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知らないと損![テレビ東京]激変!アニメ・配信利益が放送超え、2035年へ攻めの新戦略

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はじめに

今、「テレビ東京」というキーワードが、かつてないほどの注目を集めていることをご存じでしょうか。その理由は、つい先日発表された衝撃的な決算速報と、それに基づいて策定された、テレビ東京グループの未来を大きく変えるであろう壮大な「2035年ビジョン」にあります。これまで「地味ながらも独自の路線を貫く局」というイメージを持たれてきたテレビ東京が、今、日本のメディア業界に一石を投じる歴史的な転換期を迎えています。読者の皆様が「知らないと損する」テレビ東京の最新動向と、そこから見えてくる日本のエンターテインメント、そして経済の未来について、徹底的に深掘りしていきましょう。

驚愕の第一四半期決算:アニメ・配信が放送事業を凌駕!

2025年8月5日、株式会社テレビ東京ホールディングスが発表した2026年3月期第1四半期(2025年4月~6月)の連結決算は、日本の放送業界に大きな衝撃を与えました。なんと、売上高・各利益ともに第1四半期として過去最高を記録したのです。売上高は前年同期比10.5%増の395億3,600万円、営業利益は同186.3%増の32億7,100万円という驚異的な伸びを見せました。

収益構造の歴史的転換点

今回の決算で最も注目すべきは、これまでテレビ局の主軸であった「地上波・BS放送事業」の営業利益15億4,300万円(同89.8%増)を、「アニメ・配信事業」の営業利益18億8,900万円(同325.5%増)が初めて上回った点です。 これは、テレビ東京の収益構造が、従来の放送事業を主体とするビジネスモデルから、IP(知的財産)活用によるライツビジネスへと大きくシフトしていることを象徴する、まさに歴史的な結果と言えるでしょう。 広告収入が伸び悩むメディア業界において、自社の強みを最大限に生かした戦略が功を奏していることが明確に示されました。

「NARUTO」「BLEACH」など強力IPが牽引する成長戦略

アニメ・配信事業の急成長を牽引しているのは、世界中で絶大な人気を誇る「NARUTO -ナルト-」や「BORUTO-ボルト-」、「BLEACH」といった強力なIPです。 特に海外市場での『BORUTO-ボルト-』のSNSゲームや『NARUTO -ナルト-』の配信が大きく伸長したほか、劇場版『SPY×FAMILY』の配給収入なども業績に貢献しています。 これらの作品は、世界のアニメ市場における日本コンテンツの高い需要を改めて証明し、テレビ東京のグローバル展開戦略の核となっています。 また、配信ビジネスにおいては、「夫の家庭を壊すまで」や「法廷のドラゴン」といった新作ドラマも好調で、国内配信の売上も成長を支える両輪の一つとなっています。

「テレ東 VISION 2035」:グローバルIPメディアへの壮大な挑戦

この歴史的な決算の背景には、2025年5月14日にテレビ東京ホールディングスが公表した長期ビジョン「テレ東 VISION 2035」と、それに続く「2025中期経営計画」があります。 これは、テレビ東京が「第4の創業」を目指し、従来の放送局という枠を超えて「グローバルIPメディア」へと進化するという、極めて野心的な目標を掲げたものです。

「まだ見ぬ『おもしろい』を世界へ」:新たなパーパス

「テレ東 VISION 2035」では、「まだ見ぬ『おもしろい』を世界に発信し、一人ひとりの『ちょっといい明日』に寄り添う」というパーパス(存在意義)を掲げています。 これは、単に番組を制作・放送するだけでなく、コンテンツIP(知的財産)を起点に、放送、配信、リアルイベント、そして海外展開など、あらゆるルートで価値を提供していくという強い意志の表れです。

「セブンブリッド戦略」で描く未来図

このビジョン実現のため、テレビ東京は独自の「セブンブリッド戦略」を策定しました。これは、「CaaS(Contents As A Service)によるコンテンツ経済圏構築」「グローバル展開」「テクノロジー・AI活用」という3つの原則と、「IPクリエイティブ」「アニメ」「経済報道」「社会課題解決」という4つの事業領域を掛け合わせたものです。 この戦略は、コンテンツをサービスとして提供し、その価値を最大化することで、新たな収益源を確立しようとするものです。

「2025中期経営計画」:成長を加速する具体的な施策

「2025中期経営計画」(2025~27年度)は、「テレ東 VISION 2035」の最初の3年間を具体化するもので、「グローバルIPメディア『テレ東』への第一歩」と位置づけられています。 この計画では、アニメ・配信事業を「第1成長エンジン」として再定義し、さらに新たな成長の柱を育成する方針を打ち出しています。

第1成長エンジン:アニメ・配信事業のさらなる強化

テレビ東京は、これまでもアニメ・配信事業を成長の牽引役としてきましたが、新中期経営計画ではこれを「第1成長エンジン」として明確に位置づけ、さらに投資を強化します。 2025年3月期においては、粗利益を2021年3月期の1.8倍に伸ばすことを目指しており、コンテンツ制作を中心に人的投資も含めて3年間で総額150億円の投資を行い、大幅な業績向上を目指すとしています。

具体的には、独自のヒットコンテンツIPを数多く生み出すための「コンテンツ制作費」を3年間で139億円積み増す計画です。 これは、競争力の源泉であるヒットコンテンツ創出への積極的な先行投資と評価されています。 また、「NARUTO/BORUTO」などの主力IPの海外収益力アップに注力し、北米、アジア、中東の重点開拓を掲げるなど、アニメを中心とした全コンテンツのグローバル展開を加速していきます。 2024年度に17.3%だった海外売上高比率を、2035年までに40%まで引き上げるという、極めて野心的な目標も掲げられています。

第2成長エンジン:新たな収益源の確立

第1成長エンジンに加え、テレビ東京は今後の成長が期待される「テレ東BIZ」「シナぷしゅ」「FAST」を「第2成長エンジン」と位置づけ、改革を加速します。

テレ東BIZ:経済報道の深化と会員獲得

日本経済新聞との連携が強みである「テレ東BIZ」は、信頼される経済報道を貫き、次なる成長の核となるべく、経済コンテンツを強化し、会員獲得増を目指します。 2024年4月には「WBS」のリニューアルと同時に「テレ東BIZ」でのライブ配信も開始しており、独自の視点と切り口で質の高い経済ニュース番組を提供しています。

シナぷしゅ:幼児向けIPの多様な展開

幼児向けIP「シナぷしゅ」は、その独創的なコンテンツで子育て世代からの支持を集めており、放送に留まらない多様なメディア展開や商品化ビジネスが期待されています。

FAST(広告付き無料ストリーミングサービス):グローバル展開の鍵

FAST(Free Ad-Supported Streaming TV)は、広告収入によってユーザーに無料でコンテンツを提供する新たな配信モデルであり、従来の有料配信とは異なるアプローチで世界的なヒットを生み出し、収益化を目指します。 これにより、海外における新たなコンテンツ消費層の獲得が期待されます。

背景・経緯:テレビ東京が選んだ攻めの道

テレビ東京がこのような大胆な戦略に舵を切った背景には、日本のメディア業界が抱える構造的な変化があります。近年、テレビ広告費はインターネット広告の台頭などにより伸び悩んでおり、放送事業だけに頼った成長は困難な状況でした。

「放送だけに頼らない」収益構造改革の歴史

テレビ東京ホールディングスは、2025年3月期の決算で一時的に営業減益を予想していたものの、実際には開局60周年の大型特番によるタイム収入の伸びや、アニメ関連ビジネスの好調により、第3四半期累計期間では営業増益で通過するなど、業績回復が鮮明になっていました。 2022年5月にはすでに2025年3月期に売上高1660億円、営業利益105億円を目指す中期計画を明らかにしており、その時点から「配信とアニメ」を成長エンジンと位置づけ、コンテンツ制作と人的投資に総額150億円を投じる方針を示していました。 同社はこれまでもアニメ事業や配信事業の成長を梃子に「放送だけに頼らない」収益構造改革を進めてきており、今回の新計画はその集大成とも言えるでしょう。

「人と同じことはやらない。尖った手を打ち続ける」企業文化

テレビ東京は、他のキー局とは一線を画す「人と同じことはやらない。尖った手を打ち続ける」という独自の企業文化を長年培ってきました。 例えば、2025年4月期の番組改編では、「ガイアの夜明け」や「カンブリア宮殿」といった経済ドキュメンタリー番組の大幅リニューアルを実施し、新案内人に俳優・長谷川博己氏を起用するなど、経済報道を突き詰めてきた同局だからこそできる骨太な取材と、放送・配信を一体で展開する姿勢を明確にしています。 また、ドラマ枠の移行による視聴率改善など、既存番組の強化にも余念がありません。

関連情報・雑学:話題の番組からSDGsまで

テレビ東京の「攻め」の姿勢は、番組編成や新たなビジネス戦略にも表れています。

2025年夏クールを彩る新ドラマとアニメ

2025年夏クール(7月期)も、テレビ東京は独自のラインナップで話題を集めています。ドラマでは、トリンドル玲奈さん主演の「レプリカ 元妻の復讐」が7月7日から、さらに「雨上がりの僕らについて」「日本統一 東京編」などが7月2日から放送されています。 アニメでは、人気シリーズの第4期となる「おそ松さん」が2025年7月8日からテレ東系列6局ネットで放送開始され、大きな話題となっています。 また、注目の新作アニメとして「ホテル・インヒューマンズ」が7月6日から放送されています。 9月には「学校では教えてくれない大切なこと【時間の使い方編】」が放送予定です。

スポーツ配信での新たな挑戦:卓球WTTチャンピオンズ横浜2025

テレビ東京は、長年にわたり「世界卓球」の放送に力を入れてきましたが、その強みを活かし、動画配信サービスU-NEXTとの連携を強化しています。2025年8月7日からロサンゼルス五輪イヤーとなる2028年までの約3年半にわたり、U-NEXTが国際卓球連盟(ITTF)およびワールドテーブルテニス(WTT)主催の国際大会を配信することを決定しました。 これは、テレビ東京の卓球コンテンツへの深い知見とU-NEXTの配信プラットフォームが融合することで、張本智和・美和兄妹をはじめとする「史上最強」とも言われる日本卓球界の“五輪金メダルへの道のり”を、より多くのファンが時間やデバイスを気にせず視聴できる環境を提供するものです。 現在開催中の「WTTチャンピオンズ横浜2025」(8月7日~11日)もその一環であり、会場での熱戦と共に、U-NEXTでのライブ配信が注目されています。

SDGsへの貢献:ヘラルボニーとの異彩コラボ

テレビ東京は社会貢献活動にも積極的です。2025年3月10日から16日にかけて、「テレ東系 SDGsウイーク 2025」を開催し、福祉とアートで注目を集めるクリエイティブ企業「ヘラルボニー」とコラボレーションしました。 知的障害のある作家が描くアート作品をキャンペーンデザインに起用することで、SDGs目標の一つである“ダイバーシティ”への取り組みを推進し、新たな文化を生み出す試みを行いました。

独自路線を極めるプロデューサーの存在

テレビ東京の「尖った」コンテンツを支える存在として、プロデューサー大森時生氏のユニークな取り組みも話題です。 彼の手掛けたホラーテイストのフェイクドキュメンタリー番組や、2024年夏に開催され10万人を動員した「行方不明展」の続編にあたる「恐怖心展」(2025年7月18日~8月31日開催)など、従来のテレビの枠に囚われない表現は、陰謀論が蔓延するポスト・トゥルース時代に「フィクション」にこだわるテレビ東京らしい姿勢を示しています。

まとめ:テレビ東京が拓くメディアの未来

今回のテレビ東京ホールディングスの第一四半期決算と「テレ東 VISION 2035」「2025中期経営計画」は、日本のメディア業界全体に大きな示唆を与えています。放送収益が厳しい時代において、独自の強みであるアニメやIPを活用し、配信ビジネスとグローバル展開を加速させるという戦略は、まさに「知らないと損する」未来のビジネスモデルを示していると言えるでしょう。

「攻めのテレビ東京」は、コンテンツ制作への大規模投資、テクノロジー・AIの積極活用、そして新しい収益源の確立を通じて、「グローバルIPメディア」へと進化を遂げようとしています。 これは単なる経営戦略の変更に留まらず、視聴者にとって「まだ見ぬ『おもしろい』」コンテンツが、時間や場所、デバイスの制約なく、より多様な形で届けられる未来を予感させます。

既存の枠にとらわれず、常に「尖った手」を打ち続けるテレビ東京の挑戦は、今後もメディア業界の動向を左右する重要なキーとなるはずです。伝統と革新を融合させながら、世界に向けて新たな価値を発信していくテレビ東京の今後の展望から、ますます目が離せませんね。

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