週刊文春、中居正広氏関連記事の訂正と謝罪
記事内容の訂正と謝罪
週刊文春は、2024年12月26日発売号(電子版は25日配信)で報じた中居正広氏と女性とのトラブルに関する記事について、一部内容を訂正し、謝罪しました。 具体的には、トラブル発生時の会食について、当初「女性はフジテレビ編成幹部A氏に誘われた」と報じていましたが、後の取材で「女性は中居氏に誘われた」ことが判明したとしています。 また、同誌は、A氏が女性を中居氏宅でのバーベキューに連れて行くなどしており、女性も会食を「A氏がセッティングしている会の延長」と認識していたと主張。 そのため、A氏のトラブルへの関与は変わらなかったと結論づけています。訂正は電子版記事の冒頭に掲載され、文春オンラインでも謝罪コメントが公開されました。 毎日新聞、朝日新聞、読売新聞オンライン、産経ニュース、日テレNEWS NNN、FNNプライムオンラインなどの複数のメディアが、この訂正と謝罪を報じています。
訂正に至った経緯
週刊文春編集長である竹田聖氏は、複数のメディアの取材に対し、弁護士の橋下徹氏からの指摘を受けて訂正に至ったと説明しています。橋下氏は、週刊文春の1月8日発売号以降の記事で、女性を会食に誘ったのが中居氏であるという事実が明らかになっている点を指摘し、「しれっと誤りを直すのは不誠実」と批判していました。 竹田編集長は、1月6日には間違いを認識していたと述べており、橋下氏の指摘を真摯に受け止め、訂正を発表したと説明しています。 ただし、週刊文春は、フジ幹部A氏のトラブルへの関与は変わらなかったという立場を維持しています。
フジテレビの対応
フジテレビは、週刊文春の当初報道以降、一貫して社員A氏の関与を否定しています。 1月27日には10時間以上にわたる記者会見を開き、港浩一社長と嘉納修治会長が辞任を表明し、改めて社員A氏の関与を否定しました。 フジテレビは、週刊文春の訂正を受けても、社員A氏の関与を否定する立場を維持しており、第三者委員会による調査に委ねると発表しています。 会食前に行われた中居氏宅でのバーベキューには社員A氏が関与していたと認めたものの、会食自体への関与は否定しています。
メディアの反応と専門家の意見
立教大学の砂川浩慶教授は、週刊文春の訂正について、「影響が非常に大きいからこそ訂正するべき」と評価する一方、他のメディアの引用報道への懸念を示し、事実確認の重要性を指摘しています。 同志社女子大学教授の影山貴彦氏は、週刊文春の訂正が遅すぎたとして批判しつつも、フジテレビの問題については第三者委員会の調査結果を待つべきだと述べています。 複数のメディアは、この事件の報道を通して、メディアの事実確認の徹底や、情報拡散における責任の重さを改めて問われています。