大雪による高速道路通行止めと交通への影響
関東・甲信越地方の通行止め状況
群馬県では、関越自動車道が、大雪への予防的措置として2月8日午前1時30分から通行止め区間を拡大し、新潟県の長岡ジャンクションから群馬県の渋川伊香保インターチェンジの間の上下線が通行止めとなりました。これは、今後の積雪増加による車両の立往生などを防ぐための予防措置です。通行止め区間は、関越自動車道の主要区間であり、新潟と関東地方を結ぶ重要な交通ルートであることから、物流や人の移動に大きな影響を与えていると考えられます。通行止め期間は、現時点では発表されていませんが、今後の天候状況によっては、さらに拡大または延長される可能性も示唆されています。通行止めによる影響は、高速道路を利用するドライバーだけでなく、周辺道路の渋滞や公共交通機関の遅延など、広範囲に及ぶ可能性があります。ドライバーは、最新の道路情報を確認し、不要不急の外出を控え、やむを得ず外出する際は冬タイヤやチェーンの装着など安全対策を徹底することが求められます。
東海・北陸地方の通行止め状況
中部地方整備局と中日本高速道路などによりますと、2月7日時点において、名阪国道(亀山IC~天理東IC)、東名高速・名神高速(小牧JCT~京都東IC)、伊勢湾岸道(みえ川越IC~新名神高速 草津JCT)、東海環状道(新四日市JCT~大安IC)、北陸道(敦賀IC~米原JCT)、東名阪道(桑名東IC~伊勢関IC)などで予防的通行止めが行われています。また、国道21号線(岐阜県大垣市から滋賀県米原市にかけての一部)や、名神高速や北陸道と並行して通っている国道8号線の一部区間も通行止めとなっています。中部地方整備局は、雪の状況によっては通行止めの範囲が広がる可能性があるとしており、大雪が予想される地域への外出を控えるとともに、やむを得ず外出する場合は最新の気象や道路情報を確認するよう呼びかけています。通行止めは、広範囲の高速道路や主要国道に及んでいるため、地域経済や物流への影響も懸念されます。特に、東名高速道路と名神高速道路は、東西を結ぶ重要な交通ルートであるため、通行止めによる影響は甚大です。
近畿地方の通行止め状況
近畿地方整備局は、2月7日午後2時時点において、名神高速道路や新名神高速道路など、複数の高速道路で予防的な通行止めを行う予定であると発表しました。具体的には、2月7日午後8時頃から名阪国道(亀山IC~天理東IC)、午後9時頃から東名高速・名神高速(小牧JCT~京都東IC)、新名神高速・伊勢湾岸道(みえ川越IC~草津JCT)、北陸道(米原JCT~敦賀IC)、京滋バイパス(瀬田東JCT~宇治西IC)などが通行止めとなる予定です。また、国道1号線、国道8号線、国道21号線の一部区間も通行止めとなる見込みです。さらに、阪神高速7号北神戸線全線、阪神高速31号神戸山手線の一部区間、阪和道、関西空港道、阪和道・湯浅御坊道路の一部区間も通行止めとなる可能性が高いとしています。JR西日本も、湖西線、山陰線、北陸線の一部区間で本数を減らしたり、運転を取りやめるなど、交通機関に広範囲にわたる影響が出ています。近畿地方整備局は、大雪が予想される地域への外出を自粛するよう呼びかけ、やむを得ず外出する場合は最新の気象情報や道路情報を確認し、冬タイヤやチェーンを装着するよう促しています。
九州地方の通行止め状況
九州自動車道の一部区間(鹿児島北インターと栗野インターの間、加治木ジャンクションと隼人西インターの間)が一時通行止めとなりました。通行止めは解除されましたが、最大3キロメートルに及ぶ渋滞が発生しました。この通行止めにより、鹿児島市内と鹿児島空港を結ぶ連絡バスは迂回運行を余儀なくされ、最大2時間の遅延が発生しました。また、鹿児島と福岡、熊本を結ぶ高速バスの一部便も運休となりました。九州自動車道は九州地方の主要な交通網であるため、通行止めは地域経済や物流に大きな影響を与えたと考えられます。
首都高速道路八重洲線の長期通行止め
首都高速道路では、日本橋区間地下化事業に伴い、高速八重洲線(神田橋JCT~西銀座JCT、京橋JCT~汐留JCT)が2025年4月上旬から2035年度まで長期通行止めとなります。これは、新たな都心環状ルート整備の一環であり、東京高速道路(KK線)の廃止と歩行者中心の空間への再生を目的としています。通行止め期間中は、八重洲出入口、丸の内出口、新橋出入口、土橋入口、西銀座入口、新京橋出口が利用できなくなります。ただし、汐留出入口と東銀座出口は利用可能です。首都高速道路は、通行止めの詳細情報や渋滞予測などをウェブサイトなどで随時公開し、ドライバーへの情報提供に努めています。
その他の交通機関への影響
大雪の影響で、東海道新幹線、山陽新幹線では遅延の可能性が指摘されています。また、全日空と日本航空では複数の便が欠航しており、空の便にも影響が出ています。 JR西日本は、湖西線や山陰線などで本数を減らしたり、運転を取りやめるなど、在来線にも影響が出ています。 新潟県では、関越道、日東道、北陸道など広範囲で高速道路の通行止めが発生し、国道も通行止めとなっています。北海道十勝地方では路線バスの一部運行が再開されましたが、その他の路線は除雪状況を見て再開を判断するとしています。 鹿児島県では、雪に関する注意報は解除されましたが、高速道路の一部通行止めや空港連絡バスの遅延など、交通の乱れが続いています。