那須川天心vsジェーソン・モロニー戦 試合結果と反響
試合結果:那須川天心の判定勝ち
2月24日(月・振替休日)、東京・有明アリーナで開催された「Prime Video Boxing 11」において、那須川天心選手と元WBO世界バンタム級王者ジェーソン・モロニー選手によるバンタム級10回戦(ノンタイトルマッチ)が行われました。試合は、序盤からモロニー選手が積極的な攻撃を見せ、6ラウンド開始早々には強烈なパンチで那須川選手をダウン寸前に追い込むなど、那須川選手を過去最大に追い詰める場面もありました。しかし、那須川選手は持ち前のスピードとフットワークでモロニー選手の攻撃をかわし、カウンターを的確にヒットさせ、ポイントを重ねていきました。最終ラウンドまで激しい打ち合いが続きましたが、3-0の判定で那須川選手が勝利を収め、プロボクシング6連勝を達成しました。那須川選手は試合後、「初めての打ち合い、男になれた」とコメントし、世界挑戦への弾みをつけました。モロニー選手は判定に不満を示し、「98-92はありえない」と発言するなど、再戦を希望するコメントも発表されました。
試合経過:激しい打ち合いと那須川選手の冷静な対応
試合は、モロニー選手の積極的な攻撃から始まりました。2ラウンド終了後にはセコンドから「終わらせろ!」との指示が出るほど、モロニー選手は那須川選手を攻め立てました。特に6ラウンドは、モロニー選手の強烈なパンチが那須川選手にヒットし、一瞬腰を落とす場面もありました。しかし、那須川選手は冷静さを保ち、フットワークとカウンターを駆使してモロニー選手の攻撃を回避。7ラウンド以降は、那須川選手が積極的に打ち合いに持ち込み、モロニー選手を圧倒する場面もありました。最終ラウンドまで両者譲らず、激しい打ち合いが続いた結果、那須川選手が判定勝ちを収めました。 那須川選手は試合後、モロニー選手との打ち合いについて、「元々の作戦とは違う」と語り、新たな手ごたえを感じたことを明かしました。
その他の試合結果:「Prime Video Boxing 11」全カードの結果
「Prime Video Boxing 11」では、那須川天心vsモロニー戦以外にも、WBC世界バンタム級タイトルマッチの中谷潤人vsダビド・クエジャル戦、WBA世界バンタム級タイトルマッチの堤聖也vs比嘉大吾戦など、計5試合が行われました。メインイベントの中谷潤人vsダビド・クエジャル戦では、中谷選手が3回KO勝ちで3度目の防衛に成功しました。試合後、IBF王者の西田凌佑選手がリングに上がり、両者は統一戦を行うことで合意しました。堤聖也vs比嘉大吾戦は、114-114のドロー決着となりました。
配信状況:Amazonプライムビデオでの独占配信
「Prime Video Boxing 11」は、Amazonプライムビデオで独占ライブ配信されました。そのため、地上波テレビや他の動画配信サービスでは視聴することができませんでした。Amazonプライム会員であれば無料で視聴可能で、未加入者も30日間の無料体験を利用して視聴することができました。
試合後の反響:判定への賛否両論
那須川選手の判定勝ちに対して、モロニー選手陣営からは判定への不満が噴出しました。モロニー選手自身も採点に疑問を呈し、再戦を希望するコメントを発表しています。一方、那須川選手は判定に納得しており、今後の世界挑戦に向けて意欲を見せています。 日本のボクシングファンからも、判定への賛否両論が巻き起こり、SNSなどでは活発な議論が展開されました。 那須川選手は、試合後にWBO世界バンタム級王者の武居由樹選手と将来的な対決を約束するなど、今後のバンタム級戦線への期待が高まりました。