フォルティウスの活躍:カーリング日本選手権優勝と国際大会での勝利
カーリング日本選手権でのフォルティウスの優勝
フォルティウスは、2025年2月7日に行われたカーリング日本選手権女子2次リーグ最終戦で、北海道銀行と対戦し、6対5で勝利しました。この勝利により、フォルティウスは2次リーグ1位で9日の決勝進出を決めました。試合は両チーム互角の展開でしたが、最終エンドでフォルティウスが1点を奪い、勝利を収めました。フォルティウスのスキップ吉村紗也香選手は、「きのうは相手にパーフェクトに決められ、こちらが決めきれなかった。きょうもクロスゲームになると想定していたので、集中力を切らさずにいこうと臨んだ。アイスをしっかり読んでみんなでいいショットをつないで勝てたので、うれしく思う」とコメントしました。決勝戦では、北海道銀行とロコ・ソラーレの準決勝勝者と対戦することになります。2次リーグ2位となった北海道銀行と3位となったロコ・ソラーレは、8日の準決勝で対戦し、勝者が決勝に進みます。ロコ・ソラーレは今大会で3位以上を確定させ、3大会連続のオリンピック出場に望みをつなぎました。予選敗退が決まっていたチーム御代田と札幌国際大学は、10対9で札幌国際大学が勝利しました。
フォルティウスのチーム概要と歴史
フォルティウスは2011年にチーム結成され、2014年のソチオリンピックでは5位に入賞しました。当初は北海道銀行の冠名でしたが、2021年にスポンサー契約が終了し、現在のチーム名となりました。「フォルティウス」はラテン語で「より強く」を意味します。2015年にはカルビー株式会社からチームスポンサードを受けています。現在の北海道銀行チームは、フォルティウスのメンバーが抜けた後に再結成されたメンバーで構成されています。フォルティウスは札幌を拠点に活動しており、日本選手権では2015年と2021年に優勝しています。
カーリング軽井沢国際選手権でのフォルティウスの逆転優勝
フォルティウスは、2024年12月15日に行われたカーリング軽井沢国際選手権女子決勝で、世界ランキング5位のスウェーデンチームを相手に、5対4で逆転優勝しました。第1エンドで1点を先制したものの、その後はスウェーデンチームにリードを許す展開となりました。しかし、最終エンドで3点を奪い、劇的な逆転勝利を収めました。スキップの吉村紗也香選手は、「決勝はとても苦しい展開だったが、最後まで諦めずに一つ一つのストーンに集中できた。大会を通して、シーズンで練習してきたことを出して自分たちのカーリングができた」とコメント。最終エンドでの逆転劇について、「それまでのエンドは自分のショットにミスが続いてもどかしい思いをしていたが、そのたびに切り替えて次のショットに集中していた。最後のショットは選手みんなでアイスの状況を確認して臨んだので、あとは自分の感覚を信じて投げるだけだった」と振り返りました。スウェーデンチームのスキップ、アンナ・ハッセルボリ選手は、「精いっぱいやったが、結果として負けて2位になってしまい残念だ」とコメントし、フォルティウスの強さを認めました。また、日本のチームの強化についても言及し、日本のカーリング界のレベルの高さを示唆しました。
吉村紗也香選手のコメントとオリンピックへの意気込み
フォルティウスのスキップ吉村紗也香選手は、軽井沢国際選手権優勝後、2025年2月の日本選手権、そして2026年ミラノ・コルティナ五輪出場への意気込みを語りました。「私たちのチームは何が何でも勝たないとオリンピックには行けない。オリンピックに向けて選手みんなが覚悟を持って取り組んでいる。チームはとてもいい方向に向かっているが、これを維持しながら、さらにいいピークを作って日本選手権に臨みたい」と強い決意を示しました。また、出産から1年後の国際舞台復帰について、「覚悟は出産後の方があるし、自信も今の方がある」と述べ、母としての経験も活かしながら、オリンピック出場を目指していくことを明らかにしました。
その他の試合結果
軽井沢国際選手権男子決勝では、SC軽井沢クラブがドイツチームに4対10で敗れ準優勝、3位決定戦ではコンサドーレがスイスチームに3対7で敗れました。女子3位決定戦では、SC軽井沢クラブがスイスチームに3対5で敗れました。