時事・トレンド
PR

ギリシャ・サントリーニ島における地震活動と非常事態宣言

oufmoui
記事内に商品プロモーションを含む場合があります
スポンサーリンク

頻発する地震活動と非常事態宣言

ギリシャのサントリーニ島では、1月下旬から地震が頻発しており、2月5日夜にはマグニチュード(M)5.2の地震が発生しました。これは、今回の地震活動が始まって以来、M5.0を超えた初めての地震であり、政府は2月6日に非常事態を宣言しました。非常事態宣言の期間は3月3日までです。 サントリーニ島では数分おきにM3.0前後の小さな揺れが続いており、M5.2の地震の後にもM4.0以上の地震が少なくとも5回発生しています。 2月5日には強風のためフェリーが出航できない状況でしたが、2月6日には通常の運航が再開されています。 サントリーニ島は地震の起きやすい場所に位置していますが、これほど長い期間にわたって地震が続くことは極めてまれな現象です。 近隣のアモルゴス島とイオス島でも揺れを感じたとの報告があります。

住民と観光客の避難

サントリーニ島は約2万人の住民と年間約340万人の観光客が訪れる観光地です。絶え間なく続く地震を受け、およそ1万1000人が島外に避難したと推定されています。 政府は島に残る人々の避難のため、便を手配しています。 一部報道では、避難完了がほぼ完了したとされています。

地震による被害と政府の対応

現時点では、地震による大きな被害は報告されていません。しかし、政府は大規模な地震が発生した場合を想定した対策を講じています。 ギリシャ政府報道官は、すべての国家対応システムが総動員され、あらゆる状況に備えていると発表しました。 地震活動の活発化を受け、サントリーニ島だけでなく、近隣のアモルゴス島、イオス島、アナフィ島でも学校が休校となるなど、警戒態勢が敷かれています。一部地域では地滑りの危険性が高いと警告され、立ち入りが禁止されています。

地震活動の規模と専門家の見解

1月28日から2月7日までに観測された地震の回数は、報道機関によって1000回以上、6000回以上と異なった数値が報告されています。 サントリーニ島はアフリカプレートとユーラシアプレートの境界に位置しており、地震が頻繁に発生する地域です。しかし、今回の地震活動のように、これほど長期にわたって地震が続くことは非常に珍しいと専門家は指摘しています。 アテネ天文台・地球力学研究所によると、1月26日以降、サントリーニ島周辺の島々で6000回以上の地震が発生しています。 M5.5を超える地震の可能性は低いものの、ゼロではないとギリシャの地震対策責任者は述べています。 専門家は、活発な地震活動が収まるには数日から数週間かかるだろうと予想しています。

サントリーニ島の地理的特性

サントリーニ島は、過去の火山噴火によって形成されたカルデラ地形の一部であり、島北東側にはコロンボ岩礁と呼ばれる海底火山が存在します。 1956年にはM7.7の大地震が発生しており、大きな被害を受けました。 規模の大きな地震が発生した場合、津波のリスクも存在するため、現地当局は地震活動の動向を注視しています。

スポンサーリンク
ABOUT US
雑談力向上委員会
雑談力向上委員会
編集部
記事URLをコピーしました