2025年カーリング日本選手権大会結果と今後の展望
男子カーリング日本選手権:SC軽井沢クラブが2年ぶり優勝
2025年2月9日に行われたカーリング日本選手権男子決勝で、SC軽井沢クラブがロコ・ソラーレを7対5で破り、2年ぶり11回目の優勝を果たしました。 試合は一進一退の攻防が続きましたが、SC軽井沢クラブは第7エンドに複数得点を奪って同点に追いつき、第9エンドでは1点をスチール。最終エンドでは不利な先攻にも関わらず、的確なショットで相手のストーンをはじき、1点をスチールして勝利を収めました。 SC軽井沢クラブの柳澤李空選手は勝利の喜びを語り、今後の課題としてプレッシャーへの対応を挙げました。山口剛史選手は、苦しい試合を乗り越え、チームとして一段階成長できたと振り返り、世界選手権でのプレーオフ進出とメダル獲得を目標に掲げました。一方、敗れたロコ・ソラーレの前田拓海選手は、中盤以降の流れを作れなかった点を反省し、今後の強化を誓いました。本橋麻里コーチは選手たちの成長を称えつつ、今回の敗戦を次へのステップに繋げるよう激励しました。SC軽井沢クラブは、3月にカナダで開催される世界選手権の代表に決定し、9月に行われるオリンピック日本代表決定戦にも出場します。
女子カーリング日本選手権:フォルティウスが優勝、五輪代表選考へ
2月9日に行われた女子決勝では、フォルティウスが北海道銀行を破り優勝しました。この試合は「新旧道銀対決」として注目を集め、延長戦までもつれる接戦となりました。フォルティウスは2011年から21年まで北海道銀行をスポンサーとして活動していましたが、スポンサー契約終了後もチームとして活動を継続。一方、北海道銀行は新たなメンバーでチームを結成し、今シーズンは世界ランキングを大きく上昇させていました。2次リーグではフォルティウスが北海道銀行に勝利していましたが、決勝では延長戦の末、フォルティウスが勝利し、五輪代表候補決定戦への出場権を獲得しました。フォルティウスの吉村紗也香選手は、五輪への強い思いを語りました。敗れた北海道銀行の選手たちは涙を流し、五輪出場を逃した悔しさを見せました。 この結果、五輪代表候補決定戦は、フォルティウス、ロコ・ソラーレ、SC軽井沢クラブの3チームによる争いとなります。
スポーツナビによるカーリング日本選手権「一投速報」の提供
LINEヤフー株式会社は、日本カーリング協会と連携し、スポーツDXを推進しています。その一環として、スポーツ情報サイト「スポーツナビ」では、2月2日から9日にかけて開催されたカーリング日本選手権大会において、一投ごとにストーンの配置図をリアルタイムで掲載する「一投速報」を初めて配信しました。 これはスポーツナビが開発した競技記録データ化ツールによるもので、ライブ映像配信やスコア速報と併せて、より臨場感の高い観戦体験を提供することを目的としています。
札幌国際大学カーリングチームのFISU冬季大会出場
札幌国際大学氷上部カーリングチームの女子チームが、2025年1月13日から23日にかけてイタリア・トリノで開催されたFISU冬季ワールドユニバーシティゲームズに出場しました。 チームはメダル獲得を目指し、競技への集中と他国選手との交流を通して新たな学びを得ることを目標に掲げていました。 これは2013年大会以来、5大会ぶり3回目の出場となります。 三浦由唯菜選手は、大会への意気込みを語っています。