元SMAP中居正広氏、芸能活動引退を発表

引退発表と今後の事務所活動

2025年1月23日、タレントの中居正広氏（52歳）が、同日付で芸能活動を引退すると自身のファンクラブサイトで発表しました。 発表文には、「私、中居正広は本日をもって芸能活動を引退いたします」と明記され、個人事務所である株式会社のんびりなかいについても、残りの手続きと業務が完了次第、廃業する旨が記されています。 発表は、テレビ局、ラジオ局、スポンサー各社との打ち切り、降板、中止、契約解除に関する会談がすべて終了した後に、行われたと説明されています。 中居氏は声明の中で、全ての責任は自身にあると述べ、関係者やトラブルの相手方への謝罪を繰り返し、ファンに対しては「こんなお別れで、本当に、本当に、ごめんなさい。さようなら…」とメッセージを送っています。 1月9日には、女性とのトラブルがあったことを認めつつ、示談が成立したと発表していましたが、その後も批判は収まらず、全てのレギュラー番組が終了・降板となっていました。

女性とのトラブルとその後

中居氏をめぐっては、2023年に女性との間で性加害トラブルが発生し、9000万円の解決金を支払ったと、昨年末に週刊誌が報じていました。 中居氏は1月9日の声明でトラブルを認め、「手を上げる等の暴力は一切ございません」と強調し、双方の代理人を通じて示談が成立したと説明していました。しかし、「今後の芸能活動についても支障なく続けられることになりました」という記述が波紋を呼び、世間の批判は収まりませんでした。 このトラブルにフジテレビの社員が関与していたとの報道を受け、フジテレビは1月17日に港浩一社長が記者会見を開きましたが、会見の形式や内容が批判を招き、多くの企業がフジテレビでのCM放映を見送る事態となりました。

番組降板とスポンサー企業の対応

中居氏がレギュラー出演していたテレビ5本、ラジオ1本の計6番組は、1月22日までに全て放送終了または降板が決まっていました。 フジテレビの記者会見後、日産自動車やトヨタ自動車、セブン＆アイ・ホールディングスなど、多くの企業がフジテレビにおけるCM放映を差し止める動きを見せました。 テレビ朝日も「中居正広の土曜日な会」の終了を発表し、「視聴者の皆さまからのさまざまなご意見、アドバタイザーの反応などを踏まえ、放送継続の環境になく打ち切ることを、編成幹部が中居さんに直接伝えご理解いただきました」と説明しています。

SMAP元メンバーのコメント

中居氏と共にSMAPとして活動した稲垣吾郎氏、草彅剛氏、香取慎吾氏の3人は、連名でコメントを発表し、「突然のことでまだ心の整理がついておらず、言葉が見つかりません。現在お話さしあげることは控えさせていただければと思います。ご理解いただきたくお願い申し上げます」としています。

芸能界への影響と今後の展望

中居氏の引退発表は、日本の芸能界に大きな衝撃を与えています。 長らく問題視されてこなかった性加害問題が、ジャニーズ事務所の問題報道などを経て、改めてクローズアップされる中で、中居氏のケースは、芸能界における性加害問題への対応の難しさや、企業の責任、メディアの役割などを改めて問いかけるものとなっています。 フジテレビは、日本弁護士連合会のガイドラインに基づく第三者委員会の設置を決定しており、今後の調査結果が注目されます。 中居氏自身も、今後、様々な問題や調査に真摯に向き合い、対応していくとしています。

雑談力向上委員会

編集部