるポストの色。実は、JIS（日本産業規格）の定める慣用色名では「朱色」や「あざやかな黄みの赤」と表現されることもあります。 また、塗料の色の番号でいうと、かつては「9R 4.5/15（オレンジに近い朱色）」でしたが、現在は「7.5R 4/14（赤）」という色番号が使われているようです。

少し専門的になりましたが、要するに「ただの真っ赤」ではなく、誰もが見やすく、親しみを感じられるように、絶妙に調整された特別な「赤」だということです。

> 【プロならこうする、という視点（創作）】

> 「新人デザイナーだった頃、ポスターに使う『赤』で悩んでいたら、先輩に『ポストの赤を100回見てこい』って言われたことがあるんですよ。あの赤って、どんな天気でも、どんな街並みの中でも、ちゃんと『そこにある』って主張するのに、威圧感がない絶妙な色なんです。視認性と景観の調和、その両方を満たす『答え』が、あのポストの赤にはあるんですよね。」

もしポストが緑色だったら？色の心理学

色の持つ力は侮れません。もし、ポストが赤ではなく、例えば緑色だったらどうなっていたでしょうか。

緑色は安心感や調和を表す色ですが、街路樹や公園の緑に紛れてしまい、見つけにくかったかもしれません。 実際、近代郵便制度発祥の地であるイギリスでは、最初期のポストに緑色を採用したものの、「田舎の風景に溶け込んで見つけにくい」という苦情が相次ぎ、1874年に現在と同じ赤色に変更したという歴史があります。 やはり、公共の設備として「すぐに見つかる」ことは、何よりも優先されるべき機能だったのです。

世界はカラフル！驚きの海外ポスト事情

日本では当たり前の赤いポストも、一歩海外に出ればその常識は覆されます。 世界の郵便ポストは、驚くほどカラフルで、その国の個性や文化を映し出しています。

黄色、青、緑…国によって全く違うポストの色

ヨーロッパ大陸では、フランスやドイツ、スイス、スペインなどで「黄色いポスト」が主流です。 これは、中世ヨーロッパで郵便馬車が到着を知らせるために使っていたホルンの絵が郵便のシンボルとなり、その色が黄色だったことに由来するとも言われています。

一方で、アメリカやロシアでは「青色」、中国やアイルランドでは「深緑色」が採用されています。

世界の郵便ポストの色（一例）

なぜその色に？ポストから見えるお国柄

ポストの色が赤の国は、イギリスや、かつてイギリス領だった国、あるいはイギリスから郵便制度を導入した国が多いという特徴があります。 日本もその一つというわけですね。

このように、ポストの色を調べてみると、その国の歴史や文化的な背景が見えてきて非常に興味深いです。海外旅行に行った際には、ぜひ現地のポストの色にも注目してみてください。きっと新しい発見がありますよ。

日本にもある！見つけたらラッキーな「赤くないポスト」探しの旅

「日本のポストは全部赤」…そう思っていませんか？実は、日本国内にも赤以外のレアなカラーの郵便ポストが存在し、観光スポットとして人気を集めているんです。

幸せを呼ぶ？黄色いポスト

全国各地で「幸せの黄色いポスト」が設置されています。 特に有名なのが、宮崎県の青島にあるポストで、縁結びの神社にちなんで設置されたと言われています。 また、愛知県の伊良湖菜の花ガーデンでは、菜の花にちなんで黄色いポストが設置されています。 見るだけでなんだかハッピーな気分になれそうですよね。

速達専用！都会に潜む青いポスト

都会のオフィス街などで、ごく稀に「青いポスト」を見かけることがあります。 これは「速達専用ポスト」で、1959年頃から都市部を中心に設置されました。 戦前の航空郵便用ポストが青緑色だったことを引き継いでいると言われています。 しかし、現在ではその数を大きく減らしており、全国でも数十本しか残っていない非常にレアなポストです。 もし見つけたら、かなりラッキーですよ！

> 【SNSの声（実例風）】
> 「日本橋で噂の青いポスト発見！😮✨ レトロな感じでカッコいい！速達専用なんだって。今も現役で使われてるのがすごい。思わず写真撮っちゃった。

青いポスト #速達ポスト #レトロ」

まだまだある！ご当地カラーポスト

その他にも、地域の名産や特色にちなんだ、ユニークな色のポストがたくさん存在します。

• 緑色のポスト: 抹茶の産地、愛知県西尾市には抹茶色のポストがあります。
• ピンクのポスト: 恋愛成就のパワースポット、島根県松江市の「カラコロ工房」には幸運を呼ぶと言われるピンクのポストが。
• 黒色のポスト: 郵便制度初期の黒ポストを復元したものが、長崎街道沿いや和歌山県などに設置されています。
• 金色のポスト: 東京2020オリンピック・パラリンピックの金メダリストの功績を称え、選手ゆかりの地に設置された「ゴールドポスト」もあります。 これはイギリスのロンドンオリンピックで行われた企画が元になっています。

旅先でこうした珍しいポストを探してみるのも、新しい旅の楽しみ方になるかもしれませんね。

まとめ：いつものポストが、もっと面白くなる！

毎日何気なく目にしている郵便ポストの「赤色」には、こんなにもたくさんの物語が詰まっていました。最後に、この記事の要点を振り返ってみましょう。

• 郵便ポストが赤い一番の理由は、誰にでもすぐに見つけてもらえるように「目立たせるため」。
• 実は、日本のポストは最初「黒色」で、トイレと間違えられるなどのトラブルもあった。
• 赤色で鉄製のポストに変わったのは、安全でわかりやすくするための工夫だった。
• 世界には黄色や青などカラフルなポストがたくさんあり、その国の歴史や文化を反映している。
• 日本国内にも、黄色、青、金色など、赤色以外のレアなポストが存在する。

今日から、あなたが街で郵便ポストを見かけたとき、その赤い色が少し違って見えるかもしれません。「ああ、この赤には黒いポスト時代の苦労があったんだな」「この色はイギリスから来たんだっけ」なんて、小さな物語を思い浮かべてみてください。

日常に隠された「なぜ？」を知ることは、毎日を少しだけ豊かにしてくれます。さあ、この面白い豆知識を、ぜひ家族や友人に話してみてくださいね！

雑談力向上委員会

編集部