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ヒューリック、2025年を展望! 物流・ホテル・M&Aで加速する成長戦略の最前線

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はじめに

不動産大手のヒューリックは、都心に位置する高品質なオフィスビルを基盤とし、多様な事業領域で持続的な成長を追求している企業です。特に、2025年を射程に入れた最新の動きでは、中長期経営計画の加速、新規事業領域への積極的なM&A、そして環境不動産への注力が目立ちますね。変化の激しい現代において、ヒューリックがどのような戦略で未来を切り拓こうとしているのか、その最前線を詳しく見ていきましょう。

国際物流拠点「WING NRT」開発で新たな物流の潮流を掴む

ヒューリックは、日本航空(JAL)と共同で、国際物流拠点「WING NRT」の開発を進めています。これは、航空上屋施設と物流施設が一体となった国内初の試みで、国際貨物需要の増加に対応することを目指しているそうです。
「WING NRT」は成田空港から直線距離で10kmの成田市下福田地区に位置し、約45.6ヘクタールの広大な敷地で展開されます。 この地域は、千葉県内で初めて地域未来投資促進法における重点促進区域として承認されており、税制や投資の優遇措置が受けられるのが大きなポイントですね。
施設内には最先端のテクノロジー機器が導入されるほか、医薬品専用の定温庫や高機能の冷蔵・冷凍庫なども完備される予定です。 これにより、半導体や精密機器、リチウム電池、越境EC関連商品、医薬品、農林水産品といった多様な貨物の集積基地としての機能が期待されています。
2027年に着工し、2029年の開業を目指しているとのことで、このプロジェクトはヒューリックの新たな収益の柱となるだけでなく、日本の国際物流における重要な拠点となる可能性を秘めています。 今後、北千葉道路の延伸(2028年度末予定)により、成田空港や東関東自動車道成田ICへのアクセスも格段に向上するそうで、さらなる利便性の向上が期待されますね。

ホテル事業の積極展開:「ザ・ゲートホテル」ブランドが拡大

ヒューリックは、ホテル事業においても積極的な展開を見せています。特に注目は、高級感と地域性を重視した「ザ・ゲートホテル」ブランドの拡大です。
2025年には、福岡・天神駅直結の新施設「HULIC SQUARE FUKUOKA TENJIN」の高層階に「THE GATE HOTEL 福岡 by HULIC」が開業予定です。 2025年4月24日の開業を予定しており、デザインコンセプトに「活気と才知」を掲げ、福岡のエネルギーを体現するホテルを目指しているとのこと。 九州初出店であり、国内では6軒目の「ザ・ゲートホテル」ブランドとなりますね。 最上階の19階にはロビーとテラス付きのラウンジ、地元食材を活用したオールデイダイニング「Anchor Grill Fukuoka」が設けられ、福岡の景観を一望できる贅沢な空間が提供されるそうです。 客室は10階から18階に位置し、70㎡のスイートルーム「THE GATE」から23㎡の「Modest」まで、多様なタイプが用意されています。
また、少し前の情報になりますが、2025年2月26日には横浜に「ザ・ゲートホテル横浜 by HULIC」が開業しています。 横浜開港170年の歴史と現代の横浜の魅力を体感できるライフスタイルホテルを目指し、横浜港を臨む絶好のロケーションと洗練された空間が融合したホテルとして注目を集めていますね。

新中期経営計画(2025-2027年)で利益成長を加速

ヒューリックは、2025年度から新たな中期経営計画(2025-2027年)をスタートさせています。 これは、2020-2029年の中長期経営計画の最終フェーズ(フェーズⅢ)を2年前倒しで進めるものだそうです。
この新中期経営計画では、2027年までに経常利益1,800億円以上の達成を目指しています。 これは、2029年の長期経営目標を2年前倒しで達成するという強い意思表示だと言えるでしょう。 2024年12月期には経常利益が1,543億円となり、従来の2025年目標の1,500億円を1年前倒しで達成していることから、目標達成への自信がうかがえますね。
計画の基本方針としては、「高い利益成長」と「安定基盤利益拡大」を実現するためのポートフォリオ再構築を重視しています。 特に、東京23区の駅近物件を中心に安定した収益を確保しつつ、戦略的な物件取得を進める方針です。
開発事業においても、竣工物件の利益最大化と環境変化を見極めた開発を推進するとのこと。 銀座などの重点エリアでの開発に加え、都心型データセンターや研究施設の竣工も予定しており、これにより資本効率を高めつつ、高い利益成長を実現することを目指しているそうです。

M&A戦略で新たな事業領域を拡大

ヒューリックは、新中期経営計画においてM&A戦略を重要な成長ドライバーと位置づけています。 2027年12月期までにM&Aに1,000億円を投じる計画だそうです。
直近の動きとしては、2025年8月に地層掘削機器メーカーの鉱研工業をTOB(株式公開買い付け)で子会社化する予定です。 約64億円を投じるこのM&Aは、ヒューリックの事業との関連性が高い建設会社との接点強化や、温泉旅館「ふふ」での温泉・地下水施設のメンテナンス、新規開発案件などでのシナジー効果を見込んでいるとのことです。
これに先立ち、2024年には個別指導塾「TOMAS」を運営するリソー教育や、投資用不動産販売のレーサムを子会社化していますね。 リソー教育の子会社化により、こども教育事業への本格参入を図り、ヒューリックが保有する駅前の好立地物件をリソー教育に紹介することで、競争優位性のある教室展開を加速させる狙いがあるそうです。
こうしたM&Aは、高齢者・健康事業、観光事業、こども教育事業といった新規事業領域への取り組みを強化し、収益源の多様化を目指すヒューリックの戦略の一環と言えるでしょう。

サステナビリティ経営の深化とRE100達成

ヒューリックは、サステナビリティ経営の深化にも力を入れています。環境対応や人的資本の価値最大化、ガバナンス強化を通じて、持続可能な社会の実現と企業成長を両立させる取り組みを推進しているとのことです。
特に注目すべきは、再生可能エネルギーの活用です。ヒューリックは、2023年にRE100(事業活動で消費する電力を100%再生可能エネルギーで賄う目標)を実質達成したと発表しています。 これは当初計画の2025年よりも1年前倒しでの達成であり、同社の環境への取り組みにおける先進性を示していますね。
また、高齢者施設においては、AI・IoT技術を活用した「スマートシニアハウジング構想」を進めています。 見守りシステムや顔認証カメラ、介護記録ツールなどを連携・提供するプラットフォームを備えた最先端の高齢者施設の提供を目指し、介護スタッフの業務効率化や入居者のQOL(Quality of Life)向上を図っています。 さらに、木造・木質化の推進によるCO2排出量削減にも取り組むなど、多角的に環境負荷低減に貢献していますね。

堅調な業績推移と投資家への還元

ヒューリックの業績は堅調に推移しています。2025年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常利益は、前年同期比2.6%増の665億円となりました。 通期計画の1,640億円に対する進捗率は40.6%で、5年平均の46.6%は下回っているものの、会社が試算する7-12月期(下期)の連結経常利益は前年同期比8.9%増の974億円に伸びる計算だそうです。
ヒューリックは、利益成長に応じた株主還元も重視しており、上場以来、毎期増配を続けています。 新中期経営計画(2025-2027年)では、連結配当性向を40%以上とすることを目標としていますね。
ヒューリックリート投資法人も、2025年2月期の営業収益が12,456百万円(前期比8.3%増)、営業利益が6,787百万円(前期比11.9%増)、当期純利益が5,928百万円(前期比12.8%増)と好調な推移を見せています。 1口当たり分配金は4,000円を維持しており、2026年2月期までの予想分配金も4,000円を据え置いています。 これは、収益性やクオリティを高めながら、資産入れ替えにより譲渡益を計上し、投資主還元を強化している結果と言えるでしょう。

まとめ

ヒューリックは、2025年を節目として、国際物流拠点の開発、ホテル事業の積極展開、そしてM&Aによる新規事業領域の拡大という三位一体の成長戦略を加速させています。 不動産賃貸事業を核としつつも、環境対応や高齢者・健康事業、こども教育事業といった社会課題解決に貢献する領域にも積極的に投資することで、持続的な企業価値向上を目指していることが明確に示されていますね。
特に、RE100の早期達成やAI・IoTを活用したスマートシニアハウジング構想など、先進的な取り組みは、同社が未来を見据えた経営を実践している証と言えるでしょう。 今後のヒューリックの動向は、不動産業界全体のトレンドを占う上でも、非常に注目されますね。

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