台湾・台中市新光三越百貨店爆発事故:4人死亡、多数負傷
事故の概要と発生状況
2025年2月13日午前11時30分頃(日本時間午後0時30分頃)、台湾中部・台中市にある新光三越百貨店台中中港店で爆発事故が発生しました。爆発は12階にあるレストラン街で発生し、これまでに4人が死亡、26~29人が重軽傷を負いました。NHKの取材班は爆発から約4時間後に現場に到着し、デパートの外壁が大きく壊れ、周辺に壁の一部やガラスの破片などが散乱している様子を報じています。TBS NEWS DIGは、ドライブレコーダーの映像とみられる爆発の瞬間や、その後、窓ガラスや壁の一部が落ちる様子を伝えています。また、朝日新聞は、爆発の衝撃で建物が激しく揺れ、天井から物が落ちてきたと、百貨店内にいた女性の証言を掲載しています。爆発音は非常に大きく、現場近くに住む女性は「戦争が始まったのかと思った」と語っています。消防当局は、改修工事中のレストラン街で気体が爆発した可能性が高いとして、詳しい原因を調査しています。複数の報道によると、改装中の12階、もしくは11階のレストラン街で爆発が発生したとされています。
被害状況
爆発事故による死者は4名にのぼります。朝日新聞によると、死者には爆発に巻き込まれた従業員と、落下物に巻き込まれたマカオからの観光客が含まれるとのことです。負傷者は報道機関によって24~29人と異なっていますが、いずれも多数の重軽傷者が病院で治療を受けていると報じられています。日本台湾交流協会は、現時点では日本人が被害に遭ったという情報は入っていないと発表しています。青木官房副長官も記者会見で、現時点では邦人被害の情報はないと述べています。
新光三越百貨店と関係各社の対応
新光三越百貨店は、台湾の新光グループと日本の三越伊勢丹ホールディングスが共同で運営している百貨店です。三越伊勢丹ホールディングスは新光三越の株式の43.4%を保有しています。事故発生後、関係各社は情報収集に努め、被害状況の把握と対応に当たっています。
事故原因の調査
消防当局は、ガス爆発の可能性が高いとして、詳しい原因を調査しています。複数の報道では、11階または12階のレストラン街で改修工事が行われていたことが明らかになっており、ガス漏れが原因の一つとして考えられています。 事故原因究明のため、警察や関係機関による詳細な調査が行われる見込みです。
その他
爆発事故の映像は、台湾のテレビ局TVBSやSNSなどを通じて広く拡散しており、爆発の瞬間や、その後建物から物が落下する様子などが確認できます。 事故発生当時、百貨店周辺は騒然となり、多くの買い物客や従業員が避難する様子が報じられています。