ディズニーデザインの東海道新幹線「Wonderful Dreams Shinkansen」運行開始
特別塗装車両の概要とデザイン
JR東海は2月21日、東京ディズニーシーの新エリア「ファンタジースプリングス」をテーマに特別塗装を施した東海道新幹線の運行を開始しました。 この特別車両「Wonderful Dreams Shinkansen」は、N700Aの16両編成で、東海道新幹線開業60年で初の特別塗装となります。車体には、「アナと雪の女王」、「塔の上のラプンツェル」、「ピーター・パン」といったディズニー映画に登場するキャラクターが描かれ、各車両ごとに異なるデザインが施されています。側面には、それぞれの映画をイメージした水色、紫、緑などのカラーリングが採用されています。特に、乗降口付近には主要キャラクターが大きく描かれ、ディズニーの世界観を表現しています。 さらに、車内にもディズニーの要素が取り入れられており、座席のヘッドカバーやテーブルの裏側にはキャラクターのデザインが施され、車内チャイムには「塔の上のラプンツェル」の楽曲が使用されています。これらの工夫により、乗客は車内外を通じてディズニーの世界観を存分に楽しむことができます。 運行開始日の名古屋発東京行きの初列車は指定席の約8割が予約されており、多くのファンが乗車しました。
運行期間と路線
「Wonderful Dreams Shinkansen」の運行期間は2025年2月21日から9月中旬頃までを予定しており、東京~新大阪間の「ひかり」と「こだま」を中心に運行されます。 運行頻度は、金曜日から日曜日までは1日2往復、月曜日、火曜日、木曜日には1往復の運行を予定しています。 具体的な運行スケジュールは、JR東海の専用ウェブサイトで公開されています。
JR東海とオリエンタルランドの協業による企画
この特別塗装車両の企画は、JR東海と東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドの共同プロジェクトです。 オリエンタルランドが2024年6月に東京ディズニーシーにオープンした新エリア「ファンタジースプリングス」のプロモーションと、新幹線の利用客増加を目的としています。 JR東海は、東海道新幹線を利用して東京ディズニーリゾートを訪れる多くの観光客をターゲットに、特別な体験を提供することで集客につなげたいと考えています。 東海道新幹線開業60周年という節目を記念した、両社にとって特別な取り組みと言えます。
運行開始時の様子と関係者のコメント
2月21日朝、名古屋駅では「Wonderful Dreams Shinkansen」の初運行を祝う多くのファンが詰めかけました。 駅員による見送りなど、盛況のうちに運行が開始されました。 JR東海の丹羽俊介社長は、「より多くのお客様に新幹線に乗って夢の中にいるような気持ちになってもらい、テーマパークを訪れて楽しんでほしい」とコメントし、オリエンタルランドの吉田謙次社長は、「この特別な新幹線にご乗車されるお客様の旅の思い出がより素晴らしいものになれば」と期待を述べています。 ミッキーマウスも登場するなど、華やかな出発式となりました。
今後の展開
今回の特別塗装車両の運行は、東海道新幹線開業60周年を記念した、JR東海とオリエンタルランドによる初の試みです。 今後の同様の企画については、現時点では予定されていませんが、新幹線利用促進に繋がる機会があれば検討していくとのことです。