マンチェスターユナイテッド激震!開幕未勝利の惨状、20歳メイヌー流出危機!
はじめに
名門マンチェスター・ユナイテッドが、2025-26シーズン開幕から衝撃のスタートを切りました。多額の資金を投じて大型補強を敢行し、新体制での再出発を誓ったにもかかわらず、リーグ戦2試合で未だ勝利を掴めず、早くもチーム内外から厳しい声が上がっています。特に、期待の若手生え抜きである20歳のMFコビー・メイヌー選手が、出場機会の激減を受けて退団を希望しているというニュースは、まさに青天の霹靂。この激動の時期に、なぜマンチェスター・ユナイテッドがこれほどまでに注目を集め、今、何が起きているのかを徹底解説していきます。
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開幕2試合の衝撃的な低迷:アモリム監督に早くも疑問符
マンチェスター・ユナイテッドは、2025-26シーズン開幕から、サポーターの期待を裏切るスタートを切ってしまいました。プレミアリーグの開幕戦では、本拠地オールド・トラッフォードで強豪アーセナルと激突。新戦力を多数迎え、新たな戦術で臨んだものの、結果は0-1での手痛い敗戦となりました。続く第2節のフルアム戦では、アウェイでの戦いとなり、先制しながらも終盤に追いつかれ、1-1のドローに終わっています。この結果、開幕2試合を終えて1分1敗の勝ち点1。プレミアリーグの順位はまさかの16位に沈んでおり、昨シーズンの悪夢が再び繰り返されるのではないかという不安が、早くもクラブ全体を覆い始めています。
ルベン・アモリム監督への早期のプレッシャー
昨シーズン途中、2024年11月に就任したルベン・アモリム監督は、今シーズンこそは自身の哲学を浸透させ、チームを上位に導くと期待されていました。しかし、その手腕には早くも疑問符がつき始めています。昨シーズン就任後からのリーグ戦成績は29試合でわずか7勝に留まり、勝率は24.1%という厳しい数字です。 これまでの試合では、一貫して3-4-2-1のシステムを採用していますが、この戦術がチームの選手層や個々の能力と完全にフィットしているとは言い難い状況です。特に、攻撃面での停滞感が指摘されており、チャンスは作るものの、決定力不足が解消されていない点が大きな課題となっています。 フルアム戦ではPK失敗もあり、チャンスをものにできない展開が続きました。
クラブのレジェンドであるウェイン・ルーニー氏も、アモリム監督に対して「もう言い訳の余地はない」「結果を出さなければならない。それもすぐにだ」と、公の場で厳しい警告を発しています。 昨シーズンからの立て直しを託された指揮官にとって、この序盤の不振はまさに正念場。高額な移籍金が投じられた新戦力が、アモリム監督の目指すサッカーの中で真価を発揮できるのかどうかが、今後の大きな焦点となるでしょう。
昨シーズンの悪夢が再び?不振の背景
2024-25シーズンは、マンチェスター・ユナイテッドにとってまさに屈辱的な一年でした。プレミアリーグで勝ち点42の15位という、クラブ史上ワーストの成績に終わり、1974年に2部降格を経験して以来、最高のリーグでの最低順位を記録しました。 さらに、ヨーロッパリーグ決勝ではトッテナムに敗れ、タイトル獲得も逃しています。 この悲惨なシーズンを経て、クラブは「再生」をテーマに、この夏の大改革に乗り出しました。しかし、開幕からの低迷は、昨シーズンの悪しき流れを断ち切れていないことを示唆しているかのようです。選手たちは「昨シーズンやったことは、僕たちにとって間違いだったと思う。マンチェスター・ユナイテッドとして、君はこのポジションにいられない」と語り、今シーズンの雪辱を誓っていますが、その思いとは裏腹に、現実は厳しいものとなっています。
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生え抜き逸材メイヌー、まさかの退団希望か?その背景に迫る
今回のマンチェスター・ユナイテッドの騒動をさらに大きくしているのが、クラブの未来を担うと期待されていた生え抜き若手MF、コビー・メイヌー選手の退団希望報道です。わずか20歳ながらイングランド代表にも名を連ねる逸材が、まさかの移籍を模索しているというニュースは、サポーターに大きな衝撃を与えています。
コビー・メイヌーの現状と退団希望の理由
現在20歳のメイヌー選手は、マンチェスター・ユナイテッドの下部組織出身で、2023年1月に17歳でトップチームデビューを果たしました。ここまで公式戦通算72試合に出場し、7ゴール2アシストを記録するなど、着実に経験を積んできました。そして昨年3月には、若干19歳でイングランド代表デビューも飾るなど、その将来は非常に嘱望されていました。
しかし、ルベン・アモリム監督が昨年11月に就任して以降、メイヌー選手の立場は一変してしまいました。アモリム監督は、スポルティング時代から一貫して3-4-2-1のシステムを採用しており、この戦術においてメイヌー選手が自身の役割を見出すことができていないと報じられています。 2シャドーの一角としては評価が低く、中盤ではキャプテンを務めるブルーノ・フェルナンデス選手や、ブラジル代表MFカゼミーロ選手、ウルグアイ代表MFマヌエル・ウガルテ選手よりも序列が低い状態にあります。 今シーズンは開幕2試合で1分たりともピッチに立てておらず、この現状から今夏のマンチェスター・ユナイテッド退団を希望していると『ガーディアン』紙などが伝えています。
強豪からの関心とクラブの動向
メイヌー選手への関心は、早くも複数のビッグクラブから寄せられています。イギリス紙『デイリーメール』によると、スペインの強豪レアル・マドリードとアトレティコ・マドリードがレンタルでの獲得に興味を示しているほか、プレミアリーグの他のクラブも動向を注視しているとのことです。
マンチェスター・ユナイテッド側も、適正なオファーがあれば放出を検討する可能性が高いと報じられていますが、今夏の移籍市場が残り1週間という状況で、メイヌー選手の移籍先を見つけるのは簡単なことではありません。 クラブの将来を担うはずだった生え抜き選手の流出危機は、アモリム監督の戦術への固執と、それによる選手とのミスマッチが引き起こした深刻な問題として、クラブ内外で波紋を呼んでいます。 この若き才能を失うことは、マンチェスター・ユナイテッドにとって計り知れない損失となるでしょう。
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大型補強の舞台裏:クーニャ、ムベウモ、シェシュコの加入と期待
昨シーズンの不振を受け、マンチェスター・ユナイテッドはこの夏の移籍市場で大規模なチーム編成に乗り出しました。特に攻撃陣には多額の投資を行い、強力な新戦力を迎え入れています。しかし、その補強がまだ結果に結びついていないのが現状です。
期待の新戦力たち
この夏、マンチェスター・ユナイテッドが獲得した主な新戦力は、以下の選手たちです。
* **FW マテウス・クーニャ(ブラジル代表、元ウォルヴァーハンプトン):** 移籍金6250万ポンド(約115億円)で加入。昨シーズン、ウルヴァーハンプトンで15ゴール6アシストと素晴らしい活躍を見せました。特に、アモリム監督が採用する3-4-2-1システムでのシャドーのポジションで実績があり、ユナイテッドでも即座にフィットする可能性が期待されています。得点力不足解消の切り札として、大きな期待が寄せられています。
* **FW ブライアン・ムベウモ(カメルーン代表、元ブレントフォード):** サイドでも中央でもプレーできる万能型のアタッカーで、縦への推進力と得点力を兼ね備えています。プレミアリーグでの実績も豊富で、アモリム監督の高強度サッカーに適応できる存在として期待されています。
* **FW ベンヤミン・シェシュコ(スロベニア代表、元RBライプツィヒ):** 7400万ポンド(約136億円)を超える移籍金で獲得された将来性豊かな若手センターフォワード。ニューカッスルとの争奪戦を制しての獲得であり、新たな得点源として期待が高まっています。開幕戦のアーセナル戦ではいきなり先発起用されるなど、指揮官からの信頼も厚いようです。
これらの選手たちは、総額2億ポンド(約360億円)近くを費やして獲得されたと報じられており、クラブの再建への強い意気込みが伺えます。 しかし、開幕2試合ではその真価を十分に発揮できているとは言えず、チーム全体の機能不全が目立つ形となっています。
キャプテンが訴える「さらなる補強」の必要性
チームのキャプテンであるポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデス選手は、今夏のプレシーズンを終えた段階で、チームのパフォーマンスに満足していないと語り、「怠慢だった」と辛辣に評価しました。 彼は、現在のチームの状態は「理想的ではない」と認め、「今いる選手たちにもっと競争を促す必要があったのは明白だったし、先発争いを激化させるためにも、もっと質の高い選手が必要だ。クラブもそれを理解して動いているはずだ。あと1人か2人、そういった選手が加われば理想的だ」と、さらなる補強の必要性を強調しています。
実際、ユナイテッドは昨シーズン、守備面でも多くの問題を抱えており、失点数の多さも不振の大きな要因でした。 大型補強で攻撃陣は強化されたものの、守備の安定化や中盤の構成など、まだ解決すべき課題は山積しているのかもしれません。
主力選手の放出と移籍市場の動向
一方で、チームを去った選手たちもいます。ブラジル代表FWアントニー選手は、今年1月のレンタル移籍を経て、この夏にベティスへの再加入が濃厚と報じられています。マンチェスター・ユナイテッドでの高額な移籍金に見合う活躍を見せられず、アモリム監督の構想外となった形です。 また、かつて“地元の星”として愛されたイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォード選手も、レンタルでバルセロナへ放出されました。 これらの動きは、新体制下での大胆なチーム刷新の一環と捉えることができますが、同時にクラブのレジェンド級の選手や若手生え抜きの逸材が、アモリム監督の戦術に合わず、チームを去っていく現状は、サポーターにとっても複雑な心境を生み出していることでしょう。
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背景・経緯:INEOS体制下の「再生」への期待と昨季の悪夢
現在のマンチェスター・ユナイテッドを取り巻く状況を理解するには、昨年からのクラブの大きな変革と、それに伴う期待と失望の背景を知る必要があります。
INEOSによるクラブ買収と新時代の幕開け
2023年12月24日、イギリスの多国籍化学企業『INEOS(イネオス)』の会長であるサー・ジム・ラトクリフ氏が、マンチェスター・ユナイテッドの株式25%を取得することに合意しました。 この取引は、約13億ドル(約1852億円)という巨額の投資を伴い、さらにINEOSはフットボール部門の管理責任を委譲され、クラブの将来に向けて約3億ドル(約427億円)を追加投資する予定であることも発表されました。
これは、2005年からクラブを所有してきたグレイザー・ファミリーが、2022年11月に売却を含めた戦略的選択肢の検討を開始して以来、長く続いていた不透明な状況に終止符を打つものでした。 長らく「グレイザー・アウト」を叫び続けてきたサポーターにとって、INEOSの参画はまさに「新時代の幕開け」であり、クラブの停滞を打破し、再び栄光を取り戻すための大きな希望として受け止められました。 INEOS新体制は、経営やフロントの人事改革を積極的に行い、クラブの刷新を図る真最中であり、これまでのグレイザー家時代と比べると、補強方針も将来性のある若い新戦力の獲得と、彼らの成長を見越した長期的な方針へとシフトしていると見られています。
2024-25シーズンの惨憺たる結果
しかし、INEOS体制への移行期であった2024-25シーズンは、クラブの歴史の中でも稀に見る低迷期となりました。プレミアリーグではわずか15位に終わり、勝ち点42という数字は、1992年にプレミアリーグが発足して以来、クラブ史上最低の成績でした。さらに、プレミアリーグ誕生以前まで遡っても、ユナイテッドがトップリーグで15位以下になったのは、21位で2部に降格した1973-74シーズン以来のこと。実に約50年ぶりの屈辱的な順位を味わったのです。
リーグ戦での不振に加え、唯一タイトル獲得の可能性を残していたヨーロッパリーグでも、決勝で同国対決となったトッテナムに敗北。結果として無冠に終わり、さらに新シーズンの欧州カップ戦出場権も逃すという、まさに散々な結果となりました。 この結果は、マンチェスター・ユナイテッドという名門クラブが、「ビッグ6」からも陥落したのではないかという厳しい見方をされるほどでした。
アモリム監督就任の経緯
こうした状況を打開するため、クラブは2024年11月にエリック・テン・ハフ監督を解任し、スポルティングCPで実績を上げていたルベン・アモリム監督を招聘しました。 アモリム監督は、半年の助走期間を経て、2025-26シーズンは開幕からチームを指揮することになり、この夏は名門復活を期す「勝負の年」として、戦力補強と人員整理を積極的に進めてきました。 彼の就任は、INEOS新体制の明確な意思表示であり、新たな戦術と哲学をチームに浸透させることで、再建への道を歩むことが期待されていました。
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関連情報・雑学:期待と不安が交錯するユナイテッドの現在地
マンチェスター・ユナイテッドの現状は、多くのサッカー関係者やファンにとって大きな関心事となっています。彼らはどのようにユナイテッドを見ているのでしょうか?
ルーニー氏のトップ5予想と厳しい現実
クラブのレジェンドであるウェイン・ルーニー氏は、2025-26シーズンのプレミアリーグのトップ4はリヴァプール、アーセナル、マンチェスター・シティ、チェルシーという「お馴染みの顔ぶれ」になると予想し、マンチェスター・ユナイテッドは5位でシーズンを終えると見ています。 昨シーズンの15位からすれば大幅なジャンプアップではありますが、これはアモリム監督と彼のチームにとって「ランキングにおける躍進」を意味するものでした。しかし、開幕からの低迷ぶりを見る限り、このトップ5入りすら危ういのではないかという声も上がり始めています。
難航する若手育成と移籍市場のジレンマ
コビー・メイヌー選手の退団希望は、マンチェスター・ユナイテッドの若手育成における新たな課題を浮き彫りにしています。多額の移籍金を投じて外部から選手を獲得する一方で、クラブのアカデミーで育った有望な選手が出場機会を得られずに放出を検討する、という状況は、長期的なクラブの成功にとって望ましいものではありません。 若手選手の才能を開花させ、クラブのDNAを継承していくことは、名門クラブの重要な使命の一つです。アモリム監督の戦術が、個々の才能を最大限に引き出す柔軟性を持っているのか、あるいは、特定のシステムに選手を無理に合わせようとしているのか、そのバランスが問われています。
また、今夏の移籍市場は、8月末で終了します。メイヌー選手の去就だけでなく、放出候補とされている選手たちの動向も、残り僅かな期間でどうなるのか注目されています。 選手獲得に多額を投じただけに、移籍収支の面でも放出による資金確保は重要となるでしょう。
プレミアリーグの厳しさと「時間」の有限性
プレミアリーグは世界で最も競争が激しいリーグの一つです。どのチームも高いレベルにあり、わずかな油断や戦術のミスマッチが、すぐに結果に現れてしまいます。昨シーズンのマンチェスター・ユナイテッドの15位という結果は、まさにその厳しさを物語っています。
アモリム監督は「選手たちが現状を理解しているのは良いことだ」「このツアーの流れは完璧だった」と前向きなコメントを残していますが、結果が出なければ、時間はあっという間に失われていきます。 INEOS新体制が「長期的な視点」に立ってクラブ再建を進めるとしても、現場での結果が伴わなければ、サポーターの信頼を繋ぎとめることは困難になるでしょう。
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まとめ
マンチェスター・ユナイテッドは、2025-26シーズン開幕早々、期待とは裏腹の厳しい現実に直面しています。大型補強と新監督の下で「再生」を誓ったはずが、開幕2試合で未勝利。さらに、生え抜きで将来を嘱望された逸材コビー・メイヌー選手の退団希望という衝撃的なニュースが飛び込み、クラブは激震に見舞われています。
アモリム監督の戦術への固執と、それがもたらすチームの機能不全や若手選手のミスマッチは、OBからも厳しい指摘を受けています。昨シーズンの屈辱的な15位という成績から脱却し、再び栄光を取り戻すためには、監督の戦術の柔軟性、そして選手たちの適応能力が不可欠です。
INEOSの新体制は、クラブの長期的な視点に立って改革を進めているはずですが、現場での結果が出なければ、その計画も足元から揺らぎかねません。この夏の移籍市場の閉幕が迫る中、メイヌー選手の去就を含め、クラブの最終的な編成がどうなるのか、そしてアモリム監督がどのようにこの苦境を乗り越えるのかが、今後最大の焦点となるでしょう。
ファンは「赤い悪魔」の復活を待ち望んでいます。今シーズンが、昨シーズンの悪夢を払拭し、新たな歴史の1ページを刻む年となるのか、それともさらなる混迷に陥るのか。マンチェスター・ユナイテッドの動向から、片時も目が離せません。