2025年フェブラリーステークス:コスタノヴァの勝利とレイチェル・キング騎手の快挙
コスタノヴァの勝利
2025年2月23日、東京競馬場で行われた第42回フェブラリーステークス(G1、ダート1600メートル)において、2番人気のコスタノヴァ(牡5歳、木村哲也調教師)が優勝しました。勝ちタイムは1分35秒5でした。コスタノヴァは父ロードカナロア、母カラフルブラッサム(母の父ハーツクライ)の血統で、通算成績は10戦7勝となります。この勝利で、コスタノヴァはG1初制覇を達成しました。レースでは、前半は馬群の中を進み、勝負どころで外へ進路を取り、力強い差し脚で抜け出し、2着のサンライズジパングに3/4馬身差をつけました。東京コースを得意とするコスタノヴァは、持ち前の能力を余すことなく発揮したと言えるでしょう。
レイチェル・キング騎手のJRA平地G1初制覇
コスタノヴァに騎乗したレイチェル・キング騎手(34歳)は、この勝利により女性騎手として初めてJRAの平地G1競走を制覇するという快挙を達成しました。キング騎手はインタビューで、「騎手としてJRAのG1を勝つことができて非常に嬉しいです。サポートしていただいている方に感謝しています。」と喜びを語りました。キング騎手自身もJRAでのG1初制覇となりました。 彼女はコスタノヴァについて「乗るのが初めてだったけど、非常に乗りやすい馬だった」とコメントしており、人馬一体となった素晴らしい走りであったことが伺えます。
フェブラリーステークスの歴史
フェブラリーステークスは、JRAのG1競走で、1年の最初のG1レースとして開催されています。前身は1984年に創設されたG3「フェブラリーハンデキャップ」で、1994年にG2に、1997年にはJRA初のダートG1競走に格上げされました。上半期のダート最強馬決定戦として位置づけられ、近年はドバイワールドカップデーに向かう有力馬のステップレースとしての役割も担っています。
コスタノヴァの血統と戦績
コスタノヴァの父はロードカナロア、母はカラフルブラッサム、母の父はハーツクライです。10戦7勝という戦績を残しており、東京ダートコースではこれまで負け知らずでした。今回のフェブラリーステークスでの勝利は、その実力の証と言えるでしょう。 特に今開催の東京ダートでのロードカナロア産駒の好調ぶりも、コスタノヴァの勝利を後押しした要因の一つと考えられます。
その他の注目馬
フェブラリーステークスでは、コスタノヴァ以外にも複数の注目馬が出走しました。例えば、3番人気で横山武史騎乗のエンペラーワケアは5着に敗退しました。 また、サンライズジパングが2着、ミッキーファイトが3着に入線しました。 これらの馬の走りも、レース全体の盛り上がりを演出する上で重要な役割を果たしました。