ロックギタリスト、ジョン・サイクス氏死去

ジョン・サイクス氏の死去と追悼

2025年1月20日、世界的ロックギタリストのジョン・サイクス氏が65歳で亡くなったことが、公式サイトおよび公式Facebookで発表されました。 発表によると、サイクス氏は長年のがんとの闘病の末、死去したとのことです。 公式サイトには、「ジョン・サイクスが、がんとの厳しい闘病の末に亡くなったことを、大きな悲しみと共にお伝えします。彼は多くの人々にとって、並外れた音楽的才能を持つ人物として記憶されるでしょうが、彼を個人的に知らない人々にとっても、思慮深く、親切でカリスマ性にあふれる人物であった。」と記され、彼の温かい人柄と才能が偲ばれています。さらに、「彼は自分のリズムで進み、常に弱者を応援していました。最期の日々には、彼を支え続けてくれたファンの皆様への深い愛と感謝を語っていました。」と、ファンへの感謝の言葉を残したことも伝えられています。 多くの音楽関係者やファンから追悼のメッセージが寄せられ、彼の音楽界への貢献と人となりへの惜しむ声が世界中に広がっています。 ホワイトスネイクのデイヴィッド・カヴァデール氏もX（旧Twitter）で追悼のメッセージを投稿し、深い悲しみを表しています。

サイクス氏の音楽活動

サイクス氏は1980年にソロデビューを果たした後、数々の著名なバンドに参加し、その卓越したギターテクニックとソングライティングで大きな成功を収めました。 まず1980年代初頭にはヘヴィメタルバンド「タイガース・オブ・パンタン」に加入し、2枚のアルバムに参加しました。その後、1983年にはフィル・ライノット率いる「シン・リジィ」に参加し、同バンド最後のアルバム「Thunder＆Lightning」をレコーディングしています。特にこのアルバムでは、サイクス氏のヘヴィメタル色の強いギタープレイが特徴的でした。 1984年には「ホワイトスネイク」に加入。「Slide It In」や「Whitesnake」（1987年）といったアルバムに参加し、「Still Of The Night」や「Is This Love」など、数々のヒット曲の制作に貢献しました。これらの楽曲は、ホワイトスネイクの商業的成功に大きく貢献し、世界的に知られる名曲となりました。しかし、バンド内での対立により、アルバムリリース前に脱退しています。 1989年には自身のバンド「ブルー・マーダー」を結成し、2枚のアルバムを発表。その後もソロ活動やシン・リジィの再結成プロジェクトなどに参加し、精力的に音楽活動を続けました。2021年には、約20年ぶりのソロシングル「Out Alive」を発表しています。

サイクス氏の音楽性と影響

サイクス氏のギタープレイは、アグレッシブでありながらメロディアスなリフと、独特のトーンで知られていました。 彼の音楽性は、1980年代のハードロックやグラムメタルシーンに大きな影響を与え、多くのギタリストにインスピレーションを与えました。 特に、ホワイトスネイクでの活動は、同バンドのサウンドを大きく変え、商業的な成功に導いたと評価されています。 彼の奏でるギターサウンドは、パワフルでエモーショナルであり、多くのファンを魅了しました。 また、ソロ活動や他のバンドでの活動を通して、彼の幅広い音楽性を示し、常に進化を続けるアーティストであったと言えるでしょう。

関係者からの追悼メッセージ

サイクス氏の死去を受け、多くの音楽関係者から追悼のメッセージが発表されています。 ホワイトスネイクのデイヴィッド・カヴァデール氏は、サイクス氏との思い出の写真を添えて、彼の才能と人柄を称えるコメントを発表しています。 また、ガンズ・アンド・ローゼズのスラッシュ氏など、多くの著名なギタリストからも、彼の才能を惜しむ声が上がっています。これらのコメントは、サイクス氏が音楽界に与えた影響の大きさを改めて示すものとなっています。 彼の音楽は、これからも多くのリスナーに愛され続け、彼の功績は長く記憶されることでしょう。

雑談力向上委員会

編集部