時事・トレンド
PR

ボツリヌス菌による食中毒発生に関する報道まとめ

oufmoui
記事内に商品プロモーションを含む場合があります
スポンサーリンク

富山県富山市におけるボツリヌス食中毒の疑い

2024年7月、富山市内で同居する10代から80代の家族4人が、目の異常や呼吸困難などの症状を訴えました。このうち10代、50代、70代の女性3人が重症で入院し、80代の男性は軽症で一時入院後退院しています。富山県衛生研究所の検査で、4人の便や血清からボツリヌス毒素が検出されたため、富山市保健所はボツリヌス毒素による食中毒の可能性が高いと判断し、原因を調査しています。 原因食品は特定されておらず、家族の退院後に聞き取り調査などを行い、原因究明を進めるとしています。ボツリヌス毒素は、土や泥の中に広く存在するボツリヌス菌が酸素がない状態で産生する強い毒素であり、全国的には保存食品や発酵食品を介した食中毒が報告されています。保健所は、缶詰や真空パック食品、発酵食品などは適切に保存し、期限内に消費すること、また、異常に膨らんでいたり、異臭がしたりする場合は食べないよう注意を呼びかけています。

新潟市におけるボツリヌス食中毒の発生(複数報道より)

2025年1月、新潟市内に住む50代女性が、11月頃に購入し常温で保管していた要冷蔵食品を食べた後、眼のチカチカ感、口渇感、嚥下困難感、呂律不良などの症状を訴え、全身麻痺を起こし入院しました。国立感染症研究所の検査で、患者の血清および便からC型ボツリヌス毒素が検出され、ボツリヌス食中毒と断定されました。女性は意識はあるものの全身麻痺で人工呼吸器を装着した状態が続いていますが、回復傾向にあると報道されています。 女性が食べた食品は、容器包装詰めの要冷蔵食品で、ブルーチーズのような臭いや味がしていたとのことです。新潟市保健所は、真空パックなどで膨張、異臭のある食品は絶対に食べないよう呼びかけています。 この事例は、1982年の調査開始以来、新潟市で初めて確認されたボツリヌス菌による食中毒です。 複数の報道機関が、この事例に関して、要冷蔵食品の常温保存の危険性や、真空パックなどの膨張・異臭は菌の増殖を示唆する可能性、ボツリヌス毒素は加熱で毒性を失うため十分な加熱調理が予防策となる点を強調して報道しています。

ボツリヌス菌と食中毒に関する一般的な情報(厚生労働省資料より)

ボツリヌス菌は、低酸素環境下で致死性のボツリヌス毒素を産生する細菌です。ボツリヌス毒素は強力な神経毒で、神経機能を阻害し、呼吸と筋肉を麻痺させます。 人のボツリヌス症は、食品由来、乳児、創傷、吸入など複数の経路で発生します。食品由来のボツリヌス症は稀ですが、早期診断と抗毒素による治療が不可欠で、そうでなければ死に至る可能性があります。自家製の缶詰、保存食、発酵食品は、食品由来のボツリヌス症の感染源となりやすいです。 食品由来のボツリヌス症の症状は、初期段階では疲労感、衰弱、めまいなどから始まり、その後、視力調節の低下、口渇、嚥下や会話の障害などが現れます。 ボツリヌス菌は嫌気性菌で、酸素のない環境で増殖し毒素を産生します。不適切な食品処理により、ボツリヌス菌が増殖し毒素が産生されることで食中毒が発生します。ボツリヌス毒素は加熱によって毒性を失うため、十分な加熱調理が予防策となります。 乳児ボツリヌス症は、生後6か月未満の乳児がボツリヌス菌の芽胞を取り込むことで発症し、蜂蜜が主な感染源とされています。そのため、1歳未満の乳児には蜂蜜を与えないよう注意が必要です。

過去のボツリヌス食中毒事例(東京都資料より)

東京都では過去にもボツリヌス菌による食中毒が発生しており、1998年にはオリーブの塩漬け(瓶詰)、1999年には原因不明の食品、2017年には蜂蜜が原因とされています。これらの事例では、死亡例は2017年の蜂蜜による事例のみです。

蜂蜜とボツリヌス菌(産経ニュースより)

2017年には、離乳食で蜂蜜を摂取していた生後6カ月の男児が乳児ボツリヌス症で死亡する事例がありました。この事例を受け、厚生労働省は改めて1歳未満の乳児への蜂蜜摂取の危険性を注意喚起しています。蜂蜜にはボツリヌス菌の芽胞が含まれる可能性があり、乳児の腸内では菌が増殖しやすく、重篤な症状を引き起こす可能性があるためです。

この報道まとめは、提供された検索結果に基づいて作成されており、それ以上の情報は含まれていません。

スポンサーリンク
ABOUT US
雑談力向上委員会
雑談力向上委員会
編集部
記事URLをコピーしました