台湾・台中市新光三越百貨店ガス爆発事故:4人死亡、多数負傷
事故の概要と被害状況
2025年2月13日午前11時30分頃(日本時間午後0時30分頃)、台湾中部・台中市にある新光三越百貨店(台中中港店)で爆発事故が発生しました。爆発は12階のレストラン街で発生し、これまでに4人が死亡、24~29人が重軽傷を負っています。死亡者の中には、百貨店前で落下物に巻き込まれたマカオからの観光客も含まれていると台湾メディアが報じています。負傷者は病院で治療を受けています。消防当局はガス爆発の可能性が高いとして、詳細な原因を調査しています。爆発の衝撃は大きく、建物内外に大きな被害が発生し、外壁の一部が崩落、窓ガラスが割れるなど、広範囲にわたってがれきが散乱しました。現場周辺は一時、騒然となり、通行規制が敷かれました。日本政府は、現時点で日本人の被害の情報は入っていないと発表しています。
事故発生場所と建物の状況
事故は、台中市中心部の市街地にある新光三越百貨店(地下6階、地上14階建て)で発生しました。爆発が起きた12階は、飲食店街となっており、事故発生当時は改修工事中だったため営業していませんでした。 NHKの取材班は爆発から約4時間後に現場に到着し、デパートの外壁が大きく壊れ、周辺の広い範囲にわたって壁の一部やガラスの破片などが散乱している様子を報告しています。TBS NEWS DIGが報じたドライブレコーダー映像には、爆発の瞬間や、その後、窓ガラスや壁の一部が落ちる様子が映っており、店内の映像では、買い物客や店員とみられる人たちが大きな揺れを感じ、急いで避難する様子が確認できます。爆発後の店内では、天井が剥がれ落ち、床にがれきが散乱していたことも確認されています。
事故原因と調査状況
消防当局は、改修工事中のレストラン街で気体が爆発したとして、詳しい原因を調査しています。複数の報道によると、ガス爆発が原因とみられています。 工事現場でのガス配管の損傷や、ガス漏れが原因の可能性が指摘されています。 事故原因の特定のためには、ガス配管の状況、工事手順、ガス供給状況など、様々な要素の調査が必要となります。
新光三越百貨店と関係各社の対応
新光三越百貨店は、台湾の新光グループと日本の三越伊勢丹ホールディングスが提携して運営しています。三越伊勢丹ホールディングスは、新光三越の株式の43.4%を保有しています。日本台湾交流協会は、日本人の被害に関する情報収集を継続し、在留邦人の安全確保に万全を期していくとしています。 青木官房副長官も記者会見で、現時点で邦人被害の情報はないと発表しています。
事故後の状況と今後の見通し
事故発生後、現場には多くの消防隊員や救急隊員が駆けつけ、救助活動や消火活動が行われました。 また、負傷者の救護と搬送が行われ、病院では多くの医師や看護師が対応にあたっています。 警察は現場周辺を封鎖し、事故原因の調査を進めています。 新光三越百貨店は、当面の間、営業を休止する見込みです。 今後の調査結果によっては、建物の修復や再建が必要となる可能性もあります。 また、事故の責任の所在や、安全対策の徹底など、様々な問題が議論される見込みです。