第67回グラミー賞授賞式:ビヨンセが年間最優秀アルバム賞を受賞、その他主要部門の結果と話題の出来事
年間最優秀アルバム賞受賞:ビヨンセの快挙
ビヨンセがアルバム『COWBOY CARTER』で年間最優秀アルバム賞を受賞しました。これはビヨンセにとって初の年間最優秀アルバム賞受賞となります。彼女は最多11部門にノミネートされており、最優秀カントリー・アルバム賞も受賞するなど、輝かしい結果を残しました。受賞スピーチでは、「この栄誉にとても光栄に思う」と感謝の言葉を述べています。 『COWBOY CARTER』は、アメリカの音楽界における黒人の貢献について重要な歴史的教訓を伝えているだけでなく、黒人カントリーミュージックを次世代に紹介している点が高く評価されたと見られています。洗練された楽曲や、マイリー・サイラスとのデュエット曲「II MOST WANTED」といった印象深い名曲が収録されていることも受賞に繋がった要因と考えられます。
主要部門の受賞結果
年間最優秀楽曲賞と年間最優秀レコード賞は、ケンドリック・ラマーがカナダのラッパー兼シンガーのドレイクとの確執を歌った楽曲「Not Like Us」で受賞しました。最優秀新人賞はチャペル・ローン、最優秀ポップ・ボーカル・アルバム賞はサブリナ・カーペンターの『Short n’ Sweet』が受賞しました。さらに、ドーチーが女性として史上3人目となる最優秀ラップ・アルバム賞を『Alligator Bites Never Heal』で受賞しました。 これらの受賞は、それぞれのアーティストの音楽性や作品への評価の高さを示す結果となりました。特に、ドーチーの最優秀ラップ・アルバム賞受賞は、女性ラッパーの歴史に新たな1ページを刻む出来事となりました。
その他の注目すべき受賞と話題
最優秀プロデューサー(ノン・クラシック)賞はダン・ナイグロ、最優秀ソングライター(ノン・クラシック)賞はエイミー・アレンが受賞しました。 また、今年の授賞式は、ロサンゼルスの壊滅的な山火事を受け、被災者のための募金活動を兼ねたものとなりました。この山火事では29人が死亡し、数千人が避難しました。ショーは、地元バンドのドーズをフィーチャーした「I Love LA」で幕を開け、被災者への支援と、消火活動に尽力する隊員たちの献身を称える特別な意味を持つイベントとなりました。 さらに、日本のMrs. GREEN APPLEの大森元貴らがグラミー賞会場にいたことがSNSで話題となりました。
レッドカーペットのファッション
テイラー・スウィフトはヴィヴィアン・ウエストウッドの真っ赤なミニドレス、レディー・ガガはブラックのロングドレスに黒髪姫カットという個性的なスタイルでレッドカーペットに登場しました。他にも多くのアーティストが華やかな衣装でレッドカーペットを彩りました。 各アーティストの衣装は、それぞれの個性を際立たせ、グラミー賞授賞式にふさわしい華やかさを演出しました。
放送・配信情報
第67回グラミー賞授賞式は、WOWOWで独占生中継されました。二カ国語版(同時通訳)と字幕版の両方が放送・配信され、日本の視聴者もリアルタイムで授賞式を楽しむことができました。 WOWOWでの放送・配信により、日本の音楽ファンも世界的な音楽イベントを自宅で手軽に楽しむことができました。
ノミネートアーティスト
ビヨンセが11部門、チャーリーXCX、ビリー・アイリッシュ、ケンドリック・ラマー、ポスト・マローンが7部門、サブリナ・カーペンター、チャペル・ローン、テイラー・スウィフトが6部門と、多くのアーティストが複数の部門にノミネートされました。 この多数のノミネートは、今年の音楽シーンが非常に多様で競争が激しかったことを示しています。
パフォーマンス
授賞式では、ビリー・アイリッシュ、サブリナ・カーペンター、チャーリーXCX、シャキーラ、ベンソン・ブーン、チャペル・ローン、ドーチー、レイ、テディ・スウィムズなど、多くのアーティストがパフォーマンスを披露しました。 これらのパフォーマンスは、授賞式をさらに盛り上げ、視聴者に感動を与えました。