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2025年度大学入学共通テスト結果速報と分析

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試験実施状況とトラブル

2025年1月18日と19日の2日間、全国651か所の会場で大学入学共通テストが行われました。49万人余りが受験を申し込んでおり、全国的には大きな混乱なく2日間の日程が終了しました。しかし、いくつかの会場ではトラブルが発生しました。

大阪府と京都府の7つの大学の試験会場では、人身事故による鉄道の遅れのため、計849人の受験生の試験開始が30分から1時間繰り下げられました。 具体的には、龍谷大学で432人、大阪電気通信大学で323人などです。 その他、鉄道やバスの遅れにより、新潟大学、長岡技術科学大学、日本体育大学でもそれぞれ1人の受験生の試験開始が40分から2時間半繰り下げられました。 また、監督者や連絡員の対応の誤りにより、埼玉大学で37人、宇都宮大学で4人、福井県立大学で1人、合計42人が理科の試験で再試験の対象となりました。さらに、滋賀県彦根市の滋賀大学会場では、監督者の案内ミスにより85人が再試験対象となりました。 1日目と2日目あわせて、合計128人が再試験の対象となり、不正行為は4件確認されました。体調不良などで受験できなかった受験生のための追試験は、1月25日と26日に東京と大阪の計4会場で行われる予定です。試験の結果は全国838の大学などの入試に利用される予定です。

新科目「情報」と出題傾向

今回の共通テストでは、新しい学習指導要領に対応し、「情報」が新たに試験科目として加わりました。データ活用やプログラミングの知識が問われる内容で、大手予備校では、事前に公開された試作問題から、実社会でのプログラミング知識と数学的センスの組み合わせが必要だと分析していました。 受験生からは、過去問がなく対策が難しかったものの、教科書の内容を理解していれば対応できたという声や、常識的な知識で解ける問題が多かったという声がありました。一方で、新課程が簡単になると期待していたが、難しい問題もあったという声もありました。

各教科の難易度分析

大手予備校による分析では、新しい学習指導要領を意識した問題が出題されている傾向が見られました。河合塾は、数学ⅠAについて、文章量とマーク数は昨年よりやや増加したものの、丁寧な誘導の後、思考力を試す問題が目立ったと分析しています。特に第4問の期待値に関する問題は、条件の読み取りが難しく、受験生間の得点に大きな差がついた可能性があると指摘しています。

英語リーディングについては、河合塾は、大問数が2題増えたものの、マーク数は減少し、総語数も減少したため、全体的には昨年より取り組みやすかったと分析しています。試作問題と同様の形式の問題も出題されました。

地理歴史・公民では、代々木ゼミナールは、資料や図表を利用した出題が増え、思考力や判断力が問われていると分析しています。「地理総合、地理探究」では、GISを用いたデータ分析に関する問題が出題されました。「歴史総合、世界史探究」では、文字史料が減少し、地図やグラフなどの資料が増加したと指摘しています。「歴史総合、日本史探究」では、松本清張の作品を題材にした問題が出題されました。 河合塾は歴史総合において、日本史と世界史の融合問題が出題され、受験生から戸惑いの声が上がったと報告しています。

国語では、現代文において、外来語の使い方をめぐる問題や、複数の資料を横断的に読み取る問題が出題され、新たな傾向が見られたと分析されています。

予想平均点

データネット(ベネッセ・駿台)は、予想平均点速報版を発表し、文系6教科は611点(1000点満点)、理系6教科は632点(1000点満点)と発表しました。この予想平均点は、データネット実行委員会が実施した問題分析と、駿台予備学校在籍生の一部のデータを加味して予想されたものです。

試験開始時刻の繰り下げ

京阪本線の寝屋川市駅での人身事故の影響で、京都府と大阪府の7大学8試験場において、最大60分、試験開始時刻が繰り下げられました。影響を受けた受験生は849人に上ります。また、JR上越線の車両点検による遅延の影響で、新潟県内の2大学2試験場では最大150分の繰り下げがありました。影響を受けた受験生は2人でした。

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