2025年クイーン賞:オーサムリザルトの無敗記録と注目の出走馬たち
オーサムリザルトの無傷8連勝達成
2月11日に行われた船橋競馬場でのJpn3・クイーン賞において、武豊騎乗のオーサムリザルト(牝5、池江泰寿厩舎)が優勝し、デビューからの無敗記録を8連勝に伸ばしました。昨年11月には米ブリーダーズカップ(BC)ディスタフに遠征しましたが、レース当日の獣医師による歩様検査で出走取消となり、今回は仕切り直しの一戦でした。武豊騎手はレース後、「この馬の癖というか先頭に立つとちょっと気を抜くところがあるのでそれほど差は広がらなかったけど、手応えは十分あった」とコメントし、今後の大きな目標に向け、一戦ずつ大切に戦いたいと語りました。オーサムリザルトは父ジャスティファイ、母ブラッサムド(母の父デピュティミニスター)の血統で、通算8戦8勝、重賞3勝目を飾りました。
クイーン賞の概要と歴史
クイーン賞は1955年に創設された伝統的なレースで、船橋競馬場のダート1800メートルという舞台設定は、第1回から変わっていません。1997年にはダートグレード(DG)競走と認定され統一G3となり、2007年からJpn3表記に変更されました。開催時期は2004年から12月でしたが、2024年から2月開催となりました。
過去10年のクイーン賞の傾向とトップハンデの勝率
SPAIA AI競馬による分析によると、過去10年のクイーン賞の人気別成績では、1番人気が【2-4-1-3】(連対率60.0%、複勝率70.0%)と高い信頼度を示しています。2番人気は【2-2-2-4】、3番人気は【3-3-1-3】で、上位人気の活躍が目立ち、連対馬20頭中18頭が4番人気以内でした。所属別成績ではJRA所属馬が16連対と有利ですが、地方所属馬も好成績を残しています。年齢別成績では4歳馬が5連対とリードしています。また、実績面では連対馬20頭中15頭がダート1800mの重賞で連対歴があり、斤量56.5kg以上は【1-4-1-0】と全て馬券圏内に好走しています。脚質別では逃げ、先行馬が好調でした。さらに、過去10年におけるトップハンデの馬は4勝を挙げているというデータも示されています。
注目を集めた他の出走馬
クイーン賞にはオーサムリザルト以外にも、昨年のJBCレディスクラシック優勝馬であるアンモシエラや、地方競馬で活躍するフェブランシェ、テンカジョウ、キャリックアリードなど、豪華なメンバーが出走しました。これらの馬もそれぞれに実績があり、オーサムリザルトにどこまで迫れるかが注目されました。特に、フェブランシェは地方転入初戦の東京シンデレラマイルを圧勝しており、高い能力を示していました。
JRAネット投票発売の中止
スポーツ報知の記事によると、2月10日のJRA京都競馬の中止による代替開催が10日に実施されることに伴い、10、11日のJRAネット投票発売が変更されたため、クイーン賞のJRAネット投票での発売は行われませんでした。
今年のクイーン賞を占う注目点
netkeibaの記事では、今年のクイーン賞はライオットガールの出走取消により7頭立てとなり、少数精鋭の戦いとなりました。オーサムリザルトの無敗記録への挑戦に加え、他の有力馬の戦いぶり、そしてハンデ戦である点を考慮した予想が注目されました。 特に、オーサムリザルトの57kgという斤量や、ブリーダーズカップディスタフ出走取消後の復帰戦である点が、レース展開に影響を与える可能性が示唆されています。 他の有力馬、特にテンカジョウやフェブランシェがオーサムリザルトを脅かす存在として注目されていました。
予想家の視点
スポニチの記事では、キャプテン渡辺氏によるクイーン賞の予想が掲載されています。同氏はオーサムリザルトを軸に、フェブランシェを2着候補として挙げています。また、アンモシエラとテンカジョウにも触れつつ、フェブランシェの能力の高さと鞍上である吉原寛人騎手の信頼性を評価していました。 東スポ競馬の記事にも立川敬太氏による予想が掲載されていましたが、具体的な内容は記事からは読み取れませんでした。