第97回選抜高等学校野球大会出場校決定
21世紀枠出場校決定
2025年1月24日、選考委員会において、困難な状況を克服して好成績を残したチームなどが対象となる「21世紀枠」の出場校2校が決定しました。選ばれたのは、長崎県の壱岐高校と神奈川県の横浜清陵高校です。壱岐高校は、島外への遠征に多大な費用と時間を要するなど、厳しい環境の中、準優勝を果たすなど好成績を残したことが評価されました。横浜清陵高校は、選手主体のチーム運営や学校全体での部活動支援などが評価され、選抜されました。両校とも春夏通じて初めての甲子園出場となります。壱岐高校の生徒たちは、オンライン中継で発表を見守り、出場が決まった瞬間には大きな歓声があがったと報じられています。横浜清陵高校のキャプテンは、「驚いていますが、チームのスローガンである『準備 全力 最後まで』のとおり、プレーボールから最後まで全力でやり通したいです」とコメントしています。
一般選考出場校決定
「一般選考」では、2024年秋の地区大会の成績などを参考に30校が選ばれました。関東地区からは例年より1校多い5校(神奈川の横浜高校、群馬の高崎健康福祉大学高崎高校、埼玉の浦和実業高校、千葉黎明高校、山梨学院高校)が選出されました。これは、横浜高校が2024年秋の明治神宮大会で優勝し、神宮大会の出場枠を確保したためです。東京からは二松学舎大学付属高校と早稲田実業高校の2校が出場します。その他、北海道から東海大学札幌高校、東北から聖光学院(福島)、青森山田高校、花巻東高校(岩手)、東海から大垣日大高校(岐阜)、常葉大学菊川高校(静岡)、至学館高校(愛知)、北信越から敦賀気比高校(福井)、日本航空高校石川、近畿から東洋大学姫路高校(兵庫)、智弁和歌山高校、市立和歌山高校、天理高校(奈良)、滋賀学園高校、滋賀大学附属高校、中国から広島商業高校、米子松蔭高校(鳥取)、四国から明徳義塾高校(高知)、高松商業高校、九州から沖縄尚学高校、エナジックスポーツ高等学院(沖縄)、柳ヶ浦高校(大分)、西日本短期大学付属高校(福岡)の30校が出場します。浦和実業、千葉黎明、滋賀短大付属、エナジックスポーツ高等学院、壱岐、横浜清陵の6校は初出場です。高松商業高校は今大会で最多出場となる29回目の出場となります。
大阪勢出場なし
今大会では、大阪の高校が1校も選抜高校野球に出場することがありませんでした。これは1927年以来、98年ぶり2度目の出来事です。大阪は高校野球の強豪校が多く、過去には多くの優勝校を輩出してきたことから、この結果は大きな驚きをもって迎えられました。選考委員会では、大阪から履正社、大阪桐蔭、大阪学院大の3校が推薦されていましたが、秋の近畿大会での成績が振るわなかったことが選考に影響したとみられます。高野連会長は、選考基準に基づいた結果であり、滋賀から選ばれた2校が補欠校となった大阪学院大を上回っていたと説明しています。
開会式入場行進曲
2025年センバツ高校野球の開会式の入場行進曲は、Omoinotakeの「幾億光年」に決定しました。選曲理由として、日本高校野球連盟などは、「長い距離や時間によって隔たれてもあせることのない思いを爽やかなメロディーに乗せて歌っていて、ストリーミングの累積再生回数が3億回を超えるなど幅広く親しまれたことから行進曲に選定した」と説明しています。
大会日程
第97回選抜高等学校野球大会は、3月7日に組み合わせ抽選会が行われ、3月18日に開幕します。休養日を含めて13日間の予定で開催されます。
各校の反応
出場が決まった各校では、選手や監督らが喜びを爆発させました。特に、初出場校や21世紀枠で選ばれた学校では、大きな喜びの声が聞かれたと報じられています。高崎健康福祉大学高崎高校は、大会連覇を目指すとコメントしています。また、日本航空高校石川は、能登地方の被災地の人々に頑張っている姿を見てもらいたいと意気込みを語っています。 多くの学校で、インターネット中継を通じて発表を見守った様子が伝えられています。