中谷潤人:WBCバンタム級3度目の防衛戦と今後の展望
3度目の防衛戦:ダビド・クエジャル戦
2025年2月24日、東京・有明アリーナにて、WBC世界バンタム級王者・中谷潤人が、同級6位ダビド・クエジャルとの3度目の防衛戦に臨みました。前日計量では、中谷は53.3キロ、クエジャルは53.2キロで、ともにリミットをクリアしました。フェースオフでは約30秒間、にらみ合った後、グータッチで別れ、「マニアーナ!(また明日ね)」と挨拶を交わしました。中谷選手は会見で、「体調も万全で調整も順調。試合を迎えるのが楽しみ」と意気込みを語っていました。また、KOを狙うと宣言し、計量と試合に気持ちを集中させていたことも報じられています。 中谷選手は、フライ級、スーパーフライ級、バンタム級の3階級制覇を達成しており、プロデビュー以来29戦全勝という圧倒的な強さを誇ります。今回の試合は、デビュー以来30戦目、世界戦としては9戦目となります。過去の8戦のうち7戦でKO勝ちを収めており、今回も芸術的なボクシングを披露すると期待されていました。
試合結果:3回KO勝利と統一戦への展望
中谷潤人は、ダビド・クエジャルに対し、3回KO勝ちを収め、3度目の防衛に成功しました。試合はPrime Videoでライブ中継されました。 3ラウンド目、中谷は2度のダウンを奪取し、圧倒的な強さで勝利を掴みました。試合後には、IBF王者の西田凌佑がリングに上がり、中谷は「西田選手、やりましょう」と統一戦を提案。西田もこれを承諾し、日本人同士の統一戦が実現することになりました。中谷選手は、試合後、「しっかり倒せて良かった」とコメントしており、今後の統一戦に向けた意気込みを示しました。 複数の報道では、中谷の圧巻のKO勝利を称賛する記事が掲載されており、「ビッグバン」という新愛称にふさわしい試合運びだったと評価されています。
新愛称「ビッグバン」と今後の目標
中谷潤人は、昨年2月の世界3階級制覇以降、3連続KO勝利を収めており、今回の試合でもその勢いを維持しました。 新たに「ビッグバン」という愛称を冠して臨んだ防衛戦で、中谷選手は「試合の時に(ビッグバンを)アピールします」と発言しており、その言葉通り、強烈なKO勝利で期待に応えました。 中谷選手は、防衛戦を成功させたことで、井上尚弥選手との対戦への期待が高まっています。 自身のボクシングスタイルについて、「バンタムに上げたくらいから、自分の思い描いていたボクシングが出来るようになってきました」とコメントしており、今後の更なる活躍に期待が寄せられています。
その他の試合結果
同日に開催された「Prime Video Boxing 11」では、中谷潤人vsクエジャル戦以外にも、WBA世界バンタム級タイトルマッチで堤聖也と比嘉大吾が対戦し、ドロー決着となりました。また、那須川天心がジェーソン・モロニーに判定勝利を収めるなど、複数の注目カードが組まれていました。 これらの試合は、Amazonプライムビデオで独占ライブ配信されました。
試合の視聴方法
中谷潤人vsクエジャル戦を含む「Prime Video Boxing 11」は、Amazonプライムビデオで独占ライブ配信されました。Amazonプライム会員であれば追加料金なしで視聴可能で、未加入者は30日間の無料体験を利用して視聴することができました。