アトレティコ・マドリード「開幕2戦未勝利」緊急事態！1.7億ユーロ大型補強の裏で何が？CL組み合わせ決定で”あの男”復帰説も急浮上！

はじめに

スペインの強豪クラブ、アトレティコ・マドリードが、2025-26シーズン開幕早々、大きな注目を集めています。巨額の資金を投じて行った大型補強にもかかわらず、まさかのラ・リーガ開幕2戦未勝利という思わぬスタートに、ファンからは不安と期待が入り混じった声が上がっているのです。さらに、先日発表されたチャンピオンズリーグの組み合わせ抽選結果も話題となり、今後の動向から目が離せません。今回は、アトレティコ・マドリードが今なぜ検索されているのか、その最新ニュースの核心に迫ります。

—

巨額投資の裏でまさかの開幕躓き！シメオネ監督の試練

アトレティコ・マドリードは、2025-26シーズンのラ・リーガ開幕戦でまさかの黒星を喫し、続く第2節でも引き分けに終わり、開幕2戦で未勝利という苦しいスタートを切りました。これは、今夏の移籍市場で1億7000万ユーロ（約272億円）以上もの巨費を投じ、7～9人の新戦力を迎えた大型補強を敢行したことを考えると、多くのサッカーファンにとって意外な結果と言えるでしょう。

開幕戦の衝撃：大型補強が機能しない守備の綻び

ラ・リーガ開幕節、アトレティコはエスパニョール戦でFWフリアン・アルバレスの先制ゴールでリードを奪ったにもかかわらず、後半に2失点を喫して逆転負けを喫しました。 これは、シメオネ監督のチームの代名詞とも言える堅固な守備に綻びが見られたことを示唆しています。続く第2節のエルチェ戦でも、FWアレクサンダー・スルロットが早々にゴールを奪ったものの、またしても相手の速攻から同点弾を許し、勝ち点1を分け合う結果となりました。 わずか2試合で勝ち点5を落としており、優勝争を目指す上で非常に厳しい立ち上がりと言わざるを得ません。

シメオネ監督のコメントと新戦力との融合の課題

ディエゴ・シメオネ監督は、開幕の躓きに対し、「誠実に言わせてもらうが、最初からうまくいくとは考えていなかった」と冷静にコメントしています。 同監督は、新加入選手が多いチームが軌道に乗るまでには時間が必要であると強調し、「平静さ、落ち着きこそが必要だ。私たちは素晴らしい選手たちを擁しているチームで、そのことを前提として努力を続けていかなければならない」と語っています。
実際、今夏にはビジャレアルからアレックス・バエナ、ナポリからジャコモ・ラスパドーリ、フェイエノールトからダヴィド・ハンツコ、ベティスからジョニー・カルドゾ、ボタフォゴからティアゴ・アルマダ、アタランタからマッテオ・ルゲリとフアン・ムッソ、アルメニアからマーク・プビル、バルセロナからクレマン・ラングレといった実力者が多数加入しました。 これらの新戦力がシメオネ監督の戦術に完全にフィットし、チームとして機能するには、まだ時間を要するのかもしれません。しかし、サポーターの期待値は高く、早期の巻き返しが求められています。

—

守備の要の長期離脱が暗い影を落とす

大型補強の裏で、チームにとって非常に痛いニュースが守備陣から届いています。長年アトレティコの守備を支えてきたウルグアイ代表DFホセ・マリア・ヒメネスが、クラブワールドカップで負った負傷からの回復が遅れ、9月末まで離脱する可能性があると報じられました。

プレシーズンからの不安：ヒメネスの不在

現在30歳のヒメネスは、2013年にアトレティコに加入以来、守備の要として君臨してきました。 しかし、昨季のクラブワールドカップでの負傷は予想以上に深刻で、当初プレシーズン合流が期待されていたものの、ふくらはぎの違和感を訴え、再び復帰が遠のいた形です。
シメオネ監督もヒメネスの重要性を認識しており、「ホセは我々にとって非常に重要な選手であり、キャプテンの一人なんだ。我々は彼を必要としている」とコメントしています。 チームが攻撃的なスタイルへとシフトしつつある中で、最終ラインを統率し、危機を未然に防ぐヒメネスの存在は不可欠です。彼の不在は、開幕からの失点数の増加に直結している可能性も否定できません。

守備再建への道のりと新加入選手の適応

ヒメネスの長期離脱は、クレマン・ラングレ、ダヴィド・ハンツコ、マーク・プビルといった新加入のDF陣の早期適応をさらに強く求めることになります。 特にラングレはバルセロナからフリーで加入し、昨シーズンもアトレティコでレンタル移籍していた経験があるため、チームへの順応は比較的スムーズと期待されます。 しかし、新システムや新たなパートナーとの連携構築には、やはり時間と実戦経験が必要です。アトレティコが伝統の堅守を取り戻すには、彼らのパフォーマンスが鍵を握ることになるでしょう。

—

チャンピオンズリーグ組み合わせ決定！強豪揃いの戦いへ

8月28日、2025-26シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ（CL）リーグフェーズの組み合わせ抽選会が行われ、アトレティコ・マドリードはポット2から強豪ひしめく戦いに挑むことが決定しました。

新フォーマットでの挑戦：アトレティコのCLの夢

昨シーズンから大幅に変更されたCLの新フォーマットでは、全36チームが1つのリーグ戦（リーグフェーズ）を戦う「スイス式トーナメント」が採用されています。 各チームは異なる8チームと対戦し、そのうちホーム4試合、アウェイ4試合を行います。
アトレティコ・マドリードは、これまでCLで3度の準優勝を経験しており、クラブ史上初のビッグイヤー獲得を目標としています。 シメオネ監督も「勝ちたい。そして、このグループは勝てるという確信を持っている」と勝利への強い意欲を示しており、この新フォーマットでの戦いが、彼らにとって新たな歴史を築く機会となるか注目されます。

移籍市場の締めくくりと”あの男”復帰説の真相

CLの抽選会と時を同じくして、夏の移籍市場は佳境を迎えました。アトレティコは攻撃陣の補強も模索しており、かつて所属したヤニック・フェレイラ・カラスコの復帰説が急浮上しています。 現在サウジ・プロリーグでプレーするカラスコは、2026年のW杯出場に向けて欧州復帰を目指しているとされ、アトレティコはドリブル突破を得意とするアタッカーを探しているとのこと。 しかし、昨季は負傷の影響で20試合を欠場し、コンディション面が懸念されています。
また、日本代表MF久保建英も候補に挙がっていたものの、EU圏外枠の問題から獲得は困難との見方が強いです。 一方、昨夏加入したMFコナー・ギャラガーには、鎌田大地が所属するクリスタル・パレスへのレンタル移籍の可能性が報じられ、初期交渉が行われたとされています。 シーズン序盤のチームの課題を解決するため、移籍市場最終盤の動きにも目が離せません。

—

背景・経緯：シメオネ長期政権と進化する”チョリスモ”

アトレティコ・マドリードの現状を理解するには、ディエゴ・シメオネ監督の存在は欠かせません。2011年12月に就任して以来、彼はクラブの象徴であり続けています。

チョリスモの確立と栄光の時代

シメオネ監督は、就任当初から「チョリスモ（シメオネ主義）」と呼ばれる堅守速攻と闘志あふれるプレースタイルをチームに植え付けました。 その結果、ラ・リーガを2度、ヨーロッパリーグを2度制するなど、計8つのタイトルを獲得し、クラブ史上最大の黄金期を築き上げました。 彼はクラブ史上最多の試合を指揮し、ラ・リーガにおける連続シーズン指揮年数でも最長記録を保持しています。 驚くべきことに、アトレティコ・マドリードとシメオネ監督は2023年11月に2027年夏までの契約延長を発表しており、最大で15年の長期政権となる可能性があります。

財政面での成長と攻撃的サッカーへの変貌

シメオネ体制下で、アトレティコはスポーツ面だけでなく財政面でも大きく成長しました。12シーズン連続でチャンピオンズリーグ出場権を獲得していることで資金力を高め、クラブ予算はパンデミック前のピーク時には約297%の成長率を記録しています。 これは、2025年4月にユニフォームサプライヤーであるナイキとの契約を2035年まで10年延長し、年間契約料が約2倍の3000万ユーロ（約50億円）に引き上げられたことからも見て取れます。
また、近年、アトレティコのサッカーは「守備的」という従来のイメージから大きく変化しています。実は、2023年にはリーグ戦で72ゴールを奪っており、これはマンチェスター・シティと同じ数字で、バイエルンやドルトムントに次ぐ記録でした。 4-4-2から5-3-2へのシステム変更は、一見守備的に見えますが、実際にはより攻撃的な選手が活躍できる環境を作り出していると分析されています。 グリーズマンやモラタといった前線の選手に加え、ウイングバックの攻撃参加が増え、より流動的な攻撃を目指しているのです。

—

関連情報・雑学：アトレティコのトリビア

アトレティコ・マドリードは、その歴史と文化においても興味深いエピソードが豊富です。

マドリードダービーの特別な意味

レアル・マドリードとアトレティコ・マドリードの対戦は「マドリードダービー」と呼ばれ、世界で最も熱いダービーマッチの一つとして知られています。意外にも、CLではアトレティコはレアルにめっぽう弱いという歴史があります。 2013-14シーズンと2015-16シーズンの決勝で敗れ、2016-17シーズンもレアルが勝利して優勝を飾るなど、苦い経験が多いのです。 今季、CLラウンド16で再びマドリードダービーが実現した際には、大きな注目を集めました。

シメオネ監督の息子たちもプロサッカー選手

ディエゴ・シメオネ監督には3人の息子がおり、全員がプロサッカー選手です。長男のジオバニはエラス・ヴェローナ、次男のジャンルカはCDイビサでプレーしています。そして三男のジュリアーノ・シメオネは、アトレティコ・マドリードに所属しており、2025年まで契約を延長しています。 親子三代にわたるサッカー選手としての活躍は、サッカー界でも珍しいケースと言えるでしょう。

—

今後の展望・まとめ：進化を続けるアトレティコが目指す頂

2025-26シーズン開幕早々に直面した課題は、アトレティコ・マドリードにとって大きな試練であると同時に、さらなる進化を遂げるためのステップとなる可能性を秘めています。大型補強で大幅に刷新されたスカッドと、攻撃的スタイルへの変貌を目指すシメオネ監督の”チョリスモ”が、いかに融合し、機能していくのかが最大の注目点です。

守備の要であるヒメネスの復帰は待たれますが、新加入の若手選手たちの台頭と、既存のベテラン選手との連携が深まれば、チームは本来の力を発揮できるはずです。特に、チャンピオンズリーグという新たな舞台での戦いは、チームの真価が問われることになります。過去3度の準優勝という悔しい経験を乗り越え、アトレティコ・マドリードが悲願のビッグイヤー獲得を果たす日は来るのでしょうか。レアル・マドリードやFCバルセロナといった「2強」の牙城を崩し、ラ・リーガの、そして欧州の主役となるため、アトレティコ・マドリードの今後の戦いから目が離せません。読者の皆さんも、この「知らないと損する」変動期の彼らの動向をぜひ追いかけてみてください。

雑談力向上委員会

編集部