大雪による名神高速道路など近畿圏高速道路の広域通行止め
2月7日夜からの予防的通行止め
2月7日夜から、近畿地方整備局は、大雪による大規模な車両立ち往生を防ぐため、名神高速道路、新名神高速道路など近畿圏と中京圏を結ぶ高速道路で広域にわたる予防的通行止めを実施しました。これは、過去に名神高速道路や新名神高速道路で雪による大規模な車両滞留が発生したことを踏まえた措置です。通行止め区間は、東名高速道路と名神高速道路の小牧ジャンクションから京都東インターチェンジ間、新名神高速道路と伊勢湾岸道の三重県みえ川越インターチェンジから滋賀県草津ジャンクション間、東名阪自動車道の桑名東インターチェンジから伊勢関インターチェンジ間、名阪国道の亀山インターチェンジから天理東インターチェンジ間などが含まれており、関西圏と中京圏を結ぶ高速道路はほぼ全線通行止めとなりました。近畿地方整備局は、大雪が予想される地域への外出自粛を呼びかけるとともに、やむを得ず外出する場合は最新の気象情報や道路情報を確認し、冬用タイヤやチェーンの装着を呼びかけています。
通行止め区間詳細
通行止めとなった高速道路は、名神高速道路、新名神高速道路、名阪国道、東名阪自動車道、伊勢湾岸自動車道、北陸自動車道、京滋バイパスなど多数に及びました。具体的には、名神高速道路の小牧ジャンクションから京都東インターチェンジ間、新名神高速道路の三重県みえ川越インターチェンジから滋賀県草津ジャンクション間、名阪国道の亀山インターチェンジから天理東インターチェンジ間などが通行止めとなりました。さらに、国道9号線の一部区間も通行止めとなりました。 近畿地方整備局は、通行止め区間を詳細に発表し、ドライバーに情報提供を行いました。これらの区間は、交通量の多い主要幹線であり、通行止めによる影響は非常に大きかったと考えられます。
交通機関への影響
大雪の影響は高速道路だけでなく、JR西日本や新幹線、空の便にも及びました。JR西日本は、湖西線と北陸線で本数を減らし、特急列車の一部を運転見合わせました。東海道新幹線と山陽新幹線では、一部区間で速度を落として運行したため、最大2時間程度の遅延が発生しました。 また、大阪空港と各地を結ぶ空の便も影響を受け、新潟空港、兵庫県但馬空港、島根県出雲空港などを結ぶ20便が欠航となりました。各交通機関は、最新の運行状況を確認するよう呼びかけています。
今後の通行止め可能性
近畿地方整備局は、今後通行止めとなる可能性が高い区間として、阪神高速7号北神戸線の一部区間を予告しました。 これは、今後の降雪状況によっては、さらに通行止め区間が増える可能性があることを示唆しています。運転者は、最新の道路情報を確認しながら運転する必要があります。
予防的通行止めの背景
今回の広域的な予防的通行止めは、2023年1月と2024年1月に名神高速道路や新名神高速道路で発生した、雪による大規模な車両立ち往生を踏まえて実施されました。 これらの過去の事例では、車両の滞留解消に24時間以上を要する事態が発生しており、同様の事態を未然に防ぐための措置として、予防的な通行止めが実施されたと推測されます。
国土交通省の呼びかけ
国土交通省近畿地方整備局は、大雪が予想される地域への外出自粛を呼びかけるとともに、やむを得ず外出する場合は、最新の気象情報や道路情報を確認し、冬用タイヤやチェーンの装着を徹底するよう呼びかけています。 また、荷主や運送業者に対しても、輸送スケジュールの変更を促しています。積雪や凍結した道路での滑り止め措置を講じない運転は法令違反であることも改めて注意喚起しています。
新名神高速道路の開通情報(過去の情報)
平成29年(2017年)12月10日には、新名神高速道路の高槻JCT・IC~川西IC間が開通しました。この開通により、猪名川町から京都駅までの所要時間が約25分短縮されるなど、地域経済の活性化や交通渋滞の緩和に貢献すると期待されていました。これは、今回の大雪による通行止めとは別の、過去のニュースです。