ビエネッタ販売終了に関するニュース
ビエネッタの販売終了
森永乳業は2025年2月10日、ケーキアイスの「ビエネッタ」の販売を2025年3月31日をもって終了すると発表しました。1983年9月の発売から40年以上販売されてきたロングセラー商品です。 繊細な層を再現する独自の製法で、類似品のない唯一無二の商品として長らく消費者に愛されてきました。販売終了の理由は、海外企業とのライセンス契約の終了によるものです。森永乳業は、40年以上にわたるご愛顧に感謝を述べるとともに、今後も消費者に寄り添ったおいしいアイスの提供を続けると発表しています。販売終了となるのは、バニラ、ティラミス、カップ入りのバニラの3商品です。ここ数年の販売実績は横ばい程度だったと報じられています。
ビエネッタの認知度に関する調査
森永乳業は、ビエネッタの40周年を記念し、1万人を対象とした認知度調査を実施しました。その結果、15~25歳では約4%しかビエネッタの名前を正しく答えられなかったことが明らかになりました。これは、比較的認知度の高い40代と比較してわずか10分の1という結果であり、若年層における認知度の低さが課題となっています。 この調査結果を受けて、森永乳業は「Remember Viennetta」というプロジェクトを立ち上げ、SNSなどを活用したプロモーション活動を行っています。 特設サイトでは、40周年を迎えたビエネッタを自虐的な表現で紹介し、消費者の記憶に呼びかける試みを行っています。
セブン-イレブンでのビエネッタ販売
2024年12月17日、セブン-イレブンでファミリータイプの「ビエネッタ バニラ」が発売されました。価格は680円(税別)で、国産生クリームを使用した濃厚なバニラアイスとパリパリチョコレートの組み合わせが特徴です。コンビニスイーツマニアのわんた氏によるレビューでは、ケーキタイプのビエネッタ独特の食感やデザイン、濃厚な味わいが高く評価され、カップアイスでは味わえない醍醐味があると絶賛されています。家族や親戚が集まる年末年始や、自分へのご褒美スイーツとして最適だと結論付けています。
ビエネッタの低認知度に関する考察
あるニュースサイトでは、ビエネッタの低認知度について、価格、量、そして準備や後片付けの手間という3つの「重さ」が影響している可能性を指摘しています。高価格帯であること、1人で食べるには多いボリュームであること、そして包丁で切り分ける必要があるなど、気軽に食べられる商品ではないという点が、若年層を中心に認知度が低い原因の一つとして考えられます。 激化するスイーツ市場において、手軽に食べられる商品が主流となっている現状では、ビエネッタのような特性を持つ商品は、より積極的なプロモーションが必要となるかもしれません。
ビエネッタの40年
1983年9月に発売開始されたビエネッタは、フランスやイギリスなど世界14カ国で人気だったケーキアイスを、森永乳業が技術提携をしていたユニリーバ社からライセンスを受け、日本で製造・販売した商品です。発売当初は一世を風靡しましたが、近年は若年層を中心に認知度が低くなってきています。40周年を迎えた2023年には、森永乳業は特設サイトを開設し、ビエネッタの認知度向上に努めています。 この特設サイトでは、40年の歴史を振り返りながら、自虐的なユーモアを交えた表現で消費者に訴えかけています。