立花孝志氏による竹内英明元県議に関する情報発信と県警の反論

立花孝志氏は、竹内英明元兵庫県議の死去後、自身のX（旧Twitter）やYouTubeチャンネルで、竹内氏が兵庫県警から継続的な任意の取り調べを受けており、逮捕予定があったという情報を発信しました。 この情報は、県警による逮捕予定や任意聴取の事実がなかったことを朝日新聞、産経新聞、読売新聞などが報じたことで否定されました。 立花氏は当初、これらの報道に対し、朝日新聞を「うそつき」と断じるなど反論していましたが、その後、自身のSNS投稿とYouTube動画を削除し、日本テレビの取材に対し、「竹内元県議が自殺した理由が、警察の逮捕が近づいていて、それを苦に自ら命を絶ったということについて、間違いでございました。これについては訂正させていただきます。そして謝罪させていただきます。たいへん失礼いたしました」と謝罪しました。しかし、この謝罪の内容についても、十分なものではないとする批判が多数上がっています。 立花氏が情報源としたのは、社会的なニュースに詳しい人物2名からの情報と、県会議員に詳しい人物からの情報であり、警察への確認は行っていなかったとのことです。

立花氏の発言内容の詳細と批判

立花氏の発言は、竹内氏に関する逮捕・事情聴取の事実無根の情報発信にとどまりません。YouTube動画において、SNS上に拡散された竹内氏への誹謗中傷を「批判」と捉え、名誉毀損にならないことを苦に亡くなったのであれば「自業自得」とまで発言するなど、故人の尊厳を著しく損なう発言も含まれていました。 また、竹内氏が「何も悪いことしてなければ自ら命を絶つようなことはない」という独自の論理を展開し、政治家としての能力を否定する発言も行っています。これらの発言は、多くの国民から強い批判を招いています。

関連する訴訟と兵庫県警の捜査

立花氏の発言に対して、百条委員会委員長の奥谷謙一県議は、立花氏を名誉毀損の疑いで刑事告訴し、脅迫容疑でも被害届を提出しています。 また、竹内元県議の親族も訴える可能性があります。 兵庫県警は、当初斎藤元彦知事らによる「オリックス優勝パレードをめぐる補助金還流」の捜査を優先していたとされていますが、立花氏の発言を県警本部長自ら完全否定したことで、立花氏に対する捜査に本腰を入れる動きを見せていると報道されています。 県警の動きは、世論の「立花氏を逮捕すべき」という声の高まりや警察庁の注視も影響している可能性が指摘されています。

泉大津市長選における立花氏の立候補と落選

立花孝志氏は、2024年11月17日投開票の兵庫県知事選に落選した後、同年12月15日投開票の大阪府泉大津市長選に立候補しましたが、現職の南出賢一氏に敗れ落選しました。選挙戦では、ユーチューバーや有名人の店を泉大津中央商店街に誘致し、その製品をふるさと納税の返礼品にすることで寄付額を10倍にするという公約を掲げましたが、実現しませんでした。 南出氏は選挙後、立花氏の立候補によって市政への関心が向上し、投票率が伸びたことを評価するコメントを発表しています。

中居正広氏へのコメント

立花氏は、中居正広氏の芸能界引退表明に対して、自身のYouTubeチャンネルでコメントを発表しています。 立花氏は、中居氏が時間をかけて休養し、YouTubeなどで復帰できる可能性を示唆する発言をしました。 この発言は、中居氏への個人的な見解を示したものであり、竹内元県議に関する発言とは直接的な関連性はありません。

その他の報道

いくつかの報道では、竹内元県議が議員辞職後も匿名の誹謗中傷に苦しんでいたこと、同僚議員も中傷を受けていたことなどが伝えられています。 また、竹内氏が所属していた会派の議員からは、竹内氏が常に恐怖心を感じていたという証言がNHKの取材に対してなされています。 これらの報道は、SNS上の誹謗中傷の深刻さを改めて浮き彫りにしています。

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編集部