森永「ビエネッタ」販売終了：40年以上の歴史に幕を下ろすケーキアイス

販売終了の発表と概要

2025年2月10日、森永乳業はケーキタイプのアイス「ビエネッタ」の販売を2025年3月31日をもって終了すると発表しました。1983年9月の発売以来、40年以上販売されてきたロングセラー商品です。販売終了の理由は、海外企業とのライセンス契約終了によるものとされています。 発表によると、幾重にも重なった繊細な層を再現することは難しく、類似品のない唯一無二の商品として長らく消費者に愛されてきたものの、ここ数年の販売実績は横ばい程度だったとのことです。終売対象となるのは、「ビエネッタ バニラ」、「ビエネッタ ティラミス」、「ビエネッタカップ バニラ」の3商品です。チョコレートとアイスを何層にも重ねた独自製法で、パリパリとした独特の食感が特徴でした。森永乳業は、長年のご愛顧への感謝とともに、今後も消費者に寄り添ったおいしいアイスの提供を続けるとコメントしています。

商品の特徴と消費者の反応

ビエネッタは、薄いチョコレートとアイスクリームを幾層にも重ねた独特の構造と、パリパリとした食感が特徴のケーキタイプのアイスです。発売当初から「特別な日に食べるアイス」としてアピールされ、多くの消費者に愛されてきました。特に昭和世代の人々にとっては、高級アイス、憧れのアイスという印象が強く、販売終了の発表を受け、SNS上では「子どもの頃の贅沢アイスが…」「誕生日ケーキはビエネッタだったのに」など、多くの惜しむ声が上がっています。 「あこがれのアイスが」「もう一度だけ食べたい」といったコメントが多く見られ、特に幼少期の思い出と深く結びついていた消費者が多いことがうかがえます。 2023年には森永乳業とクラダシが共同で40周年を記念するプロジェクト「Remember Viennetta」を実施するなど、ブランドへの愛着の深さが伺えます。

ライセンス契約終了と今後の展開

販売終了の直接的な原因は、海外企業とのライセンス契約の終了です。ビエネッタは元々海外企業が開発した商品であり、森永乳業はライセンス契約に基づいて日本国内で販売を行っていました。 ライセンス契約の終了により、森永乳業は今後ビエネッタの製造・販売を継続することができなくなります。 ただし、ライセンス元の企業が自社で販売を継続したり、別の企業がライセンスを取得して販売を開始する可能性もゼロではありません。今後の展開に注目が集まっています。

まとめ

長年にわたり愛されてきた「ビエネッタ」の販売終了は、多くの消費者に衝撃を与えました。ライセンス契約終了というやむを得ない理由とはいえ、消費者の強い思い入れを反映した、多くの惜しむ声がSNS上に溢れています。 今後、ビエネッタが何らかの形で復活する可能性も残されているため、今後の展開に注目していく必要があるでしょう。

雑談力向上委員会

編集部