週刊文春の中居正広氏関連報道における記事訂正とその後

週刊文春の報道内容訂正と謝罪

週刊文春は、2024年12月26日発売号（電子版は25日配信）で報じた中居正広氏と女性とのトラブルに関する記事について、一部内容を訂正し謝罪しました。当初の記事では、トラブル発生日の会食について、女性の知人からの証言に基づき、女性がフジテレビ編成幹部A氏に誘われたと報じていました。しかし、その後行われた取材で、女性は中居氏に誘われ、その会食をA氏がセッティングした会の延長と認識していたことが判明したとしています。この訂正は、1月8日発売号以降の続報では既に修正された内容で掲載されていました。 週刊文春は、元大阪府知事の橋下徹氏からの「しれっと誤りを上書きするのは不誠実」という指摘を受け、1月28日、電子版の記事に訂正を追記し、改めて謝罪しました。訂正後も、A氏がトラブルに関与した事実は変わらないとの見解を示しています。 訂正は、週刊文春の電子版、公式ホームページ、そして紙媒体にも何らかの形で掲載される予定です。

橋下徹氏の指摘と週刊文春の対応

弁護士の橋下徹氏は、自身のテレビ番組出演や週刊文春への寄稿において、週刊文春の報道内容の変更点を指摘しました。具体的には、12月26日発売号では女性がフジテレビ社員に誘われたと報じられていたのに対し、その後の中居氏への取材で、女性は中居氏に誘われたことが判明したと指摘しています。また、週刊文春が最初の誤りを修正する際に、読者への十分な説明や謝罪をせずに「しれっと」修正したことを批判し、不誠実な対応だと指摘しました。 週刊文春は、1月6日には既に誤りを認識していたにもかかわらず、訂正を1月27日に配信した橋下氏へのインタビュー記事に追記し、その後、28日に公式ホームページで改めて謝罪しました。これは、橋下氏の指摘を受けての対応であると週刊文春は説明しています。

フジテレビの対応と報道各社の反応

フジテレビは、1月17日と27日の記者会見において、社員A氏の関与を否定しました。27日の会見は10時間以上に及び、週刊文春の報道内容を前提とした質問が相次ぎました。 一方、複数の報道機関は、週刊文春の訂正のタイミングや方法について疑問を呈しています。 例えば、朝日新聞は、週刊文春の竹田聖編集長が、確認が不十分だったと認めたことを報じています。また、日テレNEWSは、訂正がフジテレビの会見後に行われたこと、そして訂正方法に不誠実さがあったと指摘する専門家の意見を紹介しています。 TBS NEWS DIGは、10時間を超えたフジテレビの会見で社員の関与の有無が焦点となり、週刊文春が記事を修正したことを報じています。そして、訂正内容とフジテレビ側の主張の相違点を明確に示しています。

週刊文春の編集長による釈明

週刊文春の竹田聖編集長は、産経新聞の取材に対し、橋下氏からの指摘を受けて記事を訂正したと説明しました。 編集長は、1月8日発売号の校了日である1月6日までに、記事の誤りを認識していたと述べています。 しかし、最初の誤報に対する訂正を、フジテレビの会見後まで発表しなかった点について明確な説明はなく、今後、紙媒体にも訂正記事を掲載する意向を示しました。 また、記者会見などの開催は考えていないと述べています。

専門家の意見

立教大学の砂川浩慶教授（メディア論専門）は、週刊文春の訂正について、社会的な関心の高さを鑑み、過ちは過ちと認めることが重要だと指摘。事実確認の重要性を改めて強調しています。 また、桜美林大学の西山守准教授（企業リスク管理専門）は、週刊文春の訂正が、フジテレビの会見前に発表されていれば、会見時間を短縮できた可能性があったと指摘。 さらに、フジテレビの基本的な責任は変わらず存在し、A氏の関与の是非に関わらず検証が必要だと述べています。

雑談力向上委員会

編集部