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御嶽山における火山活動の活発化と噴火警戒レベル2

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火山性微動の発生と地殻変動

2025年1月21日16時06分頃、御嶽山において火山性微動が発生しました。これは2024年7月10日以来のことであり、今回の火山性微動に伴い、山頂方向が隆起する地殻変動も観測されました。2024年12月中旬以降、山頂付近を震源とする火山性地震が増加傾向にあり、1月16日からは更に増加したことから、噴火警戒レベルは1から2に引き上げられました。1月21日には、1日で296回の火山性地震が発生し、1時間あたり200回を超える地震を観測された時間帯もありました。これは2014年の噴火以来初めてのことです。気象庁の発表によると、火山性地震の回数は徐々に減少傾向にあるものの、依然としてやや多い状態が継続しています。一方、山頂方向の隆起を示す地殻変動については、ほぼ収まっているとされています。 2025年1月22日午後3時までに観測された火山性地震は25回でした。

噴火警戒レベル2と警戒事項

御嶽山の噴火警戒レベルは2(火口周辺規制)が継続されています。気象庁は、地獄谷火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけています。この範囲内への立ち入りは規制されており、地元自治体等の指示に従うことが重要です。噴火が発生した場合、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降る可能性があるため、注意が必要です。 噴火警戒レベルは、警戒が必要な範囲や防災対応を5段階で示す情報で、レベル2は火口周辺への立ち入り規制を意味します。レベル1は「活火山であることに留意」を意味し、レベル5は危険な居住地域からの避難が必要な状態です。

専門家の見解とスキー場への影響

名古屋大学御嶽山火山研究施設の金幸隆特任準教授は、地震数の急激な増加は火山活動そのものを反映している動きだと推定できると述べています。また、風評被害を避けることが重要であり、通常の生活は問題ないものの、情報収集はしっかり行うべきだと強調しました。現在の警戒レベルの範囲はスキー場までには及んでいないため、スキー場への影響はないと説明しています。

御嶽山の過去の噴火と防災

2014年9月27日に発生した御嶽山噴火では、死者58人、行方不明者5人を出す戦後最悪の火山災害となりました。この噴火を教訓に、火山防災情報の発信方法などが改善されました。具体的には、「噴火速報」の導入や、火山活動に通常と異なる変化があった場合の「臨時」情報の発表、噴火警戒レベルの判断基準のホームページ公開などが行われています。 2024年10月には、この2014年の噴火に関する裁判の控訴審判決があり、遺族らの訴えは退けられました。判決では、御嶽山の火山学的研究が十分に進展しておらず、噴火警戒レベルの事前引き上げが困難であったと判断されました。

御嶽スキー場の状況

御嶽スキー場は、噴火警戒レベル2の発令下においても、規制範囲外であるため、全リフトを通常運転で営業を継続しています。王滝口登山道は冬季入山規制が行われています。

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